2021年12月08日

土地家屋調査士さんの職印、法人編

土地家屋調査士さんが職印を作りに来店されました。
事前に電話があり、書体は小篆が好きなもののカタカナ部分を小篆に合うように作れますか?と問い合わせがありました。
その辺はできますとあっさり答えました。
たくさんのお客様に揉まれて
応えている自信から来ます(笑)

その方は土地家屋調査士法人に所属していて、
その場合、個人の職印と規定が大きく異なるということです。
まだまだ知らないことがたくさんあります。
土地家屋調査士さんの職印は「印」とか「之印」を入れずにサイズは18ミリ角だったはずです。
ところが法人の場合
サイズは18ミリから24ミリ角の間ならばOKで
1行目に法人名、2行目に土地家屋、3行目に調査士法人、4行目に(代表)社員、5行目に個人名ということでした。
「代表社員」にしてしまうとその法人で一種しか職印を作れないそうです。
レイアウト的には、他の行に比べて文字数の少ない「社員」の行が難しいです。

そんなことを考えながら、篆書の字林をカタカナ以外見せながらどの字の形が好きかを聞いて、その字の形で小篆風に書いていきました。
2時間くらいかかりましたが、おしゃべりなはんこ屋には、なんでもありません。
むしろ知らない仕事内容を教えて頂き
楽しかったです(笑)
これをして良かったのは、地と池の「也」部分の篆書のオーソドックスな形が好きでないことが分かったことでした。
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その方によると土地家屋調査士さんの仕事は測量はもとより、土地所有者さん達から境界線などの承認のはんこをもらうことが1番難しいことで、
はんこをもらうのが仕事と言って頂きました。
はんこ屋としては、嬉しい言葉で、まだまだ日本に住む者にとって、はんこを押す行為に大きな意味があると分かる話でした。

そんな風に日々はんこの大切さを感じている人のために頑張ってお彫りしました。
印相体以外でも上手でしょ(笑)
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posted by 一日3本 at 17:37| 職印 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年12月04日

0.1秒のツッコミ

外苑前のウェディングサロンClarasで輸入ウェディングドレスを販売している会社さんが、社長交代に伴い、会社印を作り直しに来て頂きました。
今回はウェディングドレスを代表取締役之印の中に入れることを思い付きました。
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なかなか、リピーターが少ない仕事とと聞いて、ドレスを購入して頂いた方に対して、結婚1周年にもう一度、ウェディングドレスを着て、結婚の時と同じ場所(ウェディングサロン)で、同じポーズで写真を撮るのはどうですか?
ウェディングドレスをもう一度着るために、奥さまは頑張るし、写真を並べてみると、同じものを食べていると顔が似てくるねとか、あなた幸せ太りとか言ってないで健康のための体重コントロール重要よとか、あらためて君の美しさにメロメロだよとか「夫婦の話題提供になりますね」と言って頂きました。
結婚1年目を紙婚式ではない新しい名称を考え、
ここは儲けではなく、人が出入りするのがお店にとって重要と考える、こんなアイデアはどうでしょうか?

などと素人考えを披露すると、「外苑前まで歩いて15分くらいなので、遊びに来て下さいよ、コーヒーでも」と言われます。
そこで「これ以上会うと好きになっちゃうから行けない」と言うと
秒殺ではなく0.1秒ツッコミで
「何言ってるんですか」
「はや。ツッコミ早いですね」
「いつもこんなこと、言っているんだなと思って」
はんこ屋は1人でお店をしているので、ほんの1時間でもお店を抜けるのは難しいです。
それは、予約のお客様だけではなく、予約無しで既製品を購入しに来られたり、とりあえずお店に行ってみて様子を見て相談しようなど、営業時間中はいつ、お客様が来店されるか分からないからです。

これを省略して、好きになっちゃうから行けないだったのに伝わりませんでした(笑)
この話を他の方にすると、「省略し過ぎ」
とまた0.1秒で(笑)
posted by 一日3本 at 11:17| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年11月02日

0.3%

山梨の印材問屋さんからのメールで、ちょっと古い情報ですが、参考にと日本の企業の脱はんこが完成しない理由か書かれていました。

簡単に要約すると、電子印鑑を含めたテレワークをするためにはIT環境を整える必要があり、それにはお金がかかり、政府から補助金があっても費用が発生する。
それに対応できているのは大企業だけで、中小企業のほとんどがIT環境を整えるより、既存のはんこシステムを使うというものです。
そして大企業は日本の会社全体で0.3%に過ぎないそうです。会社で使うハンコを無くすというブームは時々起こるが、無くなることはないというものでした。2020年作成の文章のようです。

日本は99.7%の中小企業の国で、大企業は僅か0.3%しかないそうです。
これは単純に会社の数で、従業員の人数ではなく、更には大企業の子会社も中小企業に含めているようです。
それにしても業種によって違いますが従業員301人以上の大企業の数は思っていたより、ずっと少ないですね。
でも、本当にそんな安心できる状況なのでしょうか?

今までも出来なかったのだから、脱はんこなど完成しないという漠然とした状況は、今のコロナの理由が分からないけど感染者数は極端に減っていて、でも大丈夫と思ってはいけない感じと似ています。

faxはメールに変わり、会社印で使うハンコはシャチハタか機械彫りのはんこ、サインよりはイイかな程度ではやはり、ハンコを使う機会が減っていくでしょう。
はんこは完全に無くならなくても、実店舗のはんこ屋は商売として成り立たなくなる日が近い気がします。

はんこ屋の皆さん、今こそ、モノづくりに真剣に取り組み、他には無いそのお店独特なはんこを作っていきましょう。
それが遠回りに見えて、はんこを残して行く近道と愚考致します。




posted by 一日3本 at 08:07| ハンコレスの時代に | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年11月01日

選挙制度の謎

衆議院選挙が終わりました。
期日前投票をしましたので、夜の選挙速報を楽しみにしていました。

ところで小選挙区の選挙は分かります。その選挙区で1人が当選します。
謎なのは、比例区です。政党毎に選挙結果に基づき、どのような式で政党毎に当選人数が決まるのか、知りません。
新聞の簡単な説明は読んだのですが、ドント方式?分からずじまいで、更に自民党さんの東京の比例区の順位を見ると1位の人は単独でいましたが、2位の人が小選挙区に出た人達で並列にいます。
なんだこれ?
順番に当選なのでは?
それにしても小選挙区で負けた人が、比例区で復活するというのは、普通におかしな気がします。
選挙制度を考えるのは政治家なのでしょうか?
議員さんが政党変えるのは有りなのに、比例区に意味があるのでしょうか?
素人考えでは、政党ではなく全国区枠出馬の人がいてもいい気がします。

政治家ではない人達が選挙制度を見直して、変更していって欲しいです。

posted by 一日3本 at 09:15| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年10月30日

2021年11月の1週目は変則営業時間

2021年11月の第一週
11月2日火曜日13時〜20時
11月4日木曜日11時〜19時営業
と変則になります。
ご不便をお掛けしますがよろしくお願いします。
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posted by 一日3本 at 19:39| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年10月21日

次の世代のはんこ職人は誕生するのか

はんこ職人の先輩と久しぶりに電話で話しました。
あのハンコレスのため、認印の注文や既製品の認印の売上が減り、ハンコタワーの三文判の補充をやめたと言っていました。
本来ならペーパーレスとハンコレスを同時にすべきなのに、紙は残っているのにハンコレスという歪んだ構造ができてしまいました。
ある程度の揺り戻しはあるとしても、はんこタワーを持っているところに政府は補償すべきだと主張するのが印章組合の今の役割なのにね。などと話しました。

その先輩は後2,3年でハンコ屋を畳むことを考えていて、先輩の近くのはんこ屋も2年後の再開発をめどに閉店予定だそうです。
近くのハンコのチェーン店は、はんこの売上は1割程度でほとんどが印刷の売上だそうで、新たにTシャツや箸袋の印刷に力を入れているそうです。
もう、3年後には、はんこ屋さんってな〜に?になりそうです(苦笑)

デザインコンテストに応募したり、公募展に出展
したりしています。楽しいですというと、
知っているはんこ屋の中で一番若いし一番元気だねと言われました。

今、三井ゴールデン匠賞という伝統工芸を次の世代に引き継ぐ人達を応援する企画に応募しようと思っています。
はんこは東京都の伝統工芸品ではありませんが、65年続いているはんこ屋さんなら、応募しても良いと言われての挑戦です。

東京のはんこ屋にとっての手彫りは、印稿を手書きすることと手で仕上げ彫りをすることですよね。50年くらい前から光電式彫刻機はありましたし、正直粗彫りはどのようにしても良いと思っています。
光電式の前にペンシル型彫刻機、大野木式彫刻機もあったので、東京でも完全手彫りの人はいても、その人が上手いかどうかは、別問題。完全手彫りが故に、下手もあり得るからね。 
作り方ではなく、印影、印鑑が大切ですよね。

はんこのデザインの面白さをアピールして、興味を持つデザインの素養のある人達に対して、オンラインで研修して、実はこのデザインははんこにして完成すると気付かせ、はんこ職人を作る計画なんですが、一人で背負うには、たくさんの作業があり過ぎるなと思っています。

今からはんこ職人になっても、海外を相手にしていけば、充分食べていけること。
合鍵屋さんではなく(笑)、デザイン事務所がはんこ屋兼業もイイと思うのですが。
このままではこれから、はんこ屋職人を目指しても食べて行けないので、兼業か海外展開で成功するのが良いと思ってます。

はんこ職人に食べて行ける道を示し、はんこを事務用品から工芸品に引き上げ、次世代はんこ職人を育成する。
一緒に取り組んでくれる人、企業も現れると信じて、できることからやっていくしかないと思ってます。

手彫り印鑑にお客様が望んでいることは
1.自分のために作られたものなので、他にはない印影であること。
2.偽造されないこと
3.縁起が良いこと

さて、はんこ職人の、皆さん、これに応えられていますか?
篆書体こそがはんこだというようなものを以前見ましたが、字林のある篆書体では、それに準じて作るためには似たものになるのではないでしょうか。
今の偽造はスキャナーで印影を読み込んで機械に彫らせるやり方です。4隅しか枠と文字の接しない篆書体では、偽造は難しくないようです。
以前年配の方が手彫りした篆書のはんこを偽造され、外車を購入されてしまった方がいました。

枠と文字が付いていると縁起が良いというのは、もう定着しています。

印相体は字林がなくオリジナリティのある印鑑になり、枠と文字を八方位に付けて、枠を細く均一に整えることで縁起がよく、機械彫りによる偽造の心配もなくなります。

昨年、ドイツからのデザイナーさんのご注文は八方篆書体で印鑑をロゴマークの一つとしたいというものでした。

印相体は霊感商法と結びつき易かったり、山梨からの訪問販売で場所を荒らされた手段だったりしたかも知れません。
色眼鏡で見ずにお客様が手彫り印鑑に何を望んでいるのか考え、そのためにはどうすれば良いか、今が手彫り印鑑が生き残る最後のチャンスかも知れません。
印相体という言葉が嫌いなら八方篆書体と呼べば良いだけです。

篆書体に自信のある方は、その印影を印材屋さんに出して、スキャナーで読み込む機械彫りはんこを頼んでみて下さい。
その出来上がってきたはんこの枠を数分整えるだけで、どうなるか、知っておくべきです。

誰かはんこ職人さんが金銭的な大成功をしないと次の世代の人が目指してくれません。
手彫り印鑑という日本の文化が存続の危機であることを自覚して。




posted by 一日3本 at 10:45| 次世代はんこ職人 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年10月18日

ZEN展を終えて

第5回ZEN展埼玉県立近代美術館を終えて、へとへとで家に帰って来ました。
最終日だけ10時から14時半くらいまで、会場にいました。
仲良しのお客様が、たまたま近所にお住まいで午前中に来て頂きました。新店舗に行けてないからと、それも含めて、シャンパンを頂きました。

午前中は、ほとんどが出展している作家さんの知り合いがほとんどで、立体作品より絵画を見る人が多いです。
はんこを立ち止まって見ている人が現れました。
話しかけて、落款印ではなく、こんな風に彫れるんですよと説明すると、何に使うはんこなの?と
聞かれました。
そこで昨年ドイツから注文で、「ポイント赤」とお店のポリシーをロゴマークの一つとして彫りました。名前でないものを彫ると実用品ではなく、どんなところに押してもいいんですよ。

日本人ははんこに慣れてしまっているので、逆に何に使うはんこかを気にしてしまうようです。
そう思うと海外の人の方が、素直に凄いと思ってくれる気がします。

来てくれる予定だったお客様が来れなくなり、シャンパン持っての立ちんぼは辛いと、12時台に30分くらい休憩しました。

会場に戻ると、埼玉県では完全アウェイで、来店者投票では無理とはんこ屋がぶつぶつ言っているのを聞いて、サプライズで二人で来てくれました。有り難いです。

話しているとインスタで知ったお客様が、また来てくれました。お饅頭も頂きました。
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そのあと、はんこの前で立ち止まる人達も出て、出展するアチーストさんで余裕のある人達は話しかけてくれました。
13時からやっと会場に人が増え、はんこで出展してみて良かったと実感できました。
アチーストさん達は、基本自分の作品PRに忙しいので、はんこにそれほど関心を寄せてはくれませんでした。

次は国立新美術館での公募展にと思っていたのですが、出展料8千円だったはずが電話で10万円と言われました???

今まではしぶちかという地下に囚われていましたが、もう自由なので、こんな風にはんこのアピールも良いかも知れませんね。
posted by 一日3本 at 18:12| アートしてのはんこ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年09月30日

第5回ZEN展 埼玉県立近代美術館に応募

2021年10月12日から17日14時まで
埼玉県立近代美術館で開催されるZEN展に
応募し、出展料13,000円を振り込みました。
これで何かトラブルが無ければ、その間に「禅と花鳥風月」をテーマに新しく彫った印章が展示されます。

決して、美術が得意でなかった自分が(良くて80点)工芸の部門に自分の作品を展示しようとするとは意外です(笑)
はんこの小さい世界にもアートは入り込めますし、そもそも、今、実用的なはんこも機械彫りとの差別化はデザインが重要なことを知って欲しいと思い展示に至りました。

コロナ禍と移転により作業環境の良くなった点も、今回の出展につながりました。
JR京浜東北線の北浦和駅西口から徒歩3分、北浦和公園内にあるようです。
地下の展示で、ZEN展は入館料無料です。
10月17日(日)10:00〜14:00は、はんこ屋も会場にいる予定です。
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posted by 一日3本 at 10:08| アートしてのはんこ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年09月26日

はんこの逆襲

仮面ライダーリバイスを観ていますか?
なんと変身するのにはんこを押します。
武器を強化するのもはんこを推します。
敵は、はんこを押してしまうと悪魔と契約となり、出てきてしまいます。
これでもかという程のはんこの演出に、ホント有難いです。
もう、絶対見続けます。
仮面ライダーカブト以来ですが(笑)
仮面ライダー好きの綺麗な人に聞くと、子供達がはんこ押したがりますよと言っていました。

NHKの3話で終わるドラマ、オリバーな犬では、両親離婚を表すのに大きなはんこが出て来ます。

10月からのTBSの新ドラマは婚姻届に判を捺しただけですが ともうタイトルにはんこが入っています。
はんこの逆襲がまさかこんなテレビ演出で起こるとは思ってもいませんでした。

世の中って面白いですね。
posted by 一日3本 at 21:36| ハンコレスの時代に | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年09月25日

ハンコレスが故のあそび

仲良しのお客様、以前は会社に自分の認印を登録して、それを仕事印として使うシステムがありました。
ところがハンコレスブームにより、仕事印の会社への登録が無くなりました。
しかし、仕事上、まったくはんこを押さなくなることは考えられず、大胆に、仕事印は姓をひらがなにしたはんこにしようと思い、ご注文に来て頂きました。

簡単にひらがなのレイアウト案を持って来て頂いたので、それに準じて考えました。
さらに、明治神宮の上の雲が龍になっているご自身が撮った写真をお持ちでした。
そこで龍も入れて、お作りしました。
やっぱり、明治神宮の上には龍がいるんですね(笑)
そして、こんなはんこが出来上がりました。
会社への登録が無い故に、使えるはんこです。
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posted by 一日3本 at 06:56| ハンコレスの時代に | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする