「ひよくれんり?すいません。わかりません。なんですか?」
「天にあっては比翼の鳥となり、地にあっては連理の枝とならん
という唄があるんです。
主人にモチーフの相談をしている時に、
夫婦の仲むつまじい例えで
比翼連理という言葉があるんだよと言われ」
この女性、しぶちかはんこ屋ギャラリーを見て、一目惚れ。
もちろん、はんこ屋にではなく、
はんこ屋が作るモチーフ入り印鑑にですが(笑)
説明を聞き、モチーフを考えて、26日に来ますと
注文に来る日にちも言って帰りました。
ところが、その日は、現れず、
大分時間が経ちもう止めたのかなと思ったところでのご来店です。
「比翼の鳥、連理の枝か、資料はないですよね。」
「ネットで探したんですが無くて。
モチーフの事を考え、ずっと探していたんですが
見付からないので、もう来て相談した方が早いと思って。」
「もう注文するの止めたのかと思っていました。
つい先日も説明してから何ヶ月も経ってから、注文に来てくれて、
やっぱりずっと考えていたと言っていました。
やっとモチーフを考えていた人が
注文する流れになって来ました(笑)」
「どんどん来るんじゃないですか」
「比翼連理って一般的な言葉なんですか」
「着物には、比翼仕立てというのがあります。
比翼の鳥は頭が二つある鳥で
連理の枝は、2本の木が絡み合って1本になっている木です」
モバイルPCを取り出し検索してみますが、比翼の鳥ありません。
「(比翼の鳥で)もう今頭に浮かぶのは、
キングギドラだけです(苦笑)」
「昔、おしどりがくっついたような絵を見たことがあるのですが
何だったか」
「おしどりの資料はありますので、見つけられなければ
おしどりをくっつけてみます。」
ざっと書いてみます。
まあなんとかなるかな?
連理の枝は、文字を木に見立てて、絡ませようと思いましたが
文字ですと最終的に分かれてしまうので、これではダメです。
木は文字とは別に彫ることにしました。
お客様は「楽しみにしています」と帰っていきました。
お客様も見つけられなかった比翼の鳥を、モチーフとして
受けてしまって良かったのでしょうか。
伝説上の生き物としても、どんな生き物かもよくわかりません。
ふと、1週間前に買ったばかりの『北斎絵事典(動植物編)』を
開くと比翼鳥、あるじゃないですか。やった〜
これで良いのかと不安で彫るのと、
ひとつでも、資料があるのでは、ぜんぜん違います。
デザインの資料の本は、普通に2、3千円しますが、
たとえ新刊であっても、次に出会えるとは限りませんので
良いと思ったら思い切って買う成果です。
ありがとう北斎さん。
もちろん、小さいハンコの世界に、
北斎さんを再現するのは無理ですが、
とにかく出来上がりました。
渋谷駅ハチ公広場下・東堂印章公式サイトへ
2010年06月03日
2010年06月01日
鹿のことでケンカをしないで
「セクシーな虎さんの後輩です」
「学校の?」
「学校は違います。仕事で後輩です」
「NEXT FOR YOUキャンペーンは見てくれましたね。
実物は、こちらです」
(また、カップルでご来店ですよ、セクシーな虎さん(涙))
「モチーフ決まっていますか?
屋久鹿です。
これ、あの皆既日食の時に、屋久島に行って撮った写真なんです。
鹿って縁起物ですよね」
「鹿は、神の使いですよね」
後日調べたところ、『禄(るう)』の音は『鹿(るう)』に通じ
すくっと立つ鹿の姿は、長寿と富貴の象徴だそうです。
「屋久鹿の特徴は、なんですか」
「足が他の鹿より短く、ずんぐり、むっくりなところです」
「しっぽはこんな感じかな。
この鹿の足と角、どうなっているんでしょう?
描けますか」
「はい」と描き始めました。
すると彼が「そこの足の部分は、こうだよ」と強い口調で
「鹿のことでケンカしないでね。
はんこにしたら、そこまで表現できないから」
だんだんと分かったのですが、彼はカメラマンさんで、
ものの形を捉え、記憶することに、優れているので
色々なことが気になるようです。
会社の先輩方と違う感じに書き
「こんな感じでいいですか」
「はい。楽しみです。次に彼が仕事で使う印鑑を」
「えっ、彼の分も頼むんですか。
じゃあ、その間に、鹿、写真より横に向いてしっぽが見えるように
ちょっと描いてもらえますか」
「点をしぼりにして、横向きのカメラですね。
あっこの辺りに鹿入れなくていいですか」
「鹿はいいです」
とにかく、レイアウトは決まり
カメラの写真と出来たらイラストの資料提供をお願いしました。
「ご結婚は?」
「まだです。」
「そうなの。鹿を入れたらっていったんだけどな(笑)」
「あっそうか、カメラの先に鹿。カメラはショットというし、正に」
なんか、彼、盛り上がっています(笑)
盛り上がった彼から、メールで資料提供がありました。
カメラの写真とイラストはご自身で2枚も丁寧に描いてくれました。
省略の仕方を学びたいのですが、精密に描かれています。
なんか、プレッシャー(笑)
受取り予定日の前日、午後6時にお二人で顔を見せてくれましたが
もちろん出来ていません(苦笑)
その日はお客様が多く深夜0時の完成でした。
さて、鹿ちゃん、食べたことのない美味しい手土産とともに
一人で受取りにご来店です。
「鹿、かわいく出来ちゃった。
彼の分も大変だったよ」
「わあ、すごい。模様まで。
彼もきっと喜びます。
彼、昨日ちらっと、会えて、ますます打ち解け、
好きになったと言っていました」
「男に好かれてもね(笑)」
「あのこれ、私が描いたのですが。鹿と目の中にも鹿が」
鹿ちゃんが描いた鹿のデッサンを見せてくれました。
「あっホントだ。何時間ぐらいかかったの」
「少しずつ描いたので、時間はちょっと。
デッサンの試験の場合は」
「美大なんですね。これ教えてもらえますか。
この虎の絵、後ろ足が描いてなくて、これどうなっているか
描いてもらえると助かるんですが」
「猫科ですよね。ならば、こんな感じで」
描いてくれました。助かりました。便利(笑)
そうそう、デッサンについての感想を言い忘れていました。
はんこ屋は、まったくの素人なので参考になるとは、思いませんが
鹿はとても、質感がよく現れていると思います。
鹿を愛していることが伝わってきます。
目の中の鹿ですが、題材的にもうひとひねりしては、どうでしょう。
例えば屋久島ですから屋久杉を描き、
屋久杉に目が(瞳が)あるというのはどうでしょう。
あるいは、見せて頂いた写真のような森に中に
目を入れるのはどうでしょう。
そして、目の中の鹿は、ちょっと普通ではない状態にすると
観る側が色々と想像してくれますよ(笑)
素人のテキトウな考えですので、的はずれだったら、ごめんさい。
描き続けて下さいね。
だらだらブログを書いて、印影公開忘れるところでした。
カメラが鹿を狙っている。
彼も印影公開、許可頂けるようでしたら、ご一報下さい。
婚姻届の予行演習に並べて、公開しておきます(笑)
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「学校の?」
「学校は違います。仕事で後輩です」
「NEXT FOR YOUキャンペーンは見てくれましたね。
実物は、こちらです」
(また、カップルでご来店ですよ、セクシーな虎さん(涙))
「モチーフ決まっていますか?
屋久鹿です。
これ、あの皆既日食の時に、屋久島に行って撮った写真なんです。
鹿って縁起物ですよね」
「鹿は、神の使いですよね」
後日調べたところ、『禄(るう)』の音は『鹿(るう)』に通じ
すくっと立つ鹿の姿は、長寿と富貴の象徴だそうです。
「屋久鹿の特徴は、なんですか」
「足が他の鹿より短く、ずんぐり、むっくりなところです」
「しっぽはこんな感じかな。
この鹿の足と角、どうなっているんでしょう?
描けますか」
「はい」と描き始めました。
すると彼が「そこの足の部分は、こうだよ」と強い口調で
「鹿のことでケンカしないでね。
はんこにしたら、そこまで表現できないから」
だんだんと分かったのですが、彼はカメラマンさんで、
ものの形を捉え、記憶することに、優れているので
色々なことが気になるようです。
会社の先輩方と違う感じに書き
「こんな感じでいいですか」
「はい。楽しみです。次に彼が仕事で使う印鑑を」
「えっ、彼の分も頼むんですか。
じゃあ、その間に、鹿、写真より横に向いてしっぽが見えるように
ちょっと描いてもらえますか」
「点をしぼりにして、横向きのカメラですね。
あっこの辺りに鹿入れなくていいですか」
「鹿はいいです」
とにかく、レイアウトは決まり
カメラの写真と出来たらイラストの資料提供をお願いしました。
「ご結婚は?」
「まだです。」
「そうなの。鹿を入れたらっていったんだけどな(笑)」
「あっそうか、カメラの先に鹿。カメラはショットというし、正に」
なんか、彼、盛り上がっています(笑)
盛り上がった彼から、メールで資料提供がありました。
カメラの写真とイラストはご自身で2枚も丁寧に描いてくれました。
省略の仕方を学びたいのですが、精密に描かれています。
なんか、プレッシャー(笑)
受取り予定日の前日、午後6時にお二人で顔を見せてくれましたが
もちろん出来ていません(苦笑)
その日はお客様が多く深夜0時の完成でした。
さて、鹿ちゃん、食べたことのない美味しい手土産とともに
一人で受取りにご来店です。
「鹿、かわいく出来ちゃった。
彼の分も大変だったよ」
「わあ、すごい。模様まで。
彼もきっと喜びます。
彼、昨日ちらっと、会えて、ますます打ち解け、
好きになったと言っていました」
「男に好かれてもね(笑)」
「あのこれ、私が描いたのですが。鹿と目の中にも鹿が」
鹿ちゃんが描いた鹿のデッサンを見せてくれました。
「あっホントだ。何時間ぐらいかかったの」
「少しずつ描いたので、時間はちょっと。
デッサンの試験の場合は」
「美大なんですね。これ教えてもらえますか。
この虎の絵、後ろ足が描いてなくて、これどうなっているか
描いてもらえると助かるんですが」
「猫科ですよね。ならば、こんな感じで」
描いてくれました。助かりました。便利(笑)
そうそう、デッサンについての感想を言い忘れていました。
はんこ屋は、まったくの素人なので参考になるとは、思いませんが
鹿はとても、質感がよく現れていると思います。
鹿を愛していることが伝わってきます。
目の中の鹿ですが、題材的にもうひとひねりしては、どうでしょう。
例えば屋久島ですから屋久杉を描き、
屋久杉に目が(瞳が)あるというのはどうでしょう。
あるいは、見せて頂いた写真のような森に中に
目を入れるのはどうでしょう。
そして、目の中の鹿は、ちょっと普通ではない状態にすると
観る側が色々と想像してくれますよ(笑)
素人のテキトウな考えですので、的はずれだったら、ごめんさい。
描き続けて下さいね。
だらだらブログを書いて、印影公開忘れるところでした。
カメラが鹿を狙っている。
彼も印影公開、許可頂けるようでしたら、ご一報下さい。
婚姻届の予行演習に並べて、公開しておきます(笑)
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2010年05月19日
木を意識する
「モチーフ決まりましたか」
「ちょっと書いていいですか」
「どうぞ」
「文字をこんな風に下を太くして、木を意識して」
「あれ、それでいいですか」
以前まったく違うモチーフのお話をしていたので、驚きです。
「ずっとモチーフのことを考えていて
シンプルに「森」なので木にしたらどうだろうと、
寝ている時に思いつきました」
「面白いですね。印相体の流派には、
枠につけるところはみんな太くするところもあるようですが、
そこまでするとどうかなと思うのですが、
下の方だけ太くするのは良いアイデアですね」
ざっと書き
「葉っぱを1枚だけ入れて下さい」
デザインは決まりました。
「最初に来ていただいてから、結構経ちますよね。
実は、モチーフ入りのはんこの説明を聞いてから
注文にまではまだ至っていない保留の人が多く、
もし、保留の人がいっぺんに来たら、やりきれないなと思う反面
注文するの止めたのかなとも思うんです」
「きっと考えているんだと思いますよ」
「うちのようなハンコは、他にないですからね。
あんなはんこ欲しければ、うちに頼むしかないですから(笑)
お客様のように、いま、保留だった人達が、
次々と注文に来て頂いているところです。」
この木を意識したはんこ、面白く彫れました。
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「ちょっと書いていいですか」
「どうぞ」
「文字をこんな風に下を太くして、木を意識して」
「あれ、それでいいですか」
以前まったく違うモチーフのお話をしていたので、驚きです。
「ずっとモチーフのことを考えていて
シンプルに「森」なので木にしたらどうだろうと、
寝ている時に思いつきました」
「面白いですね。印相体の流派には、
枠につけるところはみんな太くするところもあるようですが、
そこまでするとどうかなと思うのですが、
下の方だけ太くするのは良いアイデアですね」
ざっと書き
「葉っぱを1枚だけ入れて下さい」
デザインは決まりました。
「最初に来ていただいてから、結構経ちますよね。
実は、モチーフ入りのはんこの説明を聞いてから
注文にまではまだ至っていない保留の人が多く、
もし、保留の人がいっぺんに来たら、やりきれないなと思う反面
注文するの止めたのかなとも思うんです」
「きっと考えているんだと思いますよ」
「うちのようなハンコは、他にないですからね。
あんなはんこ欲しければ、うちに頼むしかないですから(笑)
お客様のように、いま、保留だった人達が、
次々と注文に来て頂いているところです。」
この木を意識したはんこ、面白く彫れました。
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2010年05月11日
列の先頭の方は、もうお友達
「それは、お客様の好みで」
「『お客様』なんて、お客様扱いしてないのに、
気持ち悪い(笑)」
「不快な思いをさせないように、
気をつかっているつもりなのに(笑)」
2年くらい前になるでしょうか。
当店のモチーフ入りの印鑑を職場で紹介して頂き、
いっぺんに何人も来られると、作るのが大変だという、
はんこ屋のわがままを聞いて頂き
(わがままと気付いてますよ(笑))、
一人終わるとまた一人とモチーフ入り印鑑を作りに来てくれるということが、おきました。
その列は3つあり、3名のリーダーがいたわけです。
そのうちの2名が最近来店してくれました。
「『桃』という字は、難しいんですよ。
桃を入れますか。コーヒー豆も。」
「ここはコーヒーカップになりますよね」
「どうしますか。どんな感じにしよう」
最近彫ったものを見せると
「お花、いいわね。桃の花にしようかしら」
「えっ、桃の花。急ぎますか?今日注文でなくてもいいですか。
次までに桃の花、調べてみますから」
後日
「桃の花、1色で、分かるかな。
ここに横向きで、桃の字に付ければ、認定できるか。
コーヒーカップにイニシャルを中に、これはダメだ。
やっぱり桃か。こんな感じでいいですか」
「いいですよ。いままで、書いてもらったものより、
必ず良いものが、出来上がっていますので」
「へんなプレッシャーかけて(笑)」
受取りの時
「最後まで、迷っていたんですが、結局、飲み会行けませんでした」
「来てくれなきゃ。
はんこ頑張りました」
「かわいい」
「つぼみをつけたことで、桃の花っぽくなったかな。
たいへんだったんだよね。
お子さん、5歳くらいになったら、会わせて下さいね」
「随分先ね。
もっと小さい時の方が動きまわれないので大丈夫なのに」
「実は、久しぶりに来た女性のお客様が、息子さんに向かって
『ママの唯一の男友達なんだから』とまで言ってくれたのですが、 そのお子さんが。。。」
聞かせていただいた
ご主人の仕事にかける情熱話は、とても良いお話ですが、
これも内緒にしておきます。
印影公開ご協力ありがとうございます。お客様!
「『お客様』なんて、お客様扱いしてないのに、
気持ち悪い(笑)」
「不快な思いをさせないように、
気をつかっているつもりなのに(笑)」
2年くらい前になるでしょうか。
当店のモチーフ入りの印鑑を職場で紹介して頂き、
いっぺんに何人も来られると、作るのが大変だという、
はんこ屋のわがままを聞いて頂き
(わがままと気付いてますよ(笑))、
一人終わるとまた一人とモチーフ入り印鑑を作りに来てくれるということが、おきました。
その列は3つあり、3名のリーダーがいたわけです。
そのうちの2名が最近来店してくれました。
「『桃』という字は、難しいんですよ。
桃を入れますか。コーヒー豆も。」
「ここはコーヒーカップになりますよね」
「どうしますか。どんな感じにしよう」
最近彫ったものを見せると
「お花、いいわね。桃の花にしようかしら」
「えっ、桃の花。急ぎますか?今日注文でなくてもいいですか。
次までに桃の花、調べてみますから」
後日
「桃の花、1色で、分かるかな。
ここに横向きで、桃の字に付ければ、認定できるか。
コーヒーカップにイニシャルを中に、これはダメだ。
やっぱり桃か。こんな感じでいいですか」
「いいですよ。いままで、書いてもらったものより、
必ず良いものが、出来上がっていますので」
「へんなプレッシャーかけて(笑)」
受取りの時
「最後まで、迷っていたんですが、結局、飲み会行けませんでした」
「来てくれなきゃ。
はんこ頑張りました」
「かわいい」
「つぼみをつけたことで、桃の花っぽくなったかな。
たいへんだったんだよね。
お子さん、5歳くらいになったら、会わせて下さいね」
「随分先ね。
もっと小さい時の方が動きまわれないので大丈夫なのに」
「実は、久しぶりに来た女性のお客様が、息子さんに向かって
『ママの唯一の男友達なんだから』とまで言ってくれたのですが、 そのお子さんが。。。」
聞かせていただいた
ご主人の仕事にかける情熱話は、とても良いお話ですが、
これも内緒にしておきます。
印影公開ご協力ありがとうございます。お客様!
2010年05月07日
鳥はトリでも
店頭の印鑑ケースの並んでいる所に、長いこといる人がいます。
作業は常にありますから、
こちらから声を掛けることは、滅多にありません。
お店に入って来られるかが、第一の試練なのです(笑)
後に分かったことですが、実際にF1が彫ってあるのを見て、
どんなモチーフを注文していいか、分からなくなったそうです。
意を決して、お店の中に入って来ました。
手には、このブログを印刷したものをお持ちです。
モチーフ入りがご要望ですが、モチーフは木と鳥で、
理由はブログで紹介されていた、
そのモチーフの印鑑がよかったからです。
第2の試練はモチーフへの思い入れを語ることができるかです。
これが薄いと…
はんこ屋の苦手なことは、実をいうと、
ブログで紹介されたハンコのように彫って欲しいと
言われることです。
モチーフと名前の関係で出来上がったもの、
あるいは、はんこ屋とそのお客様との関係で出来上がったものと、
同じようなものは、作れない気がするのです。
オカシイでしょうか?
好みがわかるのは、良いのですが(苦笑)
ざっと書きつつ、色々聞いてみましたが、
モチーフに対する強いコダワリがないことが分かり、
好みを聞いている風で、結局自分の考えを押し付けていきます(笑)
「お仕事柄、鳥に手紙を加えさせるといいかも知れません」
と1本、横入れバージョンの案が決まりました。
縦入れも、ほぼ勝手に、はんこ屋が進め、日本文様図鑑の中で、
気にいった図案の鳥を見つけ
(でも漢字が読めず、なんの鳥か分かりません)、
なぜこれに引かれるかを説明します。
「2羽の鳥がいて、一見同じ形で位置だけが違うように見えて、
実は2羽全然違う形なのが素晴らしく、
左右非対称が好きなのです。
これを『火』の部分の点にすると面白いでしょう。
でも12ミリでは、彫り切れないかも」
「では、最初から大きいサイズでお願いします」
「いいの。悪いね」
そして第3の試練は、
認印のつもりで頼んだ縦入れのはんこ、図案の都合で、
銀行印予定の横入れのはんこより、大きくなってしまい、
横入れは横入れでかわいく、銀行印にしてしまったら、
あまり人に自慢できなくなり、なにをどう使ってよいか
わからなくなってしまったことです。
(はんこ屋としては、当初の予定通り、使って欲しいのですが)
逆に、モチーフにあまりこだわりがあり過ぎる方も難しく、
ご注文段階では、ざっと書いてイメージとレイアウトを掴むだけで
形の追求は、まだなんだけれどな〜(と心の中で思います)
なんか、はんこ屋さんって、メンドクサイ人だな〜(笑)
でも、こんなハンコ、他では作ってくれませんから、
お客様にも、試練や我慢、信じる思い切りが必要です(笑)
あと手土産も?
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作業は常にありますから、
こちらから声を掛けることは、滅多にありません。
お店に入って来られるかが、第一の試練なのです(笑)
後に分かったことですが、実際にF1が彫ってあるのを見て、
どんなモチーフを注文していいか、分からなくなったそうです。
意を決して、お店の中に入って来ました。
手には、このブログを印刷したものをお持ちです。
モチーフ入りがご要望ですが、モチーフは木と鳥で、
理由はブログで紹介されていた、
そのモチーフの印鑑がよかったからです。
第2の試練はモチーフへの思い入れを語ることができるかです。
これが薄いと…
はんこ屋の苦手なことは、実をいうと、
ブログで紹介されたハンコのように彫って欲しいと
言われることです。
モチーフと名前の関係で出来上がったもの、
あるいは、はんこ屋とそのお客様との関係で出来上がったものと、
同じようなものは、作れない気がするのです。
オカシイでしょうか?
好みがわかるのは、良いのですが(苦笑)
ざっと書きつつ、色々聞いてみましたが、
モチーフに対する強いコダワリがないことが分かり、
好みを聞いている風で、結局自分の考えを押し付けていきます(笑)
「お仕事柄、鳥に手紙を加えさせるといいかも知れません」
と1本、横入れバージョンの案が決まりました。
縦入れも、ほぼ勝手に、はんこ屋が進め、日本文様図鑑の中で、
気にいった図案の鳥を見つけ
(でも漢字が読めず、なんの鳥か分かりません)、
なぜこれに引かれるかを説明します。
「2羽の鳥がいて、一見同じ形で位置だけが違うように見えて、
実は2羽全然違う形なのが素晴らしく、
左右非対称が好きなのです。
これを『火』の部分の点にすると面白いでしょう。
でも12ミリでは、彫り切れないかも」
「では、最初から大きいサイズでお願いします」
「いいの。悪いね」
そして第3の試練は、
認印のつもりで頼んだ縦入れのはんこ、図案の都合で、
銀行印予定の横入れのはんこより、大きくなってしまい、
横入れは横入れでかわいく、銀行印にしてしまったら、
あまり人に自慢できなくなり、なにをどう使ってよいか
わからなくなってしまったことです。
(はんこ屋としては、当初の予定通り、使って欲しいのですが)
逆に、モチーフにあまりこだわりがあり過ぎる方も難しく、
ご注文段階では、ざっと書いてイメージとレイアウトを掴むだけで
形の追求は、まだなんだけれどな〜(と心の中で思います)
なんか、はんこ屋さんって、メンドクサイ人だな〜(笑)
でも、こんなハンコ、他では作ってくれませんから、
お客様にも、試練や我慢、信じる思い切りが必要です(笑)
あと手土産も?
渋谷駅ハチ公広場下・東堂印章公式サイトへ
2010年05月06日
虎はトラでも
ティアラさんからバトンを渡された方が、ご来店です。
来店して直ぐに通路側を振り向きます。
顔でハテナを作ります。
「みんな、二人で寂しいなと思って」
そういえば、
ご注文の時はカップルで来られることが続いていました。
「彼は?」
「絶賛募集中です」
「そうなんですか。モチーフは決めてますか」
「虎です」
「キタ〜(笑)
虎は縞を彫らないといけないので、大変なんですよね。
資料はお持ちですか」
「はい。虎はトラでもセクシーな虎でお願いします。
彫るのは名前の方で、後はオマカセで」
「ちょちょっと待って下さい。
セクシーなトラってよく分からないんですが(笑)
例えば、この資料のトラを丸の半分くらい使って」と
いくつかある資料の中で、まとまりそうな虎を選び、
ざっと書き始めます。
書いているうちに
「分かりました。背中のラインがセクシーなんです」
「背中のラインね。
では、この虎を使うとして八方位で一カ所付かない感じなので、
他に何か好きなものありますか」
なかなか決まらず、
「自分の中でブームなのがED Hardyの虎で、
この本の中にあるんですが、富士山と雲が虎と一緒ですね。
雲かな」
今度は水墨画の虎の描き方の本をみると、書く途中ですが、
どう見てもヘンな虎を発見。
「この人、ちゃんと虎描けるのに、なぜこんなんだろう。
そういえば中華街で見た虎は顔の縞は『王』になっていました。
この王を入れるとどうでしょう」
「これは、これで魅力的ですね(笑)」
「しまった。これ印象が強過ぎる。
キャラクター展開しようかな(笑)」
受取りの時、他のお客様の接客中で、押し方だけを伝え、
手土産も頂いているのに、
一言「雲が二つに増えてる」とだけで、お話できませんでした。
是非、虎好き同士飲みに行きましょうね。
虎のセクシーさについて語りましょう(笑)
注:虎のご注文は13.5ミリ丸以上でお願い致します。
渋谷駅ハチ公広場下・東堂印章公式サイトへ
来店して直ぐに通路側を振り向きます。
顔でハテナを作ります。
「みんな、二人で寂しいなと思って」
そういえば、
ご注文の時はカップルで来られることが続いていました。
「彼は?」
「絶賛募集中です」
「そうなんですか。モチーフは決めてますか」
「虎です」
「キタ〜(笑)
虎は縞を彫らないといけないので、大変なんですよね。
資料はお持ちですか」
「はい。虎はトラでもセクシーな虎でお願いします。
彫るのは名前の方で、後はオマカセで」
「ちょちょっと待って下さい。
セクシーなトラってよく分からないんですが(笑)
例えば、この資料のトラを丸の半分くらい使って」と
いくつかある資料の中で、まとまりそうな虎を選び、
ざっと書き始めます。
書いているうちに
「分かりました。背中のラインがセクシーなんです」
「背中のラインね。
では、この虎を使うとして八方位で一カ所付かない感じなので、
他に何か好きなものありますか」
なかなか決まらず、
「自分の中でブームなのがED Hardyの虎で、
この本の中にあるんですが、富士山と雲が虎と一緒ですね。
雲かな」
今度は水墨画の虎の描き方の本をみると、書く途中ですが、
どう見てもヘンな虎を発見。
「この人、ちゃんと虎描けるのに、なぜこんなんだろう。
そういえば中華街で見た虎は顔の縞は『王』になっていました。
この王を入れるとどうでしょう」
「これは、これで魅力的ですね(笑)」
「しまった。これ印象が強過ぎる。
キャラクター展開しようかな(笑)」
受取りの時、他のお客様の接客中で、押し方だけを伝え、
手土産も頂いているのに、
一言「雲が二つに増えてる」とだけで、お話できませんでした。
是非、虎好き同士飲みに行きましょうね。
虎のセクシーさについて語りましょう(笑)
注:虎のご注文は13.5ミリ丸以上でお願い致します。
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2010年04月27日
こどもが喜ぶハンコ
偶然夜遅く、しぶちかを通り、
他のお店は閉まっているのに、なぜか、開いているはんこ屋さん。
その店頭に飾られている印鑑、今まで見たことがないモチーフ入り。
これ調度イイ。
後日
モチーフ入り四角いはんこのお問い合わせです。
「会社のハンコですか」
「6月にこども向けの歯科医院を開くので、
領収書に押すハンコです。」
「歯医者さん」
「看板はこれなんですけど」
「『こどもの歯科』さんなんですね。
例えば、ひらがなの部分は、この看板に使われている
文字風にして、
『科』の『斗』が歯ブラシと歯になりますね。
こんなことができますが、モチーフは自由なので
なんでもいいのです。
でも、ぼくは絵が描けるわけではないので、
形のわかる資料をお持ち頂きたいのですが」
この時点では、今日はお話だけと思っていました。
「木馬。(ケータイの画像を見せて頂き)この木馬を
待合室に置く予定なのですが」
「面白い。動かないんですよね」
「はい」
「木馬を入れると(こどもの歯科さんの)象徴のようでイイですね。 ここを木馬に付けて」
「こどもが喜ぶ感じでお願いしたいです」
今日、ご注文のようです。
更に猫も入れることになりました。
どんどん凝ったものになります(笑)
受け取りの時、お子様と共にご来店。
こどもが喜んでくれるかが勝負です。
反応を見ていると、なんとか合格のようです(笑)
「ブログで紹介していいですか」
「もちろん、私も患者さんにオススメしますね。
電話番号も載せて貰っていいですか。NTTの人が頑張ってくれて
『コンナムシバモヨイハニ』03-5768-4182」
祐天寺駅のロータリー側に平成22年6月1日開院予定
こどもの歯科さんのホームページへ
そういえば、はんこ屋もいつの間にか、
頑張る状況になっていました。
この方に、ヒトを巻き込む力があることに気付きました。
その力があれば、大丈夫ですね。
渋谷のはんこ屋・東堂印章公式サイトへ
他のお店は閉まっているのに、なぜか、開いているはんこ屋さん。
その店頭に飾られている印鑑、今まで見たことがないモチーフ入り。
これ調度イイ。
後日
モチーフ入り四角いはんこのお問い合わせです。
「会社のハンコですか」
「6月にこども向けの歯科医院を開くので、
領収書に押すハンコです。」
「歯医者さん」
「看板はこれなんですけど」
「『こどもの歯科』さんなんですね。
例えば、ひらがなの部分は、この看板に使われている
文字風にして、
『科』の『斗』が歯ブラシと歯になりますね。
こんなことができますが、モチーフは自由なので
なんでもいいのです。
でも、ぼくは絵が描けるわけではないので、
形のわかる資料をお持ち頂きたいのですが」
この時点では、今日はお話だけと思っていました。
「木馬。(ケータイの画像を見せて頂き)この木馬を
待合室に置く予定なのですが」
「面白い。動かないんですよね」
「はい」
「木馬を入れると(こどもの歯科さんの)象徴のようでイイですね。 ここを木馬に付けて」
「こどもが喜ぶ感じでお願いしたいです」
今日、ご注文のようです。
更に猫も入れることになりました。
どんどん凝ったものになります(笑)
受け取りの時、お子様と共にご来店。
こどもが喜んでくれるかが勝負です。
反応を見ていると、なんとか合格のようです(笑)
「ブログで紹介していいですか」
「もちろん、私も患者さんにオススメしますね。
電話番号も載せて貰っていいですか。NTTの人が頑張ってくれて
『コンナムシバモヨイハニ』03-5768-4182」
祐天寺駅のロータリー側に平成22年6月1日開院予定
こどもの歯科さんのホームページへ
そういえば、はんこ屋もいつの間にか、
頑張る状況になっていました。
この方に、ヒトを巻き込む力があることに気付きました。
その力があれば、大丈夫ですね。
渋谷のはんこ屋・東堂印章公式サイトへ
2010年04月21日
花の落ちない椿
はんこ屋の友人さんが年賀状にはんこ屋の彫ったはんこを押してくれ
その営業成果が出て、友人さんの友人さんがご来店です。
2歳の娘さん用の銀行印ですので、ご本人を連れてきてくれました。
ここで問題発生です。
モチーフを決めて来ていませんので、当然資料はお持ちでなく、
まあそれでも良いのですが、2歳の女の子が、飽きてしまう前に
基本デザインを固めないといけません。
更に、同い年にいとこさんにプレゼントするそうです。
せっかく、カワイイ人なのですが、もうしゃべるヒマはありません。
好みを聞き出すので精一杯です。
ざっと書きつつ、好みを聞きをしているうちに、なんとか形になってきました。
ここでまたまた問題発生
「やっぱり私の分も注文しよう」
1本追加です。
ここで通常でしたら、
その1本は受取りの時に注文しませんかというところですが
なかなか、お店に来られないと言われていましたので、
素直に受けるしかありません。
2歳の娘さんも、好みがはっきり言えますし、聞き分けができるので
まだ、少しは時間があるようです。
なんか全力のはんこ屋さんです(笑)
「モチーフは?」言葉も短いです(笑)
「ずっとお茶をしていて。。。千鳥」
「お茶の人は千鳥が好きですよね」
「あと、お花、ツバキは縁起物ですか」
「ちょっと分かりませんが、この文様の本に載っているということは
縁起が良いと思います」
(千利休が愛した茶花に椿の一種があり、
冬でも艶やかに咲くので不老不死の象徴とも言われる反面
花がぽとりと落ちてしまうので、
縁起が良くないということもあるようです。
でもご安心、ハンコの中の椿、絶対、花が落ちません(笑)
ツバキという商品名がたくさんあることから、
縁起が悪いとは思いません)
「茶道具の隠しモチーフも入れておきますね」
とにかく、無事接客が済みました。
受取りは、おひとりでご来店。
「親戚一同、出来上がりを楽しみにしています」
「えっ親戚一同」
「明日、ちょうど姉と会う予定ですので」
「この茶道具、実際に触ったことあるんですか」
「ありません。何か間違っていますか」
「普段、この向きで見ることはないのですが、
もう良く特徴を捉えていて、
実際に削っても上手そうだなと思って(笑)」
「正面だと形がわかりませんからね」
「これに気付いたら、その人スゴイですよね」
その日は、たくさん話させて頂きました。
飲みに行けないが残念(笑)
東堂印章公式サイトへ
その営業成果が出て、友人さんの友人さんがご来店です。
2歳の娘さん用の銀行印ですので、ご本人を連れてきてくれました。
ここで問題発生です。
モチーフを決めて来ていませんので、当然資料はお持ちでなく、
まあそれでも良いのですが、2歳の女の子が、飽きてしまう前に
基本デザインを固めないといけません。
更に、同い年にいとこさんにプレゼントするそうです。
せっかく、カワイイ人なのですが、もうしゃべるヒマはありません。
好みを聞き出すので精一杯です。
ざっと書きつつ、好みを聞きをしているうちに、なんとか形になってきました。
ここでまたまた問題発生
「やっぱり私の分も注文しよう」
1本追加です。
ここで通常でしたら、
その1本は受取りの時に注文しませんかというところですが
なかなか、お店に来られないと言われていましたので、
素直に受けるしかありません。
2歳の娘さんも、好みがはっきり言えますし、聞き分けができるので
まだ、少しは時間があるようです。
なんか全力のはんこ屋さんです(笑)
「モチーフは?」言葉も短いです(笑)
「ずっとお茶をしていて。。。千鳥」
「お茶の人は千鳥が好きですよね」
「あと、お花、ツバキは縁起物ですか」
「ちょっと分かりませんが、この文様の本に載っているということは
縁起が良いと思います」
(千利休が愛した茶花に椿の一種があり、
冬でも艶やかに咲くので不老不死の象徴とも言われる反面
花がぽとりと落ちてしまうので、
縁起が良くないということもあるようです。
でもご安心、ハンコの中の椿、絶対、花が落ちません(笑)
ツバキという商品名がたくさんあることから、
縁起が悪いとは思いません)
「茶道具の隠しモチーフも入れておきますね」
とにかく、無事接客が済みました。
受取りは、おひとりでご来店。
「親戚一同、出来上がりを楽しみにしています」
「えっ親戚一同」
「明日、ちょうど姉と会う予定ですので」
「この茶道具、実際に触ったことあるんですか」
「ありません。何か間違っていますか」
「普段、この向きで見ることはないのですが、
もう良く特徴を捉えていて、
実際に削っても上手そうだなと思って(笑)」
「正面だと形がわかりませんからね」
「これに気付いたら、その人スゴイですよね」
その日は、たくさん話させて頂きました。
飲みに行けないが残念(笑)
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2010年04月15日
チャンスのすることに間違えなし
「ブログ読みました」
「ありがとうございます」
会社の同僚の方がモチーフ入り印鑑を注文してくれ、
その事を書いたブログを読んで、
なんと素晴らしいはんこ屋さんだと(笑)
自分もはんこを注文することに決めたと漏れ伝わってきています。
「チャンスのすることに間違えはないので、私も注文しにきました」
「あの方はチャンスさんと呼ばれているんですね」
「チャンスを逃がさないようにしているので」
「なるほど(笑)ご注文の時に知りたかったです。
モチーフは決まっていますか」
「決まっています。ティアラ」
「はあ。資料はお持ちですか」
「持っていません。私の頭の中だけに」
「描けますか」
「はい…ダメだ」
「いよいよデビューです。モバイルPC。
モチーフの形が分からないヒトのために、ネットで検索です。
まだ無線ルーターがないので有線で。
パソコン上手く使えないんですけど、
Windows7、線をつないだだけで、勝手に設定してくれ
ネットにつながったんですよ。もう画期的です(笑)。
えーと、『ティアラ 画像』と」
「正にこんなイメージです」
「細かいな」
ざっと横入れで書いてみて、
「ちょっと無理ですね。思いきって縦にして大きく」
縦でティアラをメインに書いてみます。
「ティアラの下はなんですか」
彼「字になっているんだよ」
「そうか」
「なぜ、ティアラなんですか」
「私にとって重要なことなので」
彼「ティアラといえば、思い当たるのはあれだけだよね」と
パーティーか何かで紙のティアラを付けた話をしていましたが、
本人はまったく反応無し。違うようです。
ところで、彼。注文を受けるところを見たり、
以前お彫りしたモチーフ入り印鑑を見たりして、
ずいぶん打ちとけ、テンションが上がっています。
「かなり盛り上がってきましたね。
はんこ注文する側が
なんで手土産必要なんだと思っていたでしょう」
彼「ちょっと」
「手土産必須ですよね」
「モバイルPCがなければ、このデザインにならなかったな〜、
いいなモバイルPC。
今度のブログタイトルは新兵器炸裂にしようかな」
彼「ぼくたちは、直ぐに見つかったから良かったですが
なかなか見つからなかったら、時間かかりますよ」
「そうか。そういうことも考えないとね。
ただでさえ、接客に時間がかかるのに(笑)」
「納期は2週間くらい頂きたいのですが。
そうだ。
チャンスさん大安に受け取りましたが大安受け取りにしますか」
「はい。チャンスのすることに間違えはないので」
受取り時
「自分的には、新しい感じに彫れました」
「そうなんですか。チャンスに自慢しよう」
「どれが、文字の部分といわれると難しいのですが
この形がベースでアレンジされていますので、
何か言われた時は、これを見せて下さい」と
もとの字を書きました。
婚姻届けに押すはんこ
おめでとうございます。
東堂印章公式サイトへ
「ありがとうございます」
会社の同僚の方がモチーフ入り印鑑を注文してくれ、
その事を書いたブログを読んで、
なんと素晴らしいはんこ屋さんだと(笑)
自分もはんこを注文することに決めたと漏れ伝わってきています。
「チャンスのすることに間違えはないので、私も注文しにきました」
「あの方はチャンスさんと呼ばれているんですね」
「チャンスを逃がさないようにしているので」
「なるほど(笑)ご注文の時に知りたかったです。
モチーフは決まっていますか」
「決まっています。ティアラ」
「はあ。資料はお持ちですか」
「持っていません。私の頭の中だけに」
「描けますか」
「はい…ダメだ」
「いよいよデビューです。モバイルPC。
モチーフの形が分からないヒトのために、ネットで検索です。
まだ無線ルーターがないので有線で。
パソコン上手く使えないんですけど、
Windows7、線をつないだだけで、勝手に設定してくれ
ネットにつながったんですよ。もう画期的です(笑)。
えーと、『ティアラ 画像』と」
「正にこんなイメージです」
「細かいな」
ざっと横入れで書いてみて、
「ちょっと無理ですね。思いきって縦にして大きく」
縦でティアラをメインに書いてみます。
「ティアラの下はなんですか」
彼「字になっているんだよ」
「そうか」
「なぜ、ティアラなんですか」
「私にとって重要なことなので」
彼「ティアラといえば、思い当たるのはあれだけだよね」と
パーティーか何かで紙のティアラを付けた話をしていましたが、
本人はまったく反応無し。違うようです。
ところで、彼。注文を受けるところを見たり、
以前お彫りしたモチーフ入り印鑑を見たりして、
ずいぶん打ちとけ、テンションが上がっています。
「かなり盛り上がってきましたね。
はんこ注文する側が
なんで手土産必要なんだと思っていたでしょう」
彼「ちょっと」
「手土産必須ですよね」
「モバイルPCがなければ、このデザインにならなかったな〜、
いいなモバイルPC。
今度のブログタイトルは新兵器炸裂にしようかな」
彼「ぼくたちは、直ぐに見つかったから良かったですが
なかなか見つからなかったら、時間かかりますよ」
「そうか。そういうことも考えないとね。
ただでさえ、接客に時間がかかるのに(笑)」
「納期は2週間くらい頂きたいのですが。
そうだ。
チャンスさん大安に受け取りましたが大安受け取りにしますか」
「はい。チャンスのすることに間違えはないので」
受取り時
「自分的には、新しい感じに彫れました」
「そうなんですか。チャンスに自慢しよう」
「どれが、文字の部分といわれると難しいのですが
この形がベースでアレンジされていますので、
何か言われた時は、これを見せて下さい」と
もとの字を書きました。
婚姻届けに押すはんこ
おめでとうございます。
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2010年04月14日
桜にマイク
「話し手なのでマイクと桜、
出来れば羽も入れてもらいたいのですが」
「マイクの資料がありましたら、
できたら持って来て頂きたいのですが」
ご来店前の電話での確認です。
「あまり良い資料はなかったのですが」
「形さえ分かればなんとかなります」
実は、この日、鴨居先生が追加でサインに来てくれる予定の日で
短時間でアイディアを堅めなければなりません。
テキパキはんこ屋さんです(笑)
「こんな感じでどうでしょう。
マイクは文字の一部にして、桜はこんな感じで。
ところで、なんで桜なんですが」
「サクラ(表記不明)という名でお仕事をさせて頂いていますので」
あっ鴨居先生。
「ところで、マンガのモデルになっているんですが
読みましたか?」
「いいえまだ。」
「ならば、ちょうどマンガ家の鴨居先生が来ていますので
ご注文の記念にいかがですか(笑)
いまなら、お名前が入りますよ」
「せっかくなので、お願いします。
なんか気持ちが大きくなっている気が(小声)」
「鴨居せんせい〜、1冊売れましたよ。サインお願いします」
こんなことがありました。
お仕事に使うはんこということでしたので、
印影公開を通常ならお願いするのですが、
許可を頂いたか思い出せませんでした。
そこでブログで問いかけたところ、メールを頂きました。
当店でご注文頂いた方のその後という感じで面白かったので
多少変えて引用させて頂きます。
『先日、桜にマイクの印鑑を作って頂いた者です。
印鑑、本当に気に入って、常に印影を持ち歩き、
皆に見せて回っています(笑)
お仕事は、まだまだ実益には結びついていないのですが、
新しい縁が少しずつ増えてきたので、自分自身の実力を上げて、
しっかりとこのご縁をつなげていきたいです。
さて、印影のお話なんですが、
実は受取りの際、別のお話で盛り上がっている時、
はんこやさんの電話が鳴ったので、そのお話はしないまま、
失礼致しました。
時折、blogは拝見して、皆様の個性溢れる印影を
楽しんでおりました所、
「桜にマイクの・・・」という文字が目に入り、驚きました!!
でも、覚えていて頂いて嬉しかったです。
有難うございます。
それで、取り急ぎ、ご連絡を致しました。
他にも沢山、ステキな印鑑が続々と誕生しているでしょうが、
もし、blogに・・・、という事でしたら、
私の大切な分身ですから、本当に光栄です。
それでは、また、お邪魔致します。
漫画の購入には、必ず参ります。』
ということで公開。
気になるのは、漫画の購入って2巻のことですよね。
2巻もはんこ屋で販売するんですか?(笑)
本屋さんではないので、
利益ではなく鴨居先生への恩返しなんですが。
完全予約制サイン本ならばできるかな。
でも、そのためには、新しい鴨居先生用のはんこ
彫らないといけないような(笑)
こんなこと書いたら、ちょっと思いついちゃったアブナイ!(笑)
東堂印章公式サイトへ
出来れば羽も入れてもらいたいのですが」
「マイクの資料がありましたら、
できたら持って来て頂きたいのですが」
ご来店前の電話での確認です。
「あまり良い資料はなかったのですが」
「形さえ分かればなんとかなります」
実は、この日、鴨居先生が追加でサインに来てくれる予定の日で
短時間でアイディアを堅めなければなりません。
テキパキはんこ屋さんです(笑)
「こんな感じでどうでしょう。
マイクは文字の一部にして、桜はこんな感じで。
ところで、なんで桜なんですが」
「サクラ(表記不明)という名でお仕事をさせて頂いていますので」
あっ鴨居先生。
「ところで、マンガのモデルになっているんですが
読みましたか?」
「いいえまだ。」
「ならば、ちょうどマンガ家の鴨居先生が来ていますので
ご注文の記念にいかがですか(笑)
いまなら、お名前が入りますよ」
「せっかくなので、お願いします。
なんか気持ちが大きくなっている気が(小声)」
「鴨居せんせい〜、1冊売れましたよ。サインお願いします」
こんなことがありました。
お仕事に使うはんこということでしたので、
印影公開を通常ならお願いするのですが、
許可を頂いたか思い出せませんでした。
そこでブログで問いかけたところ、メールを頂きました。
当店でご注文頂いた方のその後という感じで面白かったので
多少変えて引用させて頂きます。
『先日、桜にマイクの印鑑を作って頂いた者です。
印鑑、本当に気に入って、常に印影を持ち歩き、
皆に見せて回っています(笑)
お仕事は、まだまだ実益には結びついていないのですが、
新しい縁が少しずつ増えてきたので、自分自身の実力を上げて、
しっかりとこのご縁をつなげていきたいです。
さて、印影のお話なんですが、
実は受取りの際、別のお話で盛り上がっている時、
はんこやさんの電話が鳴ったので、そのお話はしないまま、
失礼致しました。
時折、blogは拝見して、皆様の個性溢れる印影を
楽しんでおりました所、
「桜にマイクの・・・」という文字が目に入り、驚きました!!
でも、覚えていて頂いて嬉しかったです。
有難うございます。
それで、取り急ぎ、ご連絡を致しました。
他にも沢山、ステキな印鑑が続々と誕生しているでしょうが、
もし、blogに・・・、という事でしたら、
私の大切な分身ですから、本当に光栄です。
それでは、また、お邪魔致します。
漫画の購入には、必ず参ります。』
ということで公開。
気になるのは、漫画の購入って2巻のことですよね。
2巻もはんこ屋で販売するんですか?(笑)
本屋さんではないので、
利益ではなく鴨居先生への恩返しなんですが。
完全予約制サイン本ならばできるかな。
でも、そのためには、新しい鴨居先生用のはんこ
彫らないといけないような(笑)
こんなこと書いたら、ちょっと思いついちゃったアブナイ!(笑)
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2010年04月09日
キツネは手書きにかぎる
「今度就職ですか」
「夢を追いかけていて」
「よかったら、その夢を教えて下さい」
「声優になることです。
昨日、事務所のオーディションを受けて、決まるといいんですが」
「役のオーディションではなく、
まず事務所のオーディションなんですね。
たくさんなりたい人がいるんですね」
「昨日のオーディションも何人受けたかわからないくらい多くて、
全国には1000人以上の声優になりたい人がいるそうです」
「ところで、モチーフは何にしますか」
「何にしようかな…キツネ、今浮かんだのはキツネなんですが」
「なんでキツネなんですか」
「好きなバンド(インディーズ)名がゾロ(表記不明)で、
それがキツネの意味なのです」
「キツネ、お稲荷さんにあって縁起の良い感じですもんね。
尻尾てくるっとしていましたっけ」
「ふっくらしています」
「キツネ描けますか」
「描けます」
あっさり、描けました。便利(笑)
「座った感じにも描けますか」
これまた上手に描けました。
カワイイキツネです。
もちろんこの女の子もカワイイです(笑)
「上手ですね。普段からイラスト描きますか」
「描きますね」
「キツネといえば油揚。
油揚も縁起がいいのかな?
調べて縁起がよさそうだったら入れてみようかな」
受け渡し時
「一応、ネットで他のキツネのイラストも調べたのですが、
お客様が描いたキツネが1番かわいかったので、
採用しました(笑)」
「ありがとうございます。」
「そうそう、油揚のことも調べたのですが、
言わない方が良いのかも知れませんが、知ってしまったので。
キツネは神の使いという面と
ネズミを食べてくれるという面があって、
キツネにネズミを捧げる代わりに
ネズミの形のお稲荷さんを捧げたそうです。
おいなりさん、ネズミの形だったんです。
ちょっとイヤでしょ(苦笑)」
「へぇ〜そうなんですか。
おいなりさん食べる時に思い出しそうですね(笑)」
「ごめんね。つい」
「大丈夫ですよ」
「夢が叶うといいですね」
本来なら印影公開をお願いするところですが、
2月後半から3月中旬まで、
印影公開に快く協力頂いた方がたくさんいらっしゃるのに、
ブログを書くのが間に合わず、
この期間お願いをあまりしませんでした。
ここで<問い掛け>です。
もし、印影公開の許可したのに、いつまでたっても登場しないと思っているお客様がいらしたら、ご連絡下さい。ホームページの印鑑に関するお問い合わせかメールでお願いします。
特にマイクと桜を入れた声のお仕事の方、許可を頂いたか、お願いしなかったか、あいまいで、すいません。
ネットからの2本目のモチーフ入り印鑑のご注文の方、
前回は星座でしたが今回はキツネ。
資料としてたくさん写真などを添付して下さいましたが、
逆に好みがわかりません。
そこで、どれが好きなのか順位を付けて下さいとお願いしました。
順位を付けて下さったのですが、
完全に好みの画像はなく、
こちらのこの感じと別の画像のこの部分と書いてあります。
前にキツネをその場で描いてもらい、味をしめたはんこ屋さん、
今回もお願いしてみました。
やっぱり描けるじゃないですか(笑)
作業時間短縮、成功です。
神社のキツネのイメージで、今回も油揚無しです。
東堂印章公式サイトへ
「夢を追いかけていて」
「よかったら、その夢を教えて下さい」
「声優になることです。
昨日、事務所のオーディションを受けて、決まるといいんですが」
「役のオーディションではなく、
まず事務所のオーディションなんですね。
たくさんなりたい人がいるんですね」
「昨日のオーディションも何人受けたかわからないくらい多くて、
全国には1000人以上の声優になりたい人がいるそうです」
「ところで、モチーフは何にしますか」
「何にしようかな…キツネ、今浮かんだのはキツネなんですが」
「なんでキツネなんですか」
「好きなバンド(インディーズ)名がゾロ(表記不明)で、
それがキツネの意味なのです」
「キツネ、お稲荷さんにあって縁起の良い感じですもんね。
尻尾てくるっとしていましたっけ」
「ふっくらしています」
「キツネ描けますか」
「描けます」
あっさり、描けました。便利(笑)
「座った感じにも描けますか」
これまた上手に描けました。
カワイイキツネです。
もちろんこの女の子もカワイイです(笑)
「上手ですね。普段からイラスト描きますか」
「描きますね」
「キツネといえば油揚。
油揚も縁起がいいのかな?
調べて縁起がよさそうだったら入れてみようかな」
受け渡し時
「一応、ネットで他のキツネのイラストも調べたのですが、
お客様が描いたキツネが1番かわいかったので、
採用しました(笑)」
「ありがとうございます。」
「そうそう、油揚のことも調べたのですが、
言わない方が良いのかも知れませんが、知ってしまったので。
キツネは神の使いという面と
ネズミを食べてくれるという面があって、
キツネにネズミを捧げる代わりに
ネズミの形のお稲荷さんを捧げたそうです。
おいなりさん、ネズミの形だったんです。
ちょっとイヤでしょ(苦笑)」
「へぇ〜そうなんですか。
おいなりさん食べる時に思い出しそうですね(笑)」
「ごめんね。つい」
「大丈夫ですよ」
「夢が叶うといいですね」
本来なら印影公開をお願いするところですが、
2月後半から3月中旬まで、
印影公開に快く協力頂いた方がたくさんいらっしゃるのに、
ブログを書くのが間に合わず、
この期間お願いをあまりしませんでした。
ここで<問い掛け>です。
もし、印影公開の許可したのに、いつまでたっても登場しないと思っているお客様がいらしたら、ご連絡下さい。ホームページの印鑑に関するお問い合わせかメールでお願いします。
特にマイクと桜を入れた声のお仕事の方、許可を頂いたか、お願いしなかったか、あいまいで、すいません。
ネットからの2本目のモチーフ入り印鑑のご注文の方、
前回は星座でしたが今回はキツネ。
資料としてたくさん写真などを添付して下さいましたが、
逆に好みがわかりません。
そこで、どれが好きなのか順位を付けて下さいとお願いしました。
順位を付けて下さったのですが、
完全に好みの画像はなく、
こちらのこの感じと別の画像のこの部分と書いてあります。
前にキツネをその場で描いてもらい、味をしめたはんこ屋さん、
今回もお願いしてみました。
やっぱり描けるじゃないですか(笑)
作業時間短縮、成功です。
神社のキツネのイメージで、今回も油揚無しです。
東堂印章公式サイトへ
2010年04月02日
図像化された鳳凰
<4度目の来店で鳳凰を>
1度目は、夜の11時近く、しぶちかの他のお店は閉まっていて、
なぜか1軒だけ開いているはんこ屋さんを発見。
そこのコルクボードに飾ってあるはんこは、
今まで見たことがない絵と名前が入った印鑑。
なんかイイ。
作業をしているお店の人に聞いてみる。
絵にパターンはなく、その人の好きなものを彫ってくれるらしい。
値段は通常料金プラス3千円で
1万円くらいからで、材質や大きさで変わってくるそうだ。
手の届く範囲、欲しいかも知れない。
このはんこ屋さんがモデルとなったマンガ
『君の天井は僕の床1』をここで購入した。
夜遅くまで、開いているのは、作業しているからで、
注文は夜9時までにお願いしたいということだ。
2度目のご来店
「あっこの間、マンガを買ってくれた人」
時計を見ると夜9時少し前、
ちゃんと話を聞いてくれて、感心。
マンガも買ってくれたし、好感度アップです。
でも、今日は既に疲れているんだよね(笑)
後に聞いたところ、この日注文しようと考えていてくれたそうです。
名前はひらがな、持っている資料の本を見せましたが
モチーフが決まらず、
出来たら、自分でも、好みのモチーフの資料を探してみてと
お願いして、注文せずに帰って行きました。
3度目のご来店
「え〜と、誰でしたっけ。お顔は覚えているんですが」
「去年、モチーフ入りの印鑑の事で聞いていて、
もう2ヶ月くらいたってしまったのですが、
今日は注文に来ました」
「あっマンガを買ってくれた」
「そうです。
モチーフは鳳凰に決めて、資料を自分でも探したんですが
良いものがなくて、ここで見せてもらった中から」
「この本ですね」
選び始めました。
「これとかこれが、好みです。
リアルな感じよりデザイン化されているもの」
「ところで、何に使うはんこですか」
「なんでもないハンコ。手紙とかなんでも」
「銀行印とかにしますか」
「もしかしたら。でも基本はなんでもないはんこです」
「ならば、思い切って鳳凰をメインに彫ろうかな。
こっちの方が、カッコイイかな」
ざっと書き始めます。
「あっ、思いついちゃった。
ひらがなのお名前をこんな風に雲風に入れるのはどう。」
「いいと思います」
「いや我ながら、良いアイディアだな(笑)
八方位を網羅するために、
尾を巻くようにすれば、どうにかなるか。
なんか、いいな。自分に欲しいな〜(笑)」
「サイズは?」
「12ミリ丸では無理で、最低13.5ミリ丸かな。
彫ってみて無理だったら15ミリになるかも」
「ならば、最初から15ミリにしましょう」
「えっいいの?CADの営業辞めて転職するんでしょ。
高かくなるよ」
「そのぐらいの貯えはあるから大丈夫です」
「じゃあ、15ミリにさせてもうらうよ。
その分頑張るからね」
4度目のご来店
「なかなか、取りに来れなくて」
「お待ちしていましたよ。
その間に来店されたお客様にお見せしたところ
誰にも好評でした」
「こんな風になったんだ。やった!」
「いいでしょう。意外と簡単にできちゃったんですよ。
難しかったけど。すごいはんこ屋さんだよね(笑)
今日から新しい職場ですか。なんか元気になりましたよね。
前の仕事、つまらなそうでしたよね」
「夜遅いし(苦笑)
ここのところイイことが続いていて。
この鳳凰とともに飛んでいきます(笑)」
「お願いがあるんですが、このハンコをブログや店頭で公開して
いいですか」
「どうぞ。手にする前から開運とか書くんですか(笑)」
「そんなことは書きませんよ。
開運ばかり願われても困りますし、どんなハンコを彫っても
最後は、本人の努力次第ですから。
でも、ホント、お客様明るくなって良かったです」
「これ(はんこ)とともに沖縄に行って来ようかな」
「旅行に持ち歩くのが不安でしたら、
押した印影をお守り代わりに持ちあるいても。
そんな人もいますし、はんこ自体をお守り代わりに
持ち歩いてくれている人もいます」
「その気持ち分かります。
とりあえず、名刺に押そう」
たくさん押してくださいね。
その鳳凰がきっと福を咥えてきてくれるはずです。
東堂印章公式サイトへ
1度目は、夜の11時近く、しぶちかの他のお店は閉まっていて、
なぜか1軒だけ開いているはんこ屋さんを発見。
そこのコルクボードに飾ってあるはんこは、
今まで見たことがない絵と名前が入った印鑑。
なんかイイ。
作業をしているお店の人に聞いてみる。
絵にパターンはなく、その人の好きなものを彫ってくれるらしい。
値段は通常料金プラス3千円で
1万円くらいからで、材質や大きさで変わってくるそうだ。
手の届く範囲、欲しいかも知れない。
このはんこ屋さんがモデルとなったマンガ
『君の天井は僕の床1』をここで購入した。
夜遅くまで、開いているのは、作業しているからで、
注文は夜9時までにお願いしたいということだ。
2度目のご来店
「あっこの間、マンガを買ってくれた人」
時計を見ると夜9時少し前、
ちゃんと話を聞いてくれて、感心。
マンガも買ってくれたし、好感度アップです。
でも、今日は既に疲れているんだよね(笑)
後に聞いたところ、この日注文しようと考えていてくれたそうです。
名前はひらがな、持っている資料の本を見せましたが
モチーフが決まらず、
出来たら、自分でも、好みのモチーフの資料を探してみてと
お願いして、注文せずに帰って行きました。
3度目のご来店
「え〜と、誰でしたっけ。お顔は覚えているんですが」
「去年、モチーフ入りの印鑑の事で聞いていて、
もう2ヶ月くらいたってしまったのですが、
今日は注文に来ました」
「あっマンガを買ってくれた」
「そうです。
モチーフは鳳凰に決めて、資料を自分でも探したんですが
良いものがなくて、ここで見せてもらった中から」
「この本ですね」
選び始めました。
「これとかこれが、好みです。
リアルな感じよりデザイン化されているもの」
「ところで、何に使うはんこですか」
「なんでもないハンコ。手紙とかなんでも」
「銀行印とかにしますか」
「もしかしたら。でも基本はなんでもないはんこです」
「ならば、思い切って鳳凰をメインに彫ろうかな。
こっちの方が、カッコイイかな」
ざっと書き始めます。
「あっ、思いついちゃった。
ひらがなのお名前をこんな風に雲風に入れるのはどう。」
「いいと思います」
「いや我ながら、良いアイディアだな(笑)
八方位を網羅するために、
尾を巻くようにすれば、どうにかなるか。
なんか、いいな。自分に欲しいな〜(笑)」
「サイズは?」
「12ミリ丸では無理で、最低13.5ミリ丸かな。
彫ってみて無理だったら15ミリになるかも」
「ならば、最初から15ミリにしましょう」
「えっいいの?CADの営業辞めて転職するんでしょ。
高かくなるよ」
「そのぐらいの貯えはあるから大丈夫です」
「じゃあ、15ミリにさせてもうらうよ。
その分頑張るからね」
4度目のご来店
「なかなか、取りに来れなくて」
「お待ちしていましたよ。
その間に来店されたお客様にお見せしたところ
誰にも好評でした」
「こんな風になったんだ。やった!」
「いいでしょう。意外と簡単にできちゃったんですよ。
難しかったけど。すごいはんこ屋さんだよね(笑)
今日から新しい職場ですか。なんか元気になりましたよね。
前の仕事、つまらなそうでしたよね」
「夜遅いし(苦笑)
ここのところイイことが続いていて。
この鳳凰とともに飛んでいきます(笑)」
「お願いがあるんですが、このハンコをブログや店頭で公開して
いいですか」
「どうぞ。手にする前から開運とか書くんですか(笑)」
「そんなことは書きませんよ。
開運ばかり願われても困りますし、どんなハンコを彫っても
最後は、本人の努力次第ですから。
でも、ホント、お客様明るくなって良かったです」
「これ(はんこ)とともに沖縄に行って来ようかな」
「旅行に持ち歩くのが不安でしたら、
押した印影をお守り代わりに持ちあるいても。
そんな人もいますし、はんこ自体をお守り代わりに
持ち歩いてくれている人もいます」
「その気持ち分かります。
とりあえず、名刺に押そう」
たくさん押してくださいね。
その鳳凰がきっと福を咥えてきてくれるはずです。
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2010年03月17日
センスの良い人
甘栗ちゃんからのご紹介のカップルがご来店。
「これ」
「すいません」
手土産、当たり前のようになっていて、ちょっぴり気が引けます(笑)
今回のモチーフ自分用には、飛んでいる鳥と木(枝)で、
彼はモチーフ無しです。
手土産を頂いてしまったので、
思い切って、危険な言動をしてみます。
「話に聞いているなかなか結婚に踏み切れないカップルですか」
「そういうカップルけっこういます」
上手い対処です。彼に気付いて貰えれば良いのです。
で、モチーフの資料を持参してきてくれ、
いくつかあるうちで特にこの鳥、先が尖っている感じも好きです。
木はこのあたりと、好みがはっきりしています。
ファーストネームのはんこで、まず鳥をどっちに向けて、
飛ばすかを決めます。
「鳥の向きなのですが、以前スズメをお彫りした時は、
お雛様の並び位置を基準にして向きや位置を決めたのですが、
地方によって並び位置は違うそうで、どっちというのがありますか」
「記憶にありません」
「どうしようかな。普段の立ち位置は、いまと同じですか」
彼「逆です。なのでイマ気持ち悪くて(笑)」
「では、立ち位置で、彼に向かって飛んでいくように」
ざっと書いてみて
「こんな感じでどうですか」
「『香』の方が目立つのが好みです。
上の方に、モチーフが集中しているのは」
「そうですね。
あっこちらの下の方に木を持ってきた方がすっきりしますね。
では、こんな感じで。
次に彼のはんこのことをしている間に課題。
この鳥(アクセサリーのカラーの写真)を描いてもらえますか」
彼は行印相体に決定。
他の印相体ならば鳥の卵をこっそり忍ばせようかと
企んでいたのですが、行印相体では無理です(笑)
その間に鳥を描いてくれました。
「これに目も描き加えてくれますか」
省略の仕方と写真ではわからなところのイメージが
知りたかったのです。
「面白かったですか?大丈夫ですか?」
彼「面白かったって(笑)」
「面白かったです。特に目の前で書くところが」
笑いのツボが見つけられないままでした(涙)
頂いた手土産のクッキーを食べるとおいし〜い。
自分の中のクッキー史上、サイコーにおいしいかも。
パティスリー ムッシュエムさんのものでした。
西東京職人技創作菓子AYATORIとありました。
この手土産を選ぶセンスが注文時にも感じられました。
鳥の目を逆さまに見るとハートにするという
アイディアがあったのですが、小さくて無理でした。
木が意外なほど、彫るのが難しかったです。
受取り時
「あのクッキー美味しかったです」
「あそこ、美味しいんですよね。
これはアフタヌーンティのチョコレート、これも美味しいです」
「すいません。受取りの時まで。
でも頑張って彫りましたから、押してみて下さい。」
受取りは平日ということもあり、一人でご来店です。
「彼の方が右上で、ご自身のが左ナナメ下。
ちょうどこの角度がいいですね。
婚姻届に押す時には、この角度がいいですね(笑)
そんなことがあったら報告して下さいね」
さてさて、もちろんチョコレート美味しかったです。
センスがいいと感心するのでした。
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「これ」
「すいません」
手土産、当たり前のようになっていて、ちょっぴり気が引けます(笑)
今回のモチーフ自分用には、飛んでいる鳥と木(枝)で、
彼はモチーフ無しです。
手土産を頂いてしまったので、
思い切って、危険な言動をしてみます。
「話に聞いているなかなか結婚に踏み切れないカップルですか」
「そういうカップルけっこういます」
上手い対処です。彼に気付いて貰えれば良いのです。
で、モチーフの資料を持参してきてくれ、
いくつかあるうちで特にこの鳥、先が尖っている感じも好きです。
木はこのあたりと、好みがはっきりしています。
ファーストネームのはんこで、まず鳥をどっちに向けて、
飛ばすかを決めます。
「鳥の向きなのですが、以前スズメをお彫りした時は、
お雛様の並び位置を基準にして向きや位置を決めたのですが、
地方によって並び位置は違うそうで、どっちというのがありますか」
「記憶にありません」
「どうしようかな。普段の立ち位置は、いまと同じですか」
彼「逆です。なのでイマ気持ち悪くて(笑)」
「では、立ち位置で、彼に向かって飛んでいくように」
ざっと書いてみて
「こんな感じでどうですか」
「『香』の方が目立つのが好みです。
上の方に、モチーフが集中しているのは」
「そうですね。
あっこちらの下の方に木を持ってきた方がすっきりしますね。
では、こんな感じで。
次に彼のはんこのことをしている間に課題。
この鳥(アクセサリーのカラーの写真)を描いてもらえますか」
彼は行印相体に決定。
他の印相体ならば鳥の卵をこっそり忍ばせようかと
企んでいたのですが、行印相体では無理です(笑)
その間に鳥を描いてくれました。
「これに目も描き加えてくれますか」
省略の仕方と写真ではわからなところのイメージが
知りたかったのです。
「面白かったですか?大丈夫ですか?」
彼「面白かったって(笑)」
「面白かったです。特に目の前で書くところが」
笑いのツボが見つけられないままでした(涙)
頂いた手土産のクッキーを食べるとおいし〜い。
自分の中のクッキー史上、サイコーにおいしいかも。
パティスリー ムッシュエムさんのものでした。
西東京職人技創作菓子AYATORIとありました。
この手土産を選ぶセンスが注文時にも感じられました。
鳥の目を逆さまに見るとハートにするという
アイディアがあったのですが、小さくて無理でした。
木が意外なほど、彫るのが難しかったです。
受取り時
「あのクッキー美味しかったです」
「あそこ、美味しいんですよね。
これはアフタヌーンティのチョコレート、これも美味しいです」
「すいません。受取りの時まで。
でも頑張って彫りましたから、押してみて下さい。」
受取りは平日ということもあり、一人でご来店です。
「彼の方が右上で、ご自身のが左ナナメ下。
ちょうどこの角度がいいですね。
婚姻届に押す時には、この角度がいいですね(笑)
そんなことがあったら報告して下さいね」
さてさて、もちろんチョコレート美味しかったです。
センスがいいと感心するのでした。
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2010年03月13日
小田原といえばカマボコ
「すごーい。
こんな風にして持って来てくれたのは、初めてです。
デザイナーさんですね」
とても丁寧な方で、はんこを受け取りたい日が決まっていて
(後に誕生日と判明)
その日に受け取るまでにはいつまでに注文すれば良いかと
モチーフを入れた場合の値段を事前にメールで確認され、
来店予定日も知らせてくれていました。
「モチーフと書体を合わせるとわかりやすいかなと思って」
「PhotoShopとか使って作るんですか。簡単?」
「PhotoShopで画像を切り抜いて、イラストレーターで加工して、
あまり時間はかかってません。
たくさんパターンを作るのに便利です」
モチーフは笹で和風なイメージで、
でもお飼いのフレンチブルドックも入れたいというリクエストです。
絵は描けないはんこ屋ですから、モチーフの形を示してくれるのは
大変助かるのですが
「これだけあると、どれが好みかわかりません(笑)
どれが好みなのですか」
「書体的には、上昇印相体かえん印相体なのですが」
「まず、苦手なことがあって、
白抜きは、刀の厚みや朱肉のにじみを考慮すると
線が太くなってしまうんです。
ですので、どちらにしても笹はラインになります。
好み的には笹はこのあたりかな。
フレンチブルドックは、上を向いているのがいいですね」
ざっと書き始めます。
「竹冠の一方を笹にするのはどう」
「八方位も網羅できているし、こんな感じでどうかな?」
「十分です」
「この花なんなんだろう」
「実は家の家紋が笹竜胆でリンドウなんです」
「じゃあ、竜胆重要なんですね。
じゃあ、ちゃんと入れます」
「ところで、今日はどちらから。お近くですか」
「小田原からです」
「小田原といえば’かまぼこ’ですよね。
小田原は暖かいですか」
「みかんが出来るくらいですから、暖かいです」
さて、こんなに面倒なことを頼むのだから、
ブログを読んでいるなら、わかりますね。手土産。
暗にかまぼこ要求だったのですが、伝わったでしょうか(笑)
「うちのホームページ、ブログをたまたま発見して、
来店してくれたのですか」
「実は鴨居先生のマンガを読んで、探してみると、実際にあって。
まんがも実名ですよね」
「鴨居先生のファンですか」
「鴨居先生のコミックは、なんか全部持っていて」
これはまずい、マンガには手土産のこと描いてない(笑)
例え、デザイナーさんからのご注文でも、
まったくプレッシャーを感じません。
彫っては試し押しを繰り返しているうちに、
他は完璧、でも、犬がブタちゃんに見えてしまいます。
げっ、他が完璧なので、ここからやり直すのはつらいな。
落ち着いてはんこ屋さん。
元絵を良く見て、違いは、お腹の感じだ。
これなら削ればいいから、できる。
そんなことがありつつ完成。
「誕生日おめでとうございます。
左側の竜胆は、誕生日プレゼントですから」
「どうなるかなと思っていたんですが、流石ですね」
「上手なんだよね(笑)
でも犬がブタに見えた時はあせりました」
「ちゃんと犬に見えますよ。
フレンチブルドックのシルエットは猫に見えてしまうことも
あるんですが、犬仲間にさっそく自慢しよう」
「金額はちょっと高くて30万だったと
言っておいてください(笑)」
「えっもし、本当に30万円と思って来たらどうするんですか」
「ロゴデザインと考えれば、そのくらいもらって当然でしょ。
もちろん30万で受けて、
まあ、3万円くらいは、欲しいので
残りは、渋谷と小田原の中間点で、
超豪華に食事はどうですか(笑)」
などと、どうでも良い話をしつつ、でも手土産出てきません。
「実は体調を崩していて、手土産持ってくるの忘れてしまいました」
「いいですよ」
「私、ホテルで広報の仕事をしていて、
働いている人のインタビューとかもするのですが、
職人さんはやっぱりしゃべりますね。
パティスリーがいて、素材にもこだわっていて
卵もどこそこの有精卵を使用してとか」
「昔の職人さんは、良いものを作っていれば、
必ずお客さんは来るという考えでしたが、
いまはそれだけではダメで、
良いものを見分ける目を持っている人が少ないので、
なぜこれが良いものかを説明することも重要です。
だからイマの職人さんは、おしゃべりなんです。
素材より結局は、良いものを作ろうとする気持ちだと思います」
「ヴァレンタインのチョコも好評であっという間に売り切れました。
ブュッフェをしてアンケートを取ると、
デザートが一番美味しかったとなるんです」
「話だけでは、お腹いっぱいになりません」
「今度、お持ちします」
「ホント〜(怪)小田原からわざわざ」
くやしいので、ホテルの名前はあえて、聞きませんでした(笑)
待ってますよ。かまぼこではなくホテルのスィーツを!
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2010年03月09日
続パンのフィアンセ宣言
「こんなにたくさんパンを…買って来てくれたんだね。悪かったね」
「いいんですよ」
「モチーフはパンで、苗字でいいよね。どうしょうかな」
直ぐに思いつきました。
さすが、食べ物につられるはんこ屋さんです(笑)
「『田』をパンにするのはどう。こんな風に」と
ざっと書きはじめます。
「厚みを出すとパンぽいかな。
金運のところはバターナイフでつけてと
『上』の横棒をフランスパンにして…
ここに空間が出来てしまうので、
他に何かモチーフの希望ありますか」
「コーヒーカップ。
実は以前遠赤焙煎のコーヒー店に勤めていたのですが、
コーヒー豆が入ってくる袋にアレルギー反応が出てしまい、
コーヒー店はあきらめたのです」
「へええ。それでパン屋さんに」
「今はパン作りの方が楽しくて」
「コーヒーカップにコーヒー豆書いておく?
ハートにもできるけど、ハートかな(笑)」
「いや、コーヒー豆でお願いします」
今回は、ご来店時に、デザイン的には完成し、
イギリスパンとフランスパン、
バターナイフにコーヒーカップの形を確かめるだけで、彫れます。
『田』をパンにするアイディアが我ながら素晴らしい(笑)
受け取り時に、またパン屋さんの袋を持って来てくれました。
「これ、スコーン4種類4コライピングしてあります」
「あっ覚えていてくれたんだね」
「それに紅茶のケーキにラスク、パンは入ってません(笑)」
「前回はフランスパンがとても美味しかったよ。
固かったけど味に深みがあるというか。
とにかく頑張って彫ったから、これイイよ」
「イイですね」
「いつかパン屋さんを開業した時も使ってね」
「使います。ハートでなくコーヒー豆なんですね」
「かなり好き勝手に彫っているようだけど、
お客様の要望はできる限り聞くんだよ(笑)
そういえば奥様ではなくて、
こういう場合なんて言うんだけ…フィアンセ、
フィアンセさんからメール頂きました」
「フィアンセ、最近使いませんけど(笑)」
「モノを作る人にとってはフィードバックが大切で、
感想や、受取りに来た時の様子を見ることが重要で
それが次のはんこに生きてくるわけで、感想ありがとうと
あらためて伝えておいてください」
「ぼくも自分が作ったパンをお客さんが手にとってくれると
嬉しいです」
「今回はたくさんパンを頂いてしまったので、とにかく頑張ったよ。
食べ物に弱いんだよね。あと美人に(笑)」
「ぼくも美人が自分の作ったパンを手にとってくれると
嬉しいですよ。別に何があるわけでもないですし、製造なので
直接お客様と接することもないですが、美人ですとなんか嬉しいんですよね(笑)」
「そうだよね。
はんこ屋さんなんて、その美人さんと話せるんですよ。
いいでしょう(笑)
ものづくりってそういうことだよね」
なんだか、わかったようなわからないような話になってきましたが
同僚がいないはんこ屋にとっては、楽しいひと時でした。
あっこのブログ、遠距離恋愛中のフィアンセさんも読むのだった。
このエピソード書いても良かったかしら(笑)
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「いいんですよ」
「モチーフはパンで、苗字でいいよね。どうしょうかな」
直ぐに思いつきました。
さすが、食べ物につられるはんこ屋さんです(笑)
「『田』をパンにするのはどう。こんな風に」と
ざっと書きはじめます。
「厚みを出すとパンぽいかな。
金運のところはバターナイフでつけてと
『上』の横棒をフランスパンにして…
ここに空間が出来てしまうので、
他に何かモチーフの希望ありますか」
「コーヒーカップ。
実は以前遠赤焙煎のコーヒー店に勤めていたのですが、
コーヒー豆が入ってくる袋にアレルギー反応が出てしまい、
コーヒー店はあきらめたのです」
「へええ。それでパン屋さんに」
「今はパン作りの方が楽しくて」
「コーヒーカップにコーヒー豆書いておく?
ハートにもできるけど、ハートかな(笑)」
「いや、コーヒー豆でお願いします」
今回は、ご来店時に、デザイン的には完成し、
イギリスパンとフランスパン、
バターナイフにコーヒーカップの形を確かめるだけで、彫れます。
『田』をパンにするアイディアが我ながら素晴らしい(笑)
受け取り時に、またパン屋さんの袋を持って来てくれました。
「これ、スコーン4種類4コライピングしてあります」
「あっ覚えていてくれたんだね」
「それに紅茶のケーキにラスク、パンは入ってません(笑)」
「前回はフランスパンがとても美味しかったよ。
固かったけど味に深みがあるというか。
とにかく頑張って彫ったから、これイイよ」
「イイですね」
「いつかパン屋さんを開業した時も使ってね」
「使います。ハートでなくコーヒー豆なんですね」
「かなり好き勝手に彫っているようだけど、
お客様の要望はできる限り聞くんだよ(笑)
そういえば奥様ではなくて、
こういう場合なんて言うんだけ…フィアンセ、
フィアンセさんからメール頂きました」
「フィアンセ、最近使いませんけど(笑)」
「モノを作る人にとってはフィードバックが大切で、
感想や、受取りに来た時の様子を見ることが重要で
それが次のはんこに生きてくるわけで、感想ありがとうと
あらためて伝えておいてください」
「ぼくも自分が作ったパンをお客さんが手にとってくれると
嬉しいです」
「今回はたくさんパンを頂いてしまったので、とにかく頑張ったよ。
食べ物に弱いんだよね。あと美人に(笑)」
「ぼくも美人が自分の作ったパンを手にとってくれると
嬉しいですよ。別に何があるわけでもないですし、製造なので
直接お客様と接することもないですが、美人ですとなんか嬉しいんですよね(笑)」
「そうだよね。
はんこ屋さんなんて、その美人さんと話せるんですよ。
いいでしょう(笑)
ものづくりってそういうことだよね」
なんだか、わかったようなわからないような話になってきましたが
同僚がいないはんこ屋にとっては、楽しいひと時でした。
あっこのブログ、遠距離恋愛中のフィアンセさんも読むのだった。
このエピソード書いても良かったかしら(笑)
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2010年03月05日
パンのフィアンセ宣言
鴨居まさね先生のファンが北海道から、彼と共にご来店です。
彼の苗字で、当然モチーフ入りでのご注文です。
「入籍の予定はいつですか」
「決まってません。彼が落ち着いたら」
「えっ、ホントに彼の苗字で大丈夫ですか」
「大丈夫です」
聞くと彼は東京の三越に入っているパン屋さんで、
パンの製造の修業を始めたばかり、遠距離恋愛なわけです。
でも、彼の前での、堂々とした宣言なので、よしとしましょう(笑)
モチーフを聞いてみるとお飼いの猫、さくらちゃん(表記は不明)
ケータイの写真を見せてもらうと、
つぶらな瞳がカワイイ猫ちゃんです。
「これは無理。こんなにカワイイ瞳になりません。顔は難しいです」
次の写真は、猫の寝姿のこの写真ですが
「顔はどんな向きですか」
よくよく見ると、なんとなくわかりましたが、
角度としてわかりにくいです。
北海道からのわざわざのご来店ですので、そのままお受けしました。
はんこが彫り終わった後日、
「鴨居先生のファンには苦労させられています。
顔がわかりにくくて」と、
鴨居先生にこの写真を見せると
「あ〜あ、ここはこうなのね」と直ぐにわかりました。
さすがマンガとネコのプロです(笑)
出来上がったはんこは、送るのではなく、
彼が代理で受け取りに来てくれ、
その時、彼もモチーフ入りではんこを注文したいとのことです。
「パン屋さんだと、失敗したパンとか持って来てくれると
夜遅くまで彫っているはんこ屋は助かりますし、
モチーフをパンにするなら参考になるかも(笑)」
デ〜タ〜手土産、おねだりです。
かくして、パンの袋をたくさん持って、
受け取りと新たな注文に、今度は彼一人でご来店です。
「これはうちで作っているパンで、
こっちは系列店で買ってきたフランスパンです」
「こんなに。それもみんな買って来てくれたんだね。
もうがんばるよ」
彼女のはんこについては、とにかく顔が難しく、角度が分かっても、
顔のパーツまでは彫り切れなかったから、
でもこれ以上はないから(笑)
彼女の感想が聞きたいとメールをお願いしました。
『猫の寝姿を彫っていただいてありがとうございました!
桜の花もきれいで、お腹の模様もきれいで、
印鑑をまじまじと眺めています。
なぜ、猫の寝姿だったかというと、
お家があって、ご飯があって、暖かくて、怖い人がいなくて、
安心安心じゃないと、猫はお腹を見せてビローンと寝ないので、
生活に困らないでやっていけますようにと、
願掛けでもあったのでした。』
パンをいただいて、がんばるはんこ屋さんにつづく
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彼の苗字で、当然モチーフ入りでのご注文です。
「入籍の予定はいつですか」
「決まってません。彼が落ち着いたら」
「えっ、ホントに彼の苗字で大丈夫ですか」
「大丈夫です」
聞くと彼は東京の三越に入っているパン屋さんで、
パンの製造の修業を始めたばかり、遠距離恋愛なわけです。
でも、彼の前での、堂々とした宣言なので、よしとしましょう(笑)
モチーフを聞いてみるとお飼いの猫、さくらちゃん(表記は不明)
ケータイの写真を見せてもらうと、
つぶらな瞳がカワイイ猫ちゃんです。
「これは無理。こんなにカワイイ瞳になりません。顔は難しいです」
次の写真は、猫の寝姿のこの写真ですが
「顔はどんな向きですか」
よくよく見ると、なんとなくわかりましたが、
角度としてわかりにくいです。
北海道からのわざわざのご来店ですので、そのままお受けしました。
はんこが彫り終わった後日、
「鴨居先生のファンには苦労させられています。
顔がわかりにくくて」と、
鴨居先生にこの写真を見せると
「あ〜あ、ここはこうなのね」と直ぐにわかりました。
さすがマンガとネコのプロです(笑)
出来上がったはんこは、送るのではなく、
彼が代理で受け取りに来てくれ、
その時、彼もモチーフ入りではんこを注文したいとのことです。
「パン屋さんだと、失敗したパンとか持って来てくれると
夜遅くまで彫っているはんこ屋は助かりますし、
モチーフをパンにするなら参考になるかも(笑)」
デ〜タ〜手土産、おねだりです。
かくして、パンの袋をたくさん持って、
受け取りと新たな注文に、今度は彼一人でご来店です。
「これはうちで作っているパンで、
こっちは系列店で買ってきたフランスパンです」
「こんなに。それもみんな買って来てくれたんだね。
もうがんばるよ」
彼女のはんこについては、とにかく顔が難しく、角度が分かっても、
顔のパーツまでは彫り切れなかったから、
でもこれ以上はないから(笑)
彼女の感想が聞きたいとメールをお願いしました。
『猫の寝姿を彫っていただいてありがとうございました!
桜の花もきれいで、お腹の模様もきれいで、
印鑑をまじまじと眺めています。
なぜ、猫の寝姿だったかというと、
お家があって、ご飯があって、暖かくて、怖い人がいなくて、
安心安心じゃないと、猫はお腹を見せてビローンと寝ないので、
生活に困らないでやっていけますようにと、
願掛けでもあったのでした。』
パンをいただいて、がんばるはんこ屋さんにつづく
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2010年02月24日
イチゴ好きではなくて
以前、モチーフ入り印鑑をご注文頂いた方が
娘さんを連れてきてくれました。
「何を入れるか決めていますか」
「イチゴをお願いします」
「イチゴ好きなんですね。
以前お彫りしたイチゴは、
ワイルドストロベリーというリクエストでしたが」
「イチゴ好きではありません。
aikoさんが好きでI(アイ)5(ゴ)、
1(イチ)5(ゴ)でイチゴにしたんです」
「へええ、でもいいですよね。
学生時代に好きだった音楽はいつまでも好きだからね」
「お母さんもいつまでも
ユーミン(?誰か忘れてしまいました)好きだもんね」
ざっと書き、このへんにイチゴと決まったところで、
「aikoさんなら、
こんな感じでカブトムシでなくていいんですか(笑)」
「そうか、一般の人にはaikoさんといえばカブトムシか」と
真剣に悩み始めました。
しまった。
思い付きで適当なことをいう大人に慣れていないんだ(笑)
せっかく、イチゴを考えたのに、
イチゴをやめさせるわけにいきません。
「わかりました。カブトムシもシルエットで入れてみます。
でも、できなかったらごめんね」
イチゴはあえて、
ゆがみがある本物に近い感じにして大人っぽくしてみました。
カブトムシは、サイズが小さいので、かなり省略して完成。
虫って足にもかなり特徴があることに気付きましたが、
今回は無理です。
ところでカブトムシの歌詞は、
どんなことを歌ったものだったのでしょう。
いつか、甘い蜜を出している人と巡り会えますように
東堂印章公式サイトへ
娘さんを連れてきてくれました。
「何を入れるか決めていますか」
「イチゴをお願いします」
「イチゴ好きなんですね。
以前お彫りしたイチゴは、
ワイルドストロベリーというリクエストでしたが」
「イチゴ好きではありません。
aikoさんが好きでI(アイ)5(ゴ)、
1(イチ)5(ゴ)でイチゴにしたんです」
「へええ、でもいいですよね。
学生時代に好きだった音楽はいつまでも好きだからね」
「お母さんもいつまでも
ユーミン(?誰か忘れてしまいました)好きだもんね」
ざっと書き、このへんにイチゴと決まったところで、
「aikoさんなら、
こんな感じでカブトムシでなくていいんですか(笑)」
「そうか、一般の人にはaikoさんといえばカブトムシか」と
真剣に悩み始めました。
しまった。
思い付きで適当なことをいう大人に慣れていないんだ(笑)
せっかく、イチゴを考えたのに、
イチゴをやめさせるわけにいきません。
「わかりました。カブトムシもシルエットで入れてみます。
でも、できなかったらごめんね」
イチゴはあえて、
ゆがみがある本物に近い感じにして大人っぽくしてみました。
カブトムシは、サイズが小さいので、かなり省略して完成。
虫って足にもかなり特徴があることに気付きましたが、
今回は無理です。
ところでカブトムシの歌詞は、
どんなことを歌ったものだったのでしょう。
いつか、甘い蜜を出している人と巡り会えますように
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2010年02月17日
腑抜け
飲み会の席で、有名人が来店されても、
普段と接客が違わないフラット自慢をしようとすると、
鴨居先生が
「キレイな人が来ると、はんこ屋さん全然違う。
接客時間も長くなるし」
げっイタイ所をつかれた(笑)
以前、鴨居先生とサンクカロご夫妻という忙しい人達を
30分以上お店の前で待たせたまま、
キレイな人と楽しい接客をしていたことがありました。
一度始めた接客、途中で止められないもん。
そもそも、鴨居先生自身、
この人今日は注文しないだろうなと思われながら、
キレイな人のために3時間接客という
特別なことを体験しているのに
自分のこと忘れてると、心の中で反論です(笑)
OCNさんとの飲み会では、
「明日はキレイな人のために彫らなければならないから」
「明日はキレイな人のために頑張らないと」
深酒しないよう10回以上言ってました。
自分で誘った飲み会なのに(笑)
お陰で、dressでコーヒー&ケーキにありついたのですが。
そのキレイな人のためのハンコ、こだわりポイントが難しいです。
モチーフもつい増量してしまいましたし(笑)
以前しぶちかはんこ屋が彫った龍の口の開いた感じが好き、
てぬぐいの画像のつばめの顔が好き。
どちらも、難しいご注文です。
結局、1度彫って、龍の口の開け方、
ツバメの目の大きさが納得できず、
やり直して、出来上がったのが深夜0時を回っていました。
夜11時過ぎに彫り終わり、雑用をして0時過ぎはあっても
純粋に彫って0時過ぎは、久々でツライです。
翌日というか当日、もうキレイな人に受け渡すまでは、
すれ違いになったら大変なので、
昼食もとりに行かないぞと決めます。
それにしても眠い、
トイレで顔でも洗ってくるかとお店を出たところで、
「あっキレイな人」
楽しみで待ちきれずに、早起きして来てくれたそうです。
「龍の足の感じも好きです」と気に入って頂きました。
さらに、今度は、モチーフ無しで実印を注文してくれるそうですが
はんこ屋はかなり弱っています。
「一難去って、また一難」とか失礼な言葉まで出てきて、
ダメダメです。
せめて「一山越えて、もう一山」でしたよね(苦笑)
最後の気力を振り絞り、ざっと曲線を意識して書くと
あら素敵。
お客様にも「アールヌーボーみたいですね」と好印象。
以前にも疲れきっている時に一度失敗して、スイッチが入り
うまく書けたことがありました。
手土産にラスクと
「他に渡す人もいないので」とパッケージもカワイイ、
チョコレート頂きました。
はんこ屋が勘違いしないようにコメント付きでしたが(笑)
でも、今年は、はんこ屋さんだけにあげますと解釈できますよね。
幸せな妄想はいくらでも(笑)
「光栄です」と印影公開の許可を頂きました。
それにしても、こんなような話、覚えがあります。
息子が見ていたクレヨンしんちゃんのDVD、
大好きなナナコおねえさんが、しんちゃんの家に遊びに来る予定の日
しんちゃんは早起きをして張り切り過ぎて、
ナナコおねえさんが来た時には寝てしまって起きない。
はんこ屋は、大人なので、サスガに寝はしなかったんですけど(笑)
早い時間に済んでしまった受け渡し、このあとはもうフヌケでした。
東堂印章公式サイトへ
普段と接客が違わないフラット自慢をしようとすると、
鴨居先生が
「キレイな人が来ると、はんこ屋さん全然違う。
接客時間も長くなるし」
げっイタイ所をつかれた(笑)
以前、鴨居先生とサンクカロご夫妻という忙しい人達を
30分以上お店の前で待たせたまま、
キレイな人と楽しい接客をしていたことがありました。
一度始めた接客、途中で止められないもん。
そもそも、鴨居先生自身、
この人今日は注文しないだろうなと思われながら、
キレイな人のために3時間接客という
特別なことを体験しているのに
自分のこと忘れてると、心の中で反論です(笑)
OCNさんとの飲み会では、
「明日はキレイな人のために彫らなければならないから」
「明日はキレイな人のために頑張らないと」
深酒しないよう10回以上言ってました。
自分で誘った飲み会なのに(笑)
お陰で、dressでコーヒー&ケーキにありついたのですが。
そのキレイな人のためのハンコ、こだわりポイントが難しいです。
モチーフもつい増量してしまいましたし(笑)
以前しぶちかはんこ屋が彫った龍の口の開いた感じが好き、
てぬぐいの画像のつばめの顔が好き。
どちらも、難しいご注文です。
結局、1度彫って、龍の口の開け方、
ツバメの目の大きさが納得できず、
やり直して、出来上がったのが深夜0時を回っていました。
夜11時過ぎに彫り終わり、雑用をして0時過ぎはあっても
純粋に彫って0時過ぎは、久々でツライです。
翌日というか当日、もうキレイな人に受け渡すまでは、
すれ違いになったら大変なので、
昼食もとりに行かないぞと決めます。
それにしても眠い、
トイレで顔でも洗ってくるかとお店を出たところで、
「あっキレイな人」
楽しみで待ちきれずに、早起きして来てくれたそうです。
「龍の足の感じも好きです」と気に入って頂きました。
さらに、今度は、モチーフ無しで実印を注文してくれるそうですが
はんこ屋はかなり弱っています。
「一難去って、また一難」とか失礼な言葉まで出てきて、
ダメダメです。
せめて「一山越えて、もう一山」でしたよね(苦笑)
最後の気力を振り絞り、ざっと曲線を意識して書くと
あら素敵。
お客様にも「アールヌーボーみたいですね」と好印象。
以前にも疲れきっている時に一度失敗して、スイッチが入り
うまく書けたことがありました。
手土産にラスクと
「他に渡す人もいないので」とパッケージもカワイイ、
チョコレート頂きました。
はんこ屋が勘違いしないようにコメント付きでしたが(笑)
でも、今年は、はんこ屋さんだけにあげますと解釈できますよね。
幸せな妄想はいくらでも(笑)
「光栄です」と印影公開の許可を頂きました。
それにしても、こんなような話、覚えがあります。
息子が見ていたクレヨンしんちゃんのDVD、
大好きなナナコおねえさんが、しんちゃんの家に遊びに来る予定の日
しんちゃんは早起きをして張り切り過ぎて、
ナナコおねえさんが来た時には寝てしまって起きない。
はんこ屋は、大人なので、サスガに寝はしなかったんですけど(笑)
早い時間に済んでしまった受け渡し、このあとはもうフヌケでした。
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2010年02月12日
雀一双図
「ホントにご主人もスズメが好きなんですか」
「ホントですよ」
「奥様が好きだから合わせているだけじゃないですか」
「違いますよ。私の銀行印だけにスズメを入れたら
なんで僕のには入ってないんだって絶対いいますよ」
ご夫婦それぞれの銀行印をご注文、
モチーフを入れるかどうかは決めずにご来店した奥様。
ご主人が直線的な構印相体で、奥様用には別の印相体系の書体でと
ざっと書いているうちにスズメを入れることになり、
せっかく夫婦仲良しなので、
同じ構印相体で両方にスズメを入れると言い出したのです。
「同じ書体、同じ姓で、同じモチーフ、同じサイズで
どう違いを出すかというのは、初めてのことで、面白いですね」
「そうなんですか」
「スズメの位置を変えて、ご主人のは太めで、
奥様は細めの文字にして奥様の方は角を少し丸くしましょうか。
スズメは向かい合っている方がいいですよね。
あれ、左右どっちが男性ですかね?」
「私の地元では、お雛様の場合向かって左がお内裏さまです」
「なるほど、向かって男性が左で女性が右か、これでいきましょう。
屏風絵のようになりますかどうか、お楽しみ(笑)」
お彫りする前日、バーバラさんに、
近所の公園に、にわとりが放されていて、
それがまるで、若冲の絵の鶏のように美しいので、
見に行った方がイイと言われました。
でも若冲が好きなのであって鶏好きではないからなと思いつつ。。。
あっ余計なことに気付いてしまいました。
一般的に鳥は、雌雄の違いがあり、鶏のようにオスの方が派手。
スズメにも、雌雄の違いがあるに違いありません。
気付いてしまった以上調べないわけにいかず、
ネットで調べると意外な結果が待っていました。
スズメは外見上の雌雄の違いはなく、交尾の時にわかる程度、
卵はオス、メス両方であたためるものの、メスの方があたためる時間が長いので、羽がすれているそうです。白っぽいわけです。
もう無しなら無しでいいのに、この微妙な違いはなんでしょう(笑)
シルエットに近いものと白抜きでオス、メスを表現するという
勝手にできた新しい条件まで加わってしまいました。
位置が限定されて、モチーフを入れる難しさを感じつつも
完成です。
二つ並べて押してみると、やっぱりメスの方が上、
夫婦円満のコツです。
受取りの時
「私の(スズメの)方が上なのがイイです」
と直ぐに気付かれました。
このことを書いても良かったのかな(笑)
「屏風のなんとか図とか言い方ありますよね」
「確か図録で双と曲の字が入っていたと思いますよ。
その意味までは、知りませんが」
曲は、屏風が幾つに曲がるかで、
双は、対の数かなと、おおよそに解釈すると
「雀一双図」タイトルはこれで、格式があるっぽい!(笑)
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「ホントですよ」
「奥様が好きだから合わせているだけじゃないですか」
「違いますよ。私の銀行印だけにスズメを入れたら
なんで僕のには入ってないんだって絶対いいますよ」
ご夫婦それぞれの銀行印をご注文、
モチーフを入れるかどうかは決めずにご来店した奥様。
ご主人が直線的な構印相体で、奥様用には別の印相体系の書体でと
ざっと書いているうちにスズメを入れることになり、
せっかく夫婦仲良しなので、
同じ構印相体で両方にスズメを入れると言い出したのです。
「同じ書体、同じ姓で、同じモチーフ、同じサイズで
どう違いを出すかというのは、初めてのことで、面白いですね」
「そうなんですか」
「スズメの位置を変えて、ご主人のは太めで、
奥様は細めの文字にして奥様の方は角を少し丸くしましょうか。
スズメは向かい合っている方がいいですよね。
あれ、左右どっちが男性ですかね?」
「私の地元では、お雛様の場合向かって左がお内裏さまです」
「なるほど、向かって男性が左で女性が右か、これでいきましょう。
屏風絵のようになりますかどうか、お楽しみ(笑)」
お彫りする前日、バーバラさんに、
近所の公園に、にわとりが放されていて、
それがまるで、若冲の絵の鶏のように美しいので、
見に行った方がイイと言われました。
でも若冲が好きなのであって鶏好きではないからなと思いつつ。。。
あっ余計なことに気付いてしまいました。
一般的に鳥は、雌雄の違いがあり、鶏のようにオスの方が派手。
スズメにも、雌雄の違いがあるに違いありません。
気付いてしまった以上調べないわけにいかず、
ネットで調べると意外な結果が待っていました。
スズメは外見上の雌雄の違いはなく、交尾の時にわかる程度、
卵はオス、メス両方であたためるものの、メスの方があたためる時間が長いので、羽がすれているそうです。白っぽいわけです。
もう無しなら無しでいいのに、この微妙な違いはなんでしょう(笑)
シルエットに近いものと白抜きでオス、メスを表現するという
勝手にできた新しい条件まで加わってしまいました。
位置が限定されて、モチーフを入れる難しさを感じつつも
完成です。
二つ並べて押してみると、やっぱりメスの方が上、
夫婦円満のコツです。
受取りの時
「私の(スズメの)方が上なのがイイです」
と直ぐに気付かれました。
このことを書いても良かったのかな(笑)
「屏風のなんとか図とか言い方ありますよね」
「確か図録で双と曲の字が入っていたと思いますよ。
その意味までは、知りませんが」
曲は、屏風が幾つに曲がるかで、
双は、対の数かなと、おおよそに解釈すると
「雀一双図」タイトルはこれで、格式があるっぽい!(笑)
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2010年02月11日
花にてんとう虫と蝶
1.印鑑に関するお問い合わせから
ホームページからの印鑑に関するお問い合わせが来ました。
娘さん二人のために、銀行印をモチーフ入りで、
家が遠いので、ネットから注文できますか?
また、文字の一部をモチーフにして欲しく、
例えば名前の一部、『日』をてんとう虫に、
『土』を蝶にできますか?というものです。
2.回答は、
日をてんとう虫にするのは、問題なく出来そうです。
土を蝶はどうでしょう。
かなり強引ですが、この人のアイデアは、どちらも素晴らしい。
あとは、はんこ屋がそれに応えられるかです。
そこで、隣の洋服屋さんのばいちゃんに、
「蝶の柄のものある?」と聞いて見ます。
「これ、3045円。買ってよ」
「モチーフの参考に見せて貰うだけで、
参考資料としてはカラフル過ぎるよ。
単色で形のはっきりわかるものなら、考えてもいいけど(笑)」
はんこ屋さん負けてません。
これで、まあ、なんとか蝶もできるかなと思いました。
「土」を蝶の形にするというアイデアは、
プロっぽいので、デザイナーさんなのかと思い、
ちょっと書いたものでも良いのでと
ご注文の際には、資料添付をお願いしてみました。
3.ご注文に際して
ご自身が書いたものではなく、
予想外に、普通の画像が何点か添付されてきました。
長女さんのご誕生に際して、
ちゃんとしたハンコと言われたそうですが、
そもそもちゃんとしたはんこがなんだか、分からず、
その時は銀行印作成しなかったそうです。
次女さんのご誕生に際しての今回の作成だそうです。
そしてうちに頼むか3ヶ月迷ってのご注文ということが
わかりました。
印鑑のイメージは
『文字とモチーフが一体化してるといいな、というか
モチーフだけが線が細すぎるのはちょっと違うかな、
という感じで思っています。』
イメージは、分かりましたが、
最終的には、オマカセですよと注文を受けました。
4..やっぱり、難しいのは蝶
てんとう虫は素直に『日』になってくれました。
しかし『土』を蝶は難しいです。
とりあえず、添付して頂いた蝶をざっとトレースして
「土」の位置に置いてみます。
バランスが悪すぎます。
空間が出来すぎてしまいますので、
まず枠まで縦棒を伸ばします。
触覚はだいたい、最初の位置のままに、羽を縦長にします。
その他もろもろバランスを整え完成。
がんばった分だけ成果があがりました。
5.注目点は
モチーフが気になるかと思いますが、
「花」の字の違いに注目して頂きたいです。
同じ漢字を、同じ印相体系で、明らかな違いこそ、
しぶちかはんこ屋の特徴です。
6.なぜ3ヶ月も迷ったのか聞いてみる
印鑑到着とご感想、
なぜ注文まで時間がかかったをメールで知らせくれました。
引用させて頂きます。
『昨日、指定時間通りに印鑑を受け取りました。
素敵な印鑑、ありがとうございました!
主人も義父母もとても感心してくれ、
「いいのを作ったなあ」と注文した私の株も上がって、
嬉しいかぎりです。
長女は「あーちゃんのてんとう虫!」と
危うく玩具の仲間入りさせるところでした。
長いこと迷った理由は、
使用頻度と金額…
とりあえず通帳を作る一回しか押す予定のない印鑑に何千円も…
と思ったのが一つ。
そして何千円もかけて作って万が一
「これ〜?」というデキだったら…という不安があったのが一つ。
作るならモチーフ入れたかったのですが、
私のイメージをはんこ屋さんがくみとってくれるのか
不安があったのでした。
直接お会いして長々話して相談したいところでしたが、
今の私には東京は遠く…
一か八かみたいな感じでとりあえず問い合わせて、
そしたら何だか感じもいいし、頼んじゃえ、みたいな…
最後は勢いで(笑)。
でも大正解でした!
自分で想像していたよりずっと素敵な印鑑たちでした。
ほんと、思いきって良かった!ありがとうございました。
長女が産まれた後、たまたま集まった服や玩具の柄に
てんとう虫が多く、
名前記入代わりにてんとう虫の絵を描いたりしていました。
次女はお下がりが多いので決めてなかったのですが、
名前から…蝶々結び、ってことで…同じ虫だし…
字体、どちらもいい感じで!お任せして良かった。
印影公開、お願いします!
たくさんの人に見てもらいたいと思います。
それでは、本当にありがとうございました!』
こちらこそ、新しい挑戦で面白かったです。
思い切ってご注文頂きありがとうございました。
こんなステキなメールもありがとうございます。
7.新たな誘惑
ところで、ご本人の分、作らなくいいですか?
1年くらい迷っていいですよ(笑)
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ホームページからの印鑑に関するお問い合わせが来ました。
娘さん二人のために、銀行印をモチーフ入りで、
家が遠いので、ネットから注文できますか?
また、文字の一部をモチーフにして欲しく、
例えば名前の一部、『日』をてんとう虫に、
『土』を蝶にできますか?というものです。
2.回答は、
日をてんとう虫にするのは、問題なく出来そうです。
土を蝶はどうでしょう。
かなり強引ですが、この人のアイデアは、どちらも素晴らしい。
あとは、はんこ屋がそれに応えられるかです。
そこで、隣の洋服屋さんのばいちゃんに、
「蝶の柄のものある?」と聞いて見ます。
「これ、3045円。買ってよ」
「モチーフの参考に見せて貰うだけで、
参考資料としてはカラフル過ぎるよ。
単色で形のはっきりわかるものなら、考えてもいいけど(笑)」
はんこ屋さん負けてません。
これで、まあ、なんとか蝶もできるかなと思いました。
「土」を蝶の形にするというアイデアは、
プロっぽいので、デザイナーさんなのかと思い、
ちょっと書いたものでも良いのでと
ご注文の際には、資料添付をお願いしてみました。
3.ご注文に際して
ご自身が書いたものではなく、
予想外に、普通の画像が何点か添付されてきました。
長女さんのご誕生に際して、
ちゃんとしたハンコと言われたそうですが、
そもそもちゃんとしたはんこがなんだか、分からず、
その時は銀行印作成しなかったそうです。
次女さんのご誕生に際しての今回の作成だそうです。
そしてうちに頼むか3ヶ月迷ってのご注文ということが
わかりました。
印鑑のイメージは
『文字とモチーフが一体化してるといいな、というか
モチーフだけが線が細すぎるのはちょっと違うかな、
という感じで思っています。』
イメージは、分かりましたが、
最終的には、オマカセですよと注文を受けました。
4..やっぱり、難しいのは蝶
てんとう虫は素直に『日』になってくれました。
しかし『土』を蝶は難しいです。
とりあえず、添付して頂いた蝶をざっとトレースして
「土」の位置に置いてみます。
バランスが悪すぎます。
空間が出来すぎてしまいますので、
まず枠まで縦棒を伸ばします。
触覚はだいたい、最初の位置のままに、羽を縦長にします。
その他もろもろバランスを整え完成。
がんばった分だけ成果があがりました。
5.注目点は
モチーフが気になるかと思いますが、
「花」の字の違いに注目して頂きたいです。
同じ漢字を、同じ印相体系で、明らかな違いこそ、
しぶちかはんこ屋の特徴です。
6.なぜ3ヶ月も迷ったのか聞いてみる
印鑑到着とご感想、
なぜ注文まで時間がかかったをメールで知らせくれました。
引用させて頂きます。
『昨日、指定時間通りに印鑑を受け取りました。
素敵な印鑑、ありがとうございました!
主人も義父母もとても感心してくれ、
「いいのを作ったなあ」と注文した私の株も上がって、
嬉しいかぎりです。
長女は「あーちゃんのてんとう虫!」と
危うく玩具の仲間入りさせるところでした。
長いこと迷った理由は、
使用頻度と金額…
とりあえず通帳を作る一回しか押す予定のない印鑑に何千円も…
と思ったのが一つ。
そして何千円もかけて作って万が一
「これ〜?」というデキだったら…という不安があったのが一つ。
作るならモチーフ入れたかったのですが、
私のイメージをはんこ屋さんがくみとってくれるのか
不安があったのでした。
直接お会いして長々話して相談したいところでしたが、
今の私には東京は遠く…
一か八かみたいな感じでとりあえず問い合わせて、
そしたら何だか感じもいいし、頼んじゃえ、みたいな…
最後は勢いで(笑)。
でも大正解でした!
自分で想像していたよりずっと素敵な印鑑たちでした。
ほんと、思いきって良かった!ありがとうございました。
長女が産まれた後、たまたま集まった服や玩具の柄に
てんとう虫が多く、
名前記入代わりにてんとう虫の絵を描いたりしていました。
次女はお下がりが多いので決めてなかったのですが、
名前から…蝶々結び、ってことで…同じ虫だし…
字体、どちらもいい感じで!お任せして良かった。
印影公開、お願いします!
たくさんの人に見てもらいたいと思います。
それでは、本当にありがとうございました!』
こちらこそ、新しい挑戦で面白かったです。
思い切ってご注文頂きありがとうございました。
こんなステキなメールもありがとうございます。
7.新たな誘惑
ところで、ご本人の分、作らなくいいですか?
1年くらい迷っていいですよ(笑)
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