2011年09月27日

モチーフそれぞれ

どんなモチーフを入れるかは、自由なのが、当店の特徴です。
せっかく変わったものを作るのに、パターンがあって選ぶのでは、つまらない。
オリジナルなものをという姿勢です。

自由が故に、モチーフ選びに迷われる方も多いです。

娘さんの名前に「桜」が付いているので、桜をモチーフとして、
書体を直線的な構印相体にしてお彫りしました。
何度も彫ったことのある桜でも、書体を変えると、また新鮮です。

娘さんのハンコを見て、自分のものも欲しくなったものの、
モチーフが思い付けないと言っていました。
名前がモチーフになるような方は、いいですね。

また、モチーフを2つ以上入れる場合、モチーフ同士の関連性を考える方と、
まったく考えない方がいます。
虎と竹などモチーフの関連性を考えると
文字まで含めて、1枚の絵のような出来上がりになることもあります。
偶然の賜物ですが(笑)

前置きが長くなりましたが、
今回紹介するモチーフ入り印鑑は、まったく関連性のない、
好きなもの2つをモチーフにしたものです。
そのモチーフは、牛と着物。
丑年でさえありません(笑)

いまにして思えば、着物をウォーホールの牛柄にして、
帯は一般的な牛模様にするなどのアイデアも出てきますが、
接客時は、どのように入れるか必死でした。

牛は大切にしているぬいぐるみの牛から、
着物は着付けを勉強しているからもあるようでした。
資料を後日、送ってもらい完成。
何の関連性のないモチーフでもほらこの通り(笑)

牛と着物100.jpg

意外とまとまるでしょ(笑)
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2011年09月24日

鴨居先生のファンのために?

「ブログを読んで来られたのですか?」
「実は、マンガでこのお店を知って。
以前は、良くこの前を通り、ここがマンガに出てくるはんこ屋さんだと思っていました。
今は、通らないのですが、はんこを作るならここと、来ました」

モチーフは、お飼いの猫2匹。
ケータイの中にある写真を見せてもらい、入れられそうな全身が写っているものを選び、
写真を送ってもらいます。
ざっと書き決定。

ざっと書いたものを指し
「これ写真に撮ってイイですか?」
「どうぞ」
「姉に見せたいので。マンガも姉から借りて読んだので」
鴨居先生のファンと思い、優しく時に厳しく接客してきたのに、
お姉さんの方がファンだったとは、しまった(笑)

受け取りの時に
「このお腹のラインが、正にうちの猫です。
うちの猫を知っている人が見たら、直ぐにわかります」
「大変だったよ。一匹でよかったな」
「うちの猫は、2匹ですから。
姉に写真を見せたら、
すぐに鴨居先生のはんこ屋さんと言われました」

『鴨居先生のはんこ屋さん』って、
なんか鴨居先生と特殊関係を匂わせるような無いような良い表現です。
今度、鴨居先生のファンが来店されたら
「鴨居先生のはんこ屋です」と言ってみよう(笑)

2匹100.JPG
このハンコを実際に見てしまったら、
まず、お姉さんが来店するはずですので、その時に(笑)
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2011年09月23日

台風なので

台風なので、帰宅命令が出て、やっと受け取りに来ることができました。
このところ忙しくて、なかなか来られなかったのです」
「はい、これ。トゲは入ってませんよ」

バラとコトリ100.jpg
「カワイイ‼」

「台風が激しくなる前のお昼頃に、手土産持参で受け取りに来てくれました。
「ご注文の時にも頂いて、受け取りの時まで。すいません」
「私、こういうことに詳しくなくて、会社の近くで買ってきたので、
美味しいかどうかわかりませんよ」

ご注文時は、北海道フェアで買ってきただけですと、
これまた謙虚に渡されましてが、美味しかったです。

image-20110923091954.png


今回も、特にチョコ味が美味しかったです。
芝浦ロールは、電車が動かなかった時の非常食にしようと思い、心強かったです。

帰り際
「今回は、モチーフの資料をお持ちしなかったのですが、
 次回は資料を持ってくるのもいいなと思いました」
「そうですよ」

二つとも、美味しい手土産でした。
苦手な分野で成功していますから(笑)
モチーフの資料も、良いものが見つかると思います。

資料によって、まったく別なものになるのが、モチーフ入り印鑑です。台風のツメアト
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2011年09月15日

見上げている猫HD

東京の東の方から、わざわざご来店の女性、以前お彫りした『黒ネコの見上げる先』を見て
自分も見上げている猫がいいと言います。

「猫はお飼いですか?」
ミックスで何匹か飼っているので、モデルにしなくていいと言われます。
それでもしつこく言って、やっと写真を見せてもらいました。
「トラなんですね。では、塗り潰さず縞にしましょう。トラってお腹は白いですか」
「うちのは白いです」
「こんな一言が、後で自分を苦しめるのです(笑)」

なんかこのところ、モチーフの資料をお持ち頂けないことが、多いな、
それは絵が苦手な人には、大変なんだけどな〜
絵がホントに苦手なのに、なかなか信じでもらえないし。
資料無しの場合は、手土産必須にしますか(笑)

などと考えながら、見上げている猫を検索してみると、意外にもたくさん写真が出てきます。
そうか飼い主(同居人)が上から写真を撮ると、見上げている感じになるわけですね。

カワイイ写真を発見、片側の耳が物陰になり写っていませんが、
このくらいなら、鴨居先生に相談しなくても、自分でなんとかなります(笑)

おおまかなラインをトレースして、彫れる程度に写真を見ながらラインを加えていくと
あら上手、うまく印稿が書けてしまいました。
絵が上手になったと勘違いしそうです(笑)

受け取りの際、他の方との接客中にお渡しとなってしまい、
あまり苦労談をお話できませんでした。
「思っていた以上です」
「そうでしょ。そういう人は手土産持ってきてくれますよ」
必殺、手土産要求です(笑)
「今度、認印注文の時に」
見上げている猫100.jpg

見上げている先は、甘いもの?
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2011年09月14日

ニューシネマパラダイスの自転車

時間をおいての2回目のご注文の理知的でキレイな女性のご来店です。
前回はご自身のための鳳凰モチーフ入り印鑑、今回は、ご主人へのプレゼント用のハンコです。
まずは手土産からご紹介です。

image-20110914010623.png

六本木のお店ではないと購入できないそうです。唯一のお店って、イイですよね。
「手土産に、こちらをお持ちすると、後からよく電話を頂き、
 私もこちらのお品、手土産として使っていいかしらと言われるんですよ」

image-20110914010018.png

その紙袋に印刷されているロゴを見て
「あれ、読めない。『明』かな違うな」
「『夢』じゃないですか。草が草冠で」
「草が草冠か、なるほど、思い付けませんでした。
まだまだです(笑)」
さて、ご主人はアルファベットの外国人名です。
ファミリーネームのハンコに、モチーフを入れます。
「確か前回、自転車をモチーフにしたいと言われてましたよね。どんな自転車ですか」
「(主人は)ヨーロッパのアンティークな自転車
が好きです。ニューシネマパラダイスに出てくるような自転車です」
「それで調べれば、なんとかなりそうですね。」
「正面からの写真しかないような。ママチャリでなければイイですので」
「大きく入れますか」
「小さくていいです」
ざっと書きながら
「ここを登っている感じに小さく入れましょう」
「カワイイですね。それに1行目と2行目で文字数がかなり違うので、
 どうかなと思っていたのですが、自然ですね」
「上手でしょ(笑)」

お彫りする前日の夜、ニューシネマパラダイス 自転車で画像検索してみます。
ホントだ。正面からの写真しか見当たらない。
これではよくわかりません。
今度は、アンティーク 自転車で画像検索。
前輪が大きくペダルがついていて、後輪が小さいレトロな自転車なら形が分かりやすく簡単です。
ニューシネマパラダイスの自転車は、表紙の絵を見ても、車輪の大小はないようです。
チェーンを使った自転車かどうか知りたいところです。

もう映画を観るしかない。早仕舞いしてTSUTAYAに行きました。
ところが、前日の日曜日まで、旧作100円キャンペーンをしていた影響か、全部貸し出し中です。
え〜、千円で売っていたら買うか、好きな映画出し、美味しいもの頂いているしと
販売フロアに移動しましたが、千円コーナーにも高いコーナーにも、
中古のコーナーにもありません。
ニューシネマパラダイスどれだけ人気なんだ(笑)

笑っている場合ではありません。
地元のTSUTAYAにかけるか、
そうだYouTubeで検索。
iPhoneのYouTubeでニューシネマパラダイスを検索すると、
あの叙情的な曲が流れて、映画のシーンがスライドショーで見れるものがありました。
自転車のシーンも2カットあったんですが、やはり正面です。
チェーンがないように思えてきました。
映画を借りられても難しそうです。

とうとう、彫る日の午前中、まだネットとにらめっこです。
イタリア アンティーク 自転車で検索すると、
アンティーク自転車の展示会の写真の中に思っている感じのチェーン無しの自転車がありました。
でも写真の角度が、…

そしてとうとう、イタリアのニューシネマパラダイスのロケ地には、
ニューシネマパラダイスのミュージアムがあり、
撮影に使われた自転車も展示会されているというブログがあり、写真もアップされています。
美味しい珍しいものを頂くと、こんなにも頑張るんだな(笑)
写真を見るとあれ、チェーンの自転車だけど、あまりに普通、画像が粗く、
バックに写っているものと区別がつきません。
あらためて、検索してみると、ニューシネマパラダイス 画像で出てきていた写真の中で、
無視していたものの中に、もっと鮮明な写真がありました。
巡り巡って、答えは、身近なところにあったわけです。

しかし、彫る段になり、ブレーキがアンティーク自転車の特徴なのかも知れませんが、
サイズ的に彫るのは、無理、
さらに、ハンドルの湾曲も彫れず、ごくごく普通の自転車になってしまいました。
自転車A.JPG

でも、気持ち的には、ニューシネマパラダイスの自転車ですから(笑)

今、むしょうに、ニューシネマパラダイスが観たいです。

posted by 一日3本 at 00:59| Comment(0) | TrackBack(0) | モチーフ入り印鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月01日

同じモチーフを彫ると成長を感じる

前回に続き、やはり2本目のご注文の女性、理知的な方です。
「以前作って頂いたのと同じく名前の方で、今回はモチーフを入れて欲しいのですが。
銀行印にはモチーフを入れてイイと言われてましたよね」
「モチーフを入れたはんこは、どの銀行でも使用することができます。
モチーフは決っていますか?」
「はい、藤の花で」
「どうして、藤の花なのですか」
「苗字に『藤』が付きますので」
「なるほど、苗字からモチーフが決められるとイイですよね。
藤は上からさがっているイメージですが、どのようにしましょうか」

お店にある資料を見てもなかなか、思ったような藤の花が見つかりません。

この女性が日本の文様という本を見ながら
「これのこの部分が好きです」
「なるほどこの部分だけでしたら入りますね。
 デザイン化された文様の藤の花のイメージでいいんですね。
 あれ、この文様だと花がみんなハートになっていますね。
 藤の花はハートではなく、3つになっていて、
 先だけ、意識的にハートにするのが、しぶちかはんこ屋風なのに(笑)」

家紋の本をほらねとお見せします。
「そうですね。先だけ、ハートのほうがいいです」

藤の花で思い出すのは、マンガにも掲載された、家紋の藤に篆書で苗字を彫ったものです。
時を経て、チャレンジする藤、どのようになりますか。

彫り上がりを見ると、あれ洗練されたデザイン、
自分で褒めるなと声が聞こえてきそうですが(笑)
日々誰よりハンコのデザインについて考えている人が言うので間違いありません(笑)

藤100.jpg

受け取られて
「次は認印ですね」と帰って行かれました。
またお会いできることを楽しみにお待ちしております。
posted by 一日3本 at 21:55| Comment(0) | TrackBack(0) | モチーフ入り印鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月30日

究極の選択:細かく彫るか、絵を直すかキュウキュウ

東北三大まつりをご存じですか?
青森のねぶた、仙台の七夕、そしてもう一つは…

独身の時に、ファーストネームではんこを作って頂いたキレイな女性、結婚され
今度は、フルネームで、どんどん押せるなんでもないはんこのご注文でご来店です。
「3文字とカントウを入れたいのですが」
「カントウ?」
「秋田の竿燈祭り、東北三大まつりの一つなんですが。」
「東北三大まつりって…」
「青森のねぶた、仙台の七夕、そして秋田の竿燈です」
「竿燈、知りませんでした。まだまだですね」

iPhoneで竿燈祭りを画像検索します。
「もっとしなっているのが」
「3文字なので、1文字分スペースを使えば、なんとか彫れそうですね。
 ちょうちんの数は、減らしていいですか」
「もちろん。(写真を見ながら)もっと長くて、しなっているのが」
「どうして、竿燈なんですか。秋田ご出身なんですか」
「東京です。最近見に行って」
やっと聞き出したのは、ご主人が現在は秋田勤務。
会いに行って、竿燈祭りを見て、このモチーフになったのです。

さて、孤独の作業を始めるにあたり、気になっていたのは、しなった感じです。
イラストを検索するうちに、とてもしなった感が出ているものを発見してしまいました。
そうか、遠近法で、手前(下)のちょうちんを大きくするといいんだと気付きました。

さて、ここで究極の選択です。
1.ちょうちんを1列削ると、だんぜん彫りやすくなります。
しかし、それには、遠近法の絵を直さなければなりません。
できそうですが、失敗すると、かなり時間のロスになります。
2.そのまま、ちょうちんを彫るのは、かなり細かいです。

そあ、どっちを選ぶ。!キュウキュウ!
はんこ屋なので、当然細かく彫るを選びます。
絵を描くより、彫る方が得意なんです(笑)

ということで、受け取りの時
「注文の時と変わってますね。
 イメージ通りです。
 どんどん押しますね」
竿灯100.jpg
posted by 一日3本 at 20:58| Comment(2) | TrackBack(0) | モチーフ入り印鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月24日

象を入れて下さい

ゆうちょ銀行にお勤めの男性、奥様からしぶちかはんこ屋で、はんこを作ってきてと
言われてご来店いただきました。
奥様は、独身時代、通販で購入したはんこを持って府中市役所に印鑑登録に行ったところ
これは、機械彫りなので登録できませんと言われた経験があるそうです。
(現在の状況は、分りません)
ですので、結婚に際しても、手彫りのはんこを作ろうと考え、周りに聞いたところ
会社の同僚か保険会社の人に、しぶちかはんこ屋で作るといいよと勧められたそうです。

なのに、なぜ奥様がご一緒に来店できなかったかというと、この夏の節電のため、
土曜日が出勤日になってしまったからです。

奥様の銀行印、モチーフを入れたいといいます。
「象を入れて下さい」
象ならば何度か、お彫りしたことがあるので、大丈夫と思いました。
スマホを何かいじっています。
「この象なんですが、入りますか」
「えっ、3匹、細かいな。大分省略そればmなんとかなるかな。
 油断したな。なんで、この象なんですか?」
「妻と出会ったのは、外語大のラオス語専攻の教室、
 二人でラオス王国まで行って象に乗ったこともあります。
 そのラオス王国の国旗の象が、これなんです」
「そこまで聞いたら、やらないとね(苦笑)」

ざっと書き、なんとかおさまる感じです。
「書体を選べますか」
「もちろん」
「行印相体でお願いします」
ざっと書いてみると、金運のところを文字で付けることが、できなくなりました。
象をいじるしかありません。
象の鼻を上に上げることにしました。
絵が下手なので、象の顔を上げることは、一大大作業なのですが(笑)

受け取りの際、やはりご主人一人で、マカロンの手土産持参で現れました。
「甘いもの好きと、ブログ読みましたか」
「ブログあるんですか?」
「ならば、純粋に手土産を持ってきてくれたのですね。それは嬉しい。
(職人との付き合いは)そうじゃないとね(笑)」
「大変なことお願いしましたので」

さて国シリーズ、第2弾ラオス王国です。
ラオス100.jpg


ゆうちょ銀行で口座を開く若者で、一番多いのが100円ショップのハンコだそうです。
100円ショップのハンコは、プラスチックを型に流し込んで作っているので、どれも同じ。
ゆうちょ銀行の預金通帳にはホログラムがついているものの、いまだに印影があります。
ですので、同じはんこがたくさん存在している100円ショップのはんこでは、とても危険です。
できたら、断りたいそうですが、その規定がないそうです。

このところ、1週間にお一人は、銀行にお勤めの方がはんこを作りに来て頂いています。
銀行員の方にご来店頂くと、まだはんこは必要とされているんだと実感できて、ほっとします。
posted by 一日3本 at 22:09| Comment(0) | TrackBack(0) | モチーフ入り印鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月23日

美人になること間違えなし

ご主人がシンガポールの人、奥様は日本人、
その間に生まれた赤ちゃんのためのはんこのご注文です。

「この漢字の組み合わせでお名前に使うには、珍しい気がします」
「主人に聞くと向こうとは、漢字の意味が違って感覚が異なります。
 例えば『菜』は向こうでは、おかずの意味なので、名前には使いません」
「なるほどね。姪に『菜』のつく子がいます(笑)」

モチーフは、シンガポールの国の花の蘭の一種がご希望で、
ついでに国旗から月と星を提案してみます。

赤ちゃんのお顔を、あらためて見てみると、美人です。
カワイイと言うより美人という表現が似合う赤ちゃんがいるんだなと驚きました。
切れ長の目が、特徴です。
最近、顔が変わったそうです。

お母さんももちろんとっても美人ですが、抱っこ紐をしていてお母さんモード、
普通の姿、本気の美しさを見たいです(笑)
赤ちゃんの写真を撮らせてもらい、その目の形を、どこかに織り込みたいと思いました。

蘭の一種とはいえ、胡蝶蘭とは、全然花の形が異なり、
いくつかの写真とイラストを見て、辿り着いた形です。
赤ちゃんの写真をプリントして、良く見ながら、
切れ長の目の形を織り込んだのですが、
印稿段階では、はっきり、特徴をとらえていたものの、
彫りあがったものは、あまり分からなくなってしまいました(苦笑)

シンガポール100.jpg
受け取りの時、月が目っぽいですねと、優しく言ってくれました。
(ホントは違うところなんです)

「赤ちゃんに10年後に会いたいです」と言ってみました。
どんな美少女になっているでしょう。
そして、さらに10年後、どれほどの美人になっているでしょうか。
その時のはんこ屋の年齢を考えてと、声が聞こえてきそうですが、
いくつになっても、キレイな人を愛でていたいものです(笑)
その前に、赤ちゃん連れでない時のお母さんの方にお会いしたいです(笑)


「これ、印影公開に協力してもらえますか?」
「イイですよ」
「良かった。その前の方がシンガポールをモチーフにしていて
 お客様は別の国。
 これで国シリーズできます(笑)」
思いもよらない国です。
posted by 一日3本 at 16:43| Comment(0) | TrackBack(0) | モチーフ入り印鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月28日

外国人さんへプレゼント編プロダクトデザイナーさんとのコラボ

「M」は、富士山になりますか」
「富士山は3つのトンガリにしたいところですが、
2つのトンガリで、なだらかな感じと雪のラインがあれば、なんとか富士山に見えるかな。」
「後は、名前の意味から時枝と彫って欲しいのですが、
時計の針、短針、長針、秒針で、一つはちょっと分かれ目をつけて枝風にして」
「なるほど。文字はせっかく当てはめた漢字、分かりやすい方がいいですよね」

ざっと書き始め
「雪のライン、アルファベットにしましょうか。
あっ、やっぱり、雪ラインの下にアルファベットの方がいいですね」

そして、完成。
M時枝100.jpg

完成してから気付きました。
<時>側が長針に、<枝>側に枝に見たてた秒針に、なっていました。
偶然ですが、無意識の意識としておきましょう(笑)

プロダクトデザイナーさんとコラボ、これにてひとまず、終了です。
ご本人とご主人がこのブログを読んで下さり、
プロダクトデザイナーさんと言われると、まるで別人に思えると言われました。
普段は設計と言われているそうです。

「デザイナーさんですよ。
 デザインで一番重要なものは、アイデアであると伝えたくて、ブログを書きました」

今回のどのハンコも、自分一人では、生まれなかったハンコです。
どのハンコが、みなさんは、お好きですか。

プロダクトデザイナーさんから頂いた手土産の数々。

地元のもの

iphone/image-20110725084339.png
あばれんぼうと名付けられたお菓子があります。
どうして、このようなネーミングと思いながら食べてみると、しまった。
お菓子がバラバラになり、机に広がってしまいました。正に暴れん坊(笑)。

お取り寄せ(山羊工房がらがらどん)
iphone/image-20110725084525.png
塩味で美味しいです。

地元のもの(パティシエ ハル ヨコヤマ)
iphone/image-20110725084250.png
ビターが特に美味しかったです。

はんこ屋さん、頑張っているなと思ったら、やっぱり(笑)

posted by 一日3本 at 08:36| Comment(0) | TrackBack(0) | モチーフ入り印鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月20日

ひまわり編プロダクトデザイナーさんとコラボ

「認印、【里】の部分がひまわりになりますか」
「できるかな?ひまわりは、花びらをたくさんつけないといけないから」と、
ざっと書いてみると

「もっと、子供が描いたようなヒマワリがいいのですが」
「あっ、そうだ。プロダクトデザイナーさんなら絵が描けますね。
ちょっと描いてみて下さい」

ちょっと描いて下さりながら
「実は私、絵が苦手なんです」
「えっ、そうなんですか」
「絵が苦手なのに、この仕事なので、いいのかなと思っていた時期もあったのですが、
上司に絵が苦手でもプロダクトデザインができることを示していけばと言われて、
割り切れました。
やっぱり、わかりにくいですね」

「絵が苦手とは、思わぬ共通点です。
花びらを丸くするといいのですね」と
再びざっと書いてみても、ピンと来ません。

「中を格子にすると、ひまわりらしく見えませんか」
「太さを変えれば、文字として分かりますね。
 ホントだ。ひまわりになった」

さらに、いつものウサギに、今回は、ヒマワリなので、月ではなく太陽。
【口】は金魚鉢にみたて、金魚を入れ、空いた空間には蓮を入れます。
超大作の原案が決まりました。
「材料は何しますか?」
「象牙で」
「いいんですか」
「本格的印章を取り出したと思ったら、
 この印影で(笑)、ギャップが面白いかなと思って」

絵の苦手な二人が組んで作った絵みたいなはんこ
ひまわりとウサギ100.jpg
デザインとはアイデアこそが重要と感じて頂けますか。
posted by 一日3本 at 11:24| Comment(0) | TrackBack(0) | モチーフ入り印鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月18日

うさぎと波編プロダクトデザイナーさんとコラボ

次の銀行印のモチーフは、うさぎと波。
卯年生まれではなく、寅年なのに(笑)
その理由はウサギをお飼いだからです。

いくつかお持ち頂いたうさぎと波の資料から1番好きなうさぎを聞きます。
すると、またしても、塗ってあるベタなうさぎと言われます。
今度は説得に成功し、ラインにさせてもらいます。
波は、3つ半円があれば波になりますねと決まります。
月環というのを教わり、三日月でなくても月に見える方法を習得しました。

さらに、ここはカミナリになりますかと、カミナリの形の資料まで用意してありました。
プロダクトデザイナーさん、本気です(笑)

ざっと書いた時点では、うさぎを大きく書き過ぎていて、
本番はあらためて、レイアウトを考え直して完成。
我ながら、洗練したデザインに出来上がり、お気に入りです。
波しぶきは、3つまでにしないと印鑑上うるさくなるは、
シーサーをお彫りした時に習得しています。
「なみのり電気うさぎ」
鉄うさぎ100.jpg

これがモチーフ入り印鑑の一つの完成形です。

受取りの時、赤ちゃんがこれ僕のとばかり、ハンコに手を伸ばしてくれたが嬉しかったです。
posted by 一日3本 at 09:06| Comment(0) | TrackBack(0) | モチーフ入り印鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月15日

プロダクトデザイナーさんとのコラボ・シーサー編

デザインとは、何かと考えると、
アイデアとそれを形にする技術ではないかと思うことが良くあります。
最初のアイデアこそが重要で、
その後の形にするためのちょっとしたアイデア・技術は、訓練によって身に付けられます。

プロダクトデザイナーさんが、最初に来店されたのは、
ご友人からの結婚のお祝いのプレゼントの印鑑、持ち手側に花の絵が入り気に入ったものの、
機械彫りの印影には満足できず、彫り直しのご注文のためでした。

その後、何本もご注文頂きました。
しばらく、時間が空き、
今回は、文字の一部をウサギにしたご主人のハンコが、埼玉県で実印登録できたご報告と、
それを記念した(笑)銀行印の発注と、
お子様が誕生し、お子様用の銀行印と認印の発注、
さらには外国人へのプレゼント用のハンコと4本一度に発注です。
お子様が小さく、家からのお店までの距離がありますので、4本まとめて、受けてしまいます(笑)

まずは、ご主人の銀行印からです。

「今までは、来る電車の中での思い付きだったのですが、今回は、事前に考えて来ました」
「モチーフは、なんですか?」
「シーサー」
「えっ、シーサー!?」
「ブログに狛犬を彫ったのが、載っていたじゃないですか。だから、できるかなと思って」
お持ち頂いた資料を見ると、全体が塗ってあるベタです。
「これ、全部ラインにしてもいいですか?
 細い白抜きのラインは、難しくて。
 でも、くるくるさせないとシーサーらしく成らないし」
「ラインのと両方見せたのですが、こちらの方が好みらしく。
 シーサー単なる思いつきみたいに思えますが、本人はかなり考えた末のシーサーで」
「難しいな〜。一部だけラインにしてまとまるかな」

ざっと書いてみて
「門の上にシーサーが乗るんですね。そうできるかなと無理かな思っていました」
「阿吽なので2匹乗せないと(苦笑)」
「シーサーなので、サンズイは波っぽくなりますか。
 それと実印と同じように、ここを月に。
 あと、ここは丸く、日の出の太陽に」
「なるほど、さすがプロダクトデザイナーさん」

ということで、ご主人を連れて、受け取りに来てくれました。
は「良かったご主人が来てくれて、シーサー確認してもらいたかったので」
デ「そう思って連れてきました」
主「あっ、阿吽になってる」
は「気付いてくれましたか」
デ「ほら、ここは月に、これは太陽になっているんだよ」
は「奥様のアイデアで、出来ています。
  実は、2本完成した時に、他のお客様にその2本を見せてみました。
  自分としては、もう1本の方が、デザイン的にまとまっていると思っているんですが
  そのお客様はシーサーすごいと何度も言ってくれ、
  シーサーすごいんだとわかりました(笑)
  今回のはんこ、どれもユニークで出来が良いので、印影公開してもいいですか」
デ「いいですよ。主人は、自慢ができて、その方が喜ぶと思うし」

ということで、プロダクトデザイナーさんとのコラボ、第一弾
「シーサー」編です。
シーサー100.jpg

posted by 一日3本 at 08:27| Comment(0) | TrackBack(0) | モチーフ入り印鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月11日

強いモチーフ

「あっ!いらっしゃい。今日は?」
「手続きも無事終わり、せっかくなので、認印も作ろうと思いまして」
実印と銀行印をセットでご注文頂いた男性、銀行印には、ちょっぴり龍が入っています。

「認印なら、縦に入れて、やはり龍を入れますか」
ざっと書いてみて、
「この辺りにも空間ができますね。モチーフは、何がいいでしょう?」
「う~、強い感じのモチーフ」
「強いモチーフというと、なんでしょう。やはり龍は入れておきましょう。
 何かな。馬のシルエットってカッコイイんですよ」と書き加えてみると、

「あれ、ドラゴン。羽を付けるとドラゴンに成りますね」
絵が下手なことが幸いして、馬のつもりがドラゴンに成りました(笑)
「馬よりドラゴンの方がイイです」
ということで、強いモチーフは、龍とドラゴンになりました。

そうだ。以前キレイな人のために龍とドラゴンをお彫りし、
そのドラゴンはお持ちのペンダントを参考にしたんだったと思い出しました。
今回は、指定がない分、簡単かなと思っていましたが、
ネットの中を探しても、なかなか思っている形がなく、
ドラゴンブリッジの彫刻がいいなと思いました。

彫刻なので、色々な人が色々な角度で写真を撮っており、
その中でプロが撮っている写真がありました。
明らかに違いがあります。さすがプロ!
なんでもプロの作品と比べて見るとわかるものなのだなと、納得します。

いくつも写真を見て、やっとその彫刻の全貌が分かってきました。
すると、この角度からの全身が入った写真とイメージが出来てしまい、
ドラゴンブリッジの彫刻は、自分で写真を撮らないとモチーフにならないと結論に達します。

つぎの候補のドラゴンのシルエットにすることにします。
でも羽は白抜きにチャレンジして、完成。

お客様にお渡しして、快く印影公開の許可を頂きます。
もう3本ご注文して頂きましたので、はんこ屋への用がなくなってしまいました。
せっかく仲良くなってきたところなのですが、
こういうところが、はんこ屋商売の難しいところです。

さてさて今回の龍とドラゴン、いかがでしょうか。
龍とドラゴン.jpg
強さが感じられますでしょうか。
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2011年06月28日

最初に発見する鳥

はんこ屋職人がお休みの日曜日に来店され、ひらがなのハンコを注文された方、
月曜日にどの様なるか、もう一度来店してくれるとのメモがありました。

お店を留守している間に、来られたら悪いと朝1番で書き始め、
ひらがな3文字横入れは、やはりバランスが悪く、
右2文字、左1文字で書いている時に、その方が来店されました。
いる時で良かったです。

ひらがなは行書をベースにした印相体で、レイアウトは、2文字1文字にした方が、
バランスが良いことを説明します。
納得いただいたようです。
一仕事、終わった感を持った時に

「ブログで見たようなオシドリ入りますか」
「えっ!
モチーフを入れたハンコは、どの銀行でも銀行印として登録できますし、
ひらがなは空間がありますので、どのようなモチーフもたいてい入ります。
 でもプラス料金が発生しますし、オシドリは…」
「金額の面は、構いません」

「オシドリなんですが、その仲の良い様子からオシドリ夫婦と言いますが、
 実際仲の良いのは1年で、生涯つがいなのは、鶴だそうです。
 なので、オシドリはどうかなと思うのですが、オシドリ夫婦と良くいいますから」

「シジュウカラはどうですか」
「なんでシジュウカラなんですか?」
「主人と山歩きをするんですが、最初に発見する鳥がシジュウカラで」
「ヘェ〜、ご主人との思い出ですね」

iPhoneでシジュウカラを検索、どの形がシジュウカラらしいか教わります。
「向き合っている2羽希望ですか?
 桜と一緒の写真がありますね」
「囀りの季節が、桜の季節なんです」
「じゃあ、点々を桜の花びらにしますか。
短時間で思いつけるのがスゴイよな(笑)」

さて、シジュウカラ、どうやって一色にまとめましょう。
羽全体を塗り、一ヶ所だけ白い縦のラインを入れるのが、普通でしょう。
でも顔のふちどりのような黒と胴体に近い部分の羽の青みかかった色は違います。
羽の先はまた違い茶系でしょうか?
といことで、青の部分を白く抜くことにしました。

受け取りの際に
「絵が描けないと言っていましたけど、上手じゃないですか」
「いや、絵ではなく、モチーフは新しく文字を覚える感覚です」
「漠然と鳥ではなく、
 シジュウカラと指定して良かったです。
 尾の長さとかが、正にシジュウカラです」
褒めていただいたので、今なら、ざっと書いても、「鳥」書けるもんとばかり、
シジュウカラを書き、文字と鳥の尾の部分を解説してみました(笑)
シジュウカラ.jpg
iPhoneで撮った写真をもとにアップしてみました。

手土産を頂き、
「包みは、大袈裟ですけど、ささやかですが」

この時期の保冷剤は、美味しい物のしるしです(笑)

image-20110628114408.png

たぶん初めて、ジャン=ポール・エバンスさんのものを頂きました。

マカロン好きというわけでもなかったのですが、これ、めちゃくちゃ美味しい。
気付くと3個連続で食べていました。
中のチョコが絶品です。
こんなに美味しいんだ。

ジャン=ポール・エバンス表参道ヒルズ店、是非行ってみたくなりました。
シジュウカラさん、ごちそうさま、ありがとうございます。
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2011年06月18日

なんと言われようとマルチーズですから

ふあふあしているものを、はんこの中に入れるのは、難しいです。
今回のお望みは、お飼になっていたマルチーズ。
そのマルチーズとのエピソードをお聞きしてしまったので
入れるしかありません。

資料をお持ち頂いたのですが、ピント来ず、
iPhoneで検索した写真の中に近いマルチーズがあり、
これにちょんちょり、髪の毛の上をゴムで結んだ感じにすれば、良いとのことです。

自分で絵が苦手と思うのは、白くふあふあしたものの時、どのくらいラインを入れるか入れないか
試行錯誤してみないとわからない時です。
効果的なラインがわからないのです。

最初はいくつか毛のラインを入れて印稿を書いてみたのですが、
サイズが小さく、太い輪郭、細い毛のラインの区別ができないので
輪郭だけにし、目のあたりのラインだけ入れました。
ホントは、もう少し目を大きくしたいところでしたが、難しかったです。
顔、特に目はちょっとの違いで変わってしまい難しいです。

ちょんちょりですが、彫る前は、余分なものくらいに思っていましたが、
このちょんちょりのお陰で、お飼いだったマルチーズと主張できる重要なものとなりました(笑)

誰がなんと言おうと、マルチーズです(笑)
マルチーズ.JPG

実は、プレゼント用にオカリナ入りも彫っており、オカリナの入れる向きは吹くものなので
太い部分が下にするべきというのが新鮮でした。
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2011年06月10日

シルエットもイイではないか

最近は、すっかり白抜きの凝ったモチーフをお彫りすることが多いのです。
そんな中、お引越しを機に、3本セットをご注文頂いた男性、
当店には、モチーフを入れたハンコではなく、
しっかりしたものを作りたいということで、ご来店頂きました。

実印、銀行印とデザインを決めていき、はんこ屋は大分親しい気分になり、
認印はちょっと遊びませんか?と提案しました。
以前お彫りした象のシルエットをお見せすると、
このくらいなら面白いかも知れないと提案にのってきました。

モチーフは干支の馬、あまり主張しないモチーフが、ご希望ですから、
シルエットでこの辺りに入れますねと決まりました。

馬のシルエットをネットで探すとたくさん出てきました。
馬って、シルエットにしてもカッコイイモチーフですね。
無料のシルエット画像を見ていると、どれも写真をただシルエットに変えただけに思えます。
足が重なっていると、シルエットにするとそこだけ太く見えてしまいます。
ちょっとだけでも、2本の足が重なっていることがわかるように、空間を作ればいいのに。
もっとがんばろうよと勝手に思います(笑)

ということで、自分でちょっと空間を作り、尻尾やタテガミを整えて完成。
モチーフをシルエットにすると、文字が生きてくる感じがします。

これはこれでいいな(笑)
馬シルエット100.jpg
最近、HONDAシビックのシルエットを文字に組み込んだものも良かったものな。
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2011年05月31日

琴柱、コトバシラではなくコトジ

「モチーフは、これなんですが」
ネットで探して、プリントしてきてくれたものが、
1枚の紙の中にいくつか画像がまとめてあります。
感心したのは、お琴の写真とイラストがあることです。
写真で形を知り、イラストで、省略の仕方を学ぶことが分かっていてくれているようです。
「琴か」
「無理でしたら、こちらのコトジでいいのですが。爪よりコトジで、琴と分かりますので」
ざっと書き始め、琴は大きく彫らないと無理なので、文字の一部にして、
コトジもこの辺りに入りますね。
なぜ、琴なのかをお尋ねしたところ、
大学のサークルで、琴を始め、その時の先生がとても良い先生で、
卒業後もその先生に習っているそうです。

「空間ができるので、琴ですから、桜の花びらでも、入れときますか。」
「お琴は、コトジのセッティングが重要で、セッティングされていれば、
 桜は簡単に弾けますよ」
「そうなんですか。コトジでチューニングなんですね」
「じゃらんと弾いても、ちゃんと聞こえますから、コトジのセッティングさえ、されていれば
 桜なら15分くらいで弾けるようになれます。」
「そうなんですか、ギターのオープンチューニングみたいなんですね。」
 なんか琴が弾けると、カッコイイじゃないですか。
 弾いてみたい(笑)」
なんども、琴でなくて琴柱でいいんですよと言われましたが、
琴がモチーフで、琴入れないのはオカシイと思い込み、聞く耳ありませんでした(笑)
当然の展開として、この時、コトジにしましょうと言っておけば良かったのにと
思うわけです(笑)

自分でも琴のことをざっと調べてみます。
コトジは琴柱、コトバシラと書くんだ。
持ってきて頂いたコトバシラの写真なぜ、真横からでなく
上からの写真なんだろう。そうか、琴を弾く時は、上から見るからだ。
で、立体的に彫ろうとしましたが、サイズ的に無理でした。

しかし、コトバシラの重要性に気付いてしまいましたが、
琴を彫る上で、なんとなくでも、コトバシラを現したいです。

ということで、大変な戦いが始まってしまいました。
キレイに彫ってはダメです。コトバシラ部分を残して彫る必要がありました。

image-20110531225552.png

受け取りの時、これと手土産を頂きました。
鳩サブレのお店の『鳩サブレ』と『きざはし』です。
琴を彫ると言った時に、もう手土産持って来ないと思ったそうです。
『きざはし』は信玄餅に通じる味で、こがしきなこが別に入っているのですが
億劫がらずに、かけましょう。

琴の楽譜も頂き、琴につて教えてくれました。
古典は先生と1対1で覚えるものだそうです。
自然と早くなっていたりして、楽譜には表せない部分あるそうです。

流派は、大きく分けると2つあり、爪が水平なものを使うところと、
カーブしている爪を使うはところがあり、
爪の水平な方は、ことに対してナナメに座る必要があるそうです。

この時、琴、封印と言ったのですが、
この方には是非とも、小さな子供たち教えて欲しいとお願いしました。
となるとお琴の終了証に押す用の琴入りのはんこを、ご注文頂きたいので、封印しません。
また、いつかをお待ちしております。
琴.JPG
posted by 一日3本 at 22:56| Comment(0) | TrackBack(0) | モチーフ入り印鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月25日

新幹線で『鉄』さん達に♪Hoot♪

るんるんるんるん理想的なご夫婦の来店がありました。
しっかりしていますが、天然ボケの可愛い奥様と、
包容力がありますが、突っ込むことも忘れない、優しいご主人、
二人を見ていると、とても微笑ましい気持ちになりました。

奥様は当店のことをネットで発見し、いつ来店するか、お電話までして頂きました。
しっかりした方です。
ご注文は、ご主人の実印とご夫婦それぞれの銀行印。
印鑑登録する場所から実印は文字だけ、
調べてのご来店なので、銀行印はモチーフを入れるのかなと思っていました。

はっきりは、聞きませんでしたが、当店では、自由にモチーフを入れることができ、
銀行印として使用できることを全然知らなかったようです。
このあたりで天然ボケの匂いを感じました(笑)

奥様の銀行印は、本人がしぶちかはんこ屋ギャラリーを見ながら、
モチーフを考えているうちに、ご主人の銀行の注文を進めます。

モチーフは、入れなくていいとのことですが、奥様からご主人が『鉄』なことを教わりました。
しっかりしている点です。
そこで、ここのところ軽く電車にできますよと、
銀座線の運転手さんからの注文の時に編み出した、
長方形にして下に車輪を付けるをざっと書き見せると、image-20110525094858.png


「なるほど、東北新幹線はやぶさ」
「えっ、はやぶさ?
 なるほど、確かにはやぶさの先頭みたいですね。
 さすが『鉄』の方、見方が違います。頑張ってみますか」

なんとなく、CMで見たことのある、
はやぶさの先頭の形を文字にするのは、この時点では簡単に思っていました。

奥様の希望モチーフは、蝶ということでしたので、花も入れることにしました。
蝶は、アンディウォホールの初期の作品を参考にし、
お花は、ディックブルーナさんの作品を参考にしました。
世界の巨匠たちが先生です(笑)
奥様分は、バランスよく、まとまりました。

さて、東北新幹線はやぶさ、
第一の問題点は、真上から見た写真やイラストが見つからないことです。
まあ、新幹線を真上から見れるシチュエーションを思い浮かべられませんが、
はやぶさ型の駅弁があり、それなら真上からの写真を見付けたのですが、
それはちょっと違う気がして(笑)

第二の問題点は、鉄でないので、どのあたりで、はやぶさと認められるかが分からないのです。
まして、今回は文字の一部にしますので、
見極めポイントが分からないのは、かなり辛いことで、
彫る段になり、やっとそのことに気付きました(苦笑)

ラインとベタを考え、文字としても読めるように、かなり時間がかかって完成。
あとは、ご主人の反応が知りたいです。
ご夫婦そろって、受け取りに来てくれないかな。
綺麗な人好きなのに、ご主人の来店を心待ちにしているなんて、なんかオカシイです(笑)
奥様から電話があり、受け取りにご来店です。
ご夫婦そろって、です。よかった。

はやぶさ.JPG

「東北新幹線はやぶさ、どうですか?」
「いいですね。運転席もあって」
「鉄仲間に自慢して下さい」
ちょっと言いよどみ
「一人で楽しむタイプなんで」
「なるほど、ならば、ブログで公開してもいいですか。
 鉄の人達、趣味にお金をかけるイメージなので、もうこれを見たら(笑)」
「在来線のなんとか入れてとか言われますよ」
「はんこは一色しかないので、形に特徴があるものでないと辛いです(笑)」

で、ちゃんとキレイに押せるまで、帰れないシステムを説明し、
ご主人がチャレンジ、2本とも見事に1回で押せました。
次に奥様、押す際、はんこの後ろにかけていた人差し指がずるっと外れました。
大丈夫なの?あら、お見事1回でクリアです。
見事な天然ぼけ、またそこがカワイイです。
ご主人はいまズレたよねと身振りを交えて、ツッコミます。
これがまたいい。
楽しいひと時でした。

手土産は、横浜の昔からあるクッキーでした。
もう、パッケージがステキで
image-20110525094927.png

開けるとハート型のクッキーもまたカワイく。
image-20110525094950.png

お味は、昔ながら味を丁寧に作っている感じがします。
レモン味を食べた娘は、「あっ、これビス○の味がする」
どちらにも、失礼な気がして、無視です。
気付いていないと思ったのか娘はまた「これ、ビス○の味だ。発見」
無視です(笑)

まったりさんからタイトルにツッコミが
posted by 一日3本 at 11:42| Comment(2) | TrackBack(0) | モチーフ入り印鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月12日

ついている人

日曜日の営業をお願いしているいとこから、仕事終わりのメールが来て、
妖精と小鳥を入れた銀行印のご注文を急ぎで、受けたとあります。
しまった。
モチーフ入りは、急ぎで、受けたらダメと伝え忘れていました。

モチーフの資料を、持って来たか尋ねると、
しぶちかはんこ屋ギャラリー(コルクボード)を見て、
以前お彫りした妖精と小鳥を入れて欲しいとなったようです。

あの妖精を彫るには一日仕事、知らない人のためにがんばれる?
いとこにキレイな人でしたか?と尋ねると
キレイな人でしたよ。張り切って彫って下さい(笑)とありました。

翌日、おそれていたことが判明。
印材は本柘で12ミリ丸のご注文です。
以前の妖精は13.5ミリ丸ですから、
難易度は上がり、本当に一日仕事です。
ケースも無し。
1万円以下で一日仕事。
職人さんなのに時給千円以下です(涙)

以前お彫りしたモチーフなので、印稿は思ったよりは早く書けたのですが
サイズが小さくなった分、彫るのに時間がかかり、
結局、その1本と簡単な認印3本彫っておしまい。
やってしまいました。

で、受け取りの予定日の午前中、初めて見る女性が来店しました。
この方が注文された方でした。
感じの良い方で、良かったです。
「ホントは、急ぎでモチーフ入りはしないんですよ。
 いとこに伝え忘れていたので。
 今年のゴールデンウィーク、遠くから来店されて注文する方、まったくなく
 というか渋谷に地方から遊びに来ている感じがなく、道さえ聞かれませんでした。
 それによって出来た余裕の一日を、この注文で全て吐き出してしまいました」
「今日ハンコができているか?できていたらついているなと思って来ました。
 できていなくても、やまどり(嶋)のほうの認印が、
 他ではなかなかないので
 それが買えるだけでもラッキーと思って来ました」

ついてる.JPG

「この妖精、まずは天使を入れる予定で始まり、
 半年かけてやっとたどりついたモチーフなのに
 他の方のために彫っていいのかという気持ちもありましたし、
 一日仕事になるがわかっていて、1万円以下では、時給を考えるとやる気が。。。
 いとこにキレイな人でしたかと聞くとキレイな人だったというので
 そこだけがガンバリポイントでした(笑)」
「今日はちょっと」
あっ出た。今日はちょっと。
はんこ受け取りに来るくらいで、本気のキレイは出さないわ、の意味です。

ちょっと前に、キレイな女性が注文に来て
はんこ屋の前の洋服屋さんの社長が、
「今の人、AKBのともちんに似てたよね。
 今度いつ来るの?」と聞いてきました。
受け取りの時、そのことをその女性に伝えると、今日はちょっとと
本気のキレイじゃないと伝えられたわけです。

はんこの受け取りの時も、本気のキレイで来て欲しいと切に祈ります(笑)

話は戻り
「どうしてうちに注文してくれたのですか」
「たまたま、渋谷に来て、はんこは作りたいと思っていたのですが、
 表に飾ってあるのを見て、理想的なはんこと思い注文しました」
「たいてい、ブログとかで調べて、注文に来るのですが
 たまたまなんですね。」
「ホントついてます」
「価格より価値があるなと思うと、たいていの人が手土産を持って来てくれますよ。
 ブログを見てもらうとわかるんですが」
おねだり作戦です(笑)
「近々、実家の山口に行くのでお土産買ってきます」
「山口にはどんな美味しいものがあるのかな。
 ふぐは無理だし」
「なにか探してきますね。
 ホントついてる」

「うちもついているというか、
 お客様の注文で、この値段でやっていてはダメだなと値上げを決心できました」
「じゃあ、ギリギリですね。ますます、ついてる(笑)」

こういう人に運はついてくるのだなと思える、
前向きな明るく、よく笑ってくれる女性でした。
お土産とともに、本気のキレイ、お待ちしております(笑)

 
posted by 一日3本 at 08:52| Comment(2) | TrackBack(0) | モチーフ入り印鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする