「こんな綺麗なオランダ水牛を置いているところは
他にはありませんでした」
印鑑を作ろうと思い、色々お店を見て回った女性の結論です。
はんこに関する説明は、受けていません。
ただオランダ水牛を見て、当店で注文しようと決められました。
「そうでしょう。オランダ水牛でお店を見極めるのは、
とても正しい方法です。
僕が彫るので、お見せしたものが彫れますし、
デパートなどの取り次ぎでは、
見たものと出来上がったものが違うこともあります」
「デパートでも見せて貰ったのですが、
こんな色(アメ色)のものはありませんでした。
注文は何からすればイイですか」
「今日、ちょうど良いオランダ水牛が入ったところなので、
せっかくですから、どのオランダ水牛にするかから決めますか」
で、オランダ水牛を選んで頂きました。
「これで(注文は)いいですか」
「ここからが本番です(笑)」
ざっと書き始めるはんこ屋さん。
「今回は実印と銀行印どちらも下の名前ですから
実印はオーソドックスな印相体、
銀行印は、印相体を上向きにアレンジしたものでどうでしょう。
更に銀行印には、ちょっとしたモチーフを入れて彫っても、
どの銀行でも使用できます」
「そうなんですか。何がいいかしら」
と思い付いたのが蓮の花。
「仲良くなった入れ墨師さんには、この蓮を入れるのですが、
こんな感じですか」
「私の好きな蓮は、もっとひらべったいものです」
「はぁ」
「好きな蓮が刺繍されているバックを持っているので、
今度持って来ます」
「お願いします。
ね、ここからが本番だったでしょ(笑)」
「ホント。私って運がイイですよね」
「そうですね。
2週間くらい良いオランダ水牛が入って来ず、
入荷したその日にご注文ですし、
何よりうちを選んでくれたことが(笑)」
後日バックを持って来てくれ、それを写真に撮ると
「この花の下に葉っぱを付けて欲しいのですが、
本当の蓮の葉ではなく、一般的な葉っぱ」
「なるほどこんな感じですか」
お渡しの時
「綾子という名前でよかった。蓮と一体化して美しく」
黙っていると
「そうですよね。一体となるように彫ってくれたんですよね」
「そうですよ。機械の字なら、綾子さんでも調和しませんよ。
蓮の花と葉っぱの間、ちょっと富士山を意識してみました」
「ホントだ。私が静岡出身だから」
頷くはんこ屋さん。
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