2019年03月19日

なぜ、そんなに僕のことを信じてくれるのですか?

すアメリカ人女性が来店され、当店のホームページを指差しながら、これはあなたか?と聞かれます。
イエスと答えると握手を求められます。

詩を書いていて、そのポエムのポストカードを全世界に送っているそうです。
そのポストカードに押す、東京をイメージしたハンコが欲しいと言われました。

僕はアーチストではないので、具体的に何を彫って欲しいと教えてもらわないと、東京のイメージというのはだけでは難しいと言ってみたのですが、上手く伝わりません。
東京にいる時に書いたポエムを見せて頂いたりしているうちに、なんとなくイメージが湧いてきます。

とにかく、東京と書いた宝玉を真ん中に配置します。
ポエムから月と海、プロジェクト名から鳥、建物は東京都庁。神社と寺の昔の文字などとなんとか、まとまりそうになってきました。
たまたま来た、手彫り印鑑ご注文のお客様が英語ができるというので、通訳をお願いして、だいぶん時間の短縮になりました。
こんなラフが出来ました。
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店頭では、現金しか使えないので、翌日に支払いに来ていただきました。

実際に作る際に、あなたを信頼しているので、ラフから変えてもいいですと言われます。
そこで、なぜ僕のことをそんなに信頼しているのですか?と聞いてみました。
あなたの作るものは、どれも素晴らしいからですと言われました。
職人を気持ち良くさせる技術を持った方です。

毎朝、真面目に仕事をしていれば、必ず認めてくれる人が現れると唱えている効果です(笑)
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休日を返上して、この仕事を頑張ります。
posted by 一日3本 at 23:53| 無理を聞く | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月04日

小学生のデザインを元に

モチーフ入り印鑑をお母さんが注文するのを見ていた小学生の男の子。
その時のはんこ屋が目の前でラフデザインを書いていくのが、とても印象的だったようで、自分でも書いてみようと思ったらしく、ある日唐突にはんこのデザインとして描いたものを見せられ、これではんこを注文してきてと、頼まれたそうです。
それを見て、5歳の弟くんも、自分の名前をデザインして描いてきたそうです。

その描いたものを持って来られた はんこ屋。
しばし考えます。
小さい子供達が、自分のはんこをデザインしてみたという行為に感動しつつ、本人のデザインを生かしながら、でも文字として成立させなければ、プロとは言えません。
銀行印1本、手書き版下のシャチハタ2本を考えていきました。
下が子供達のデザインです。
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本人とはんこ屋のコラボです(笑)

お母さんには、とても大変なことを頼みに来たことを伝えておきました。
posted by 一日3本 at 23:33| 無理を聞く | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月27日

手土産に弱い

インスタを始めて、マンガ家の鴨居先生がフォローして頂いたお陰で、鴨居先生のファンからのご注文が続いています。
わがままな事は、言いますが、手土産を持って来て頂けるので、言うことを聞きます(笑)
昨日は、コーヒー味のチョコ。
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鴨居先生以外の好きなマンガ家さんのとても、細かい絵の花を入れて欲しいと言われました。
はんこを何本か頼んでいると、このラフを書いているところが、どんな風になるのかとワクワクするところだそうです。
難しいモチーフの場合、まず文字だけ書いて、どこに入れらるか考え、次に入れるモチーフをざっと書いて、手に覚えさせ、後は手が勝手に考えてくれます。
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完成が楽しみになれば、このラフデザインの成功です。
posted by 一日3本 at 09:12| 無理を聞く | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月26日

「緘」のデザイン

インスタ用に、昔の資料を見ていると、封筒の後ろに押す「緘」をオリジナルのシャチハタで1年に一個ずつ、お得意様のために作っていたことを思い出しました。
最初の年は双魚(二匹の鯉のお腹から手紙が出てきた故事)は手紙を意味すると知り、二匹の魚をモチーフにしてデザインしました。
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2年目は鳩が手紙を運んでいるイメージで縦長にデザインしました。
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そして、3年目はお客様の好きな花をモチーフにしてデザインしました。
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インスタで昔の仕事が整理できるのは、ちょっとイイね(笑)
posted by 一日3本 at 10:29| 無理を聞く | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年01月30日

鬼猫5連作

昨年は、実用品としてのはんこだけでなく、はんこのデザインを売っていくべきだと気付いた年でした。
そんな年だからこそ、ご注文を受けた、お客様が考えた鬼猫というキャラクター設定を元に、文字はあまり彫らずに5本、色々なバリエーションでお彫りしました。
「ポートレート」
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「鬼猫招き」
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「鬼猫のしっぽは3本」
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「日本には昔から鬼猫が」
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「鬼猫の趣味はカメラ」
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posted by 一日3本 at 13:17| 無理を聞く | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月20日

鬼猫連作のプロローグ

もう5年くらい前に、自費出版に近いと思われる、そのお客様が書いた小説の中の登場人物?鬼猫を彫りました。
猫の耳の代わりに角、口に牙が特徴です。
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カジュアルに使っていたこのハンコを可愛いと褒められて、更には他にはないのと何人かに言われたそうです。

そこで、鬼猫のはんこを5本、オマカセで彫って欲しいと言われました。

去年まででしたら、そんなこと、はんこ屋に頼まれてもと言うところですが、
今年はデザイン、アートとしてのはんこ元年と考えているので、快く受けました(笑)
さて、どんな5連作になったか、
まずはタイトルから、
鬼猫ポートレート
鬼猫招き
猫、化け猫、鬼猫
日本には昔から鬼猫
鬼猫カメラ

この5作を順次公開していきます。


posted by 一日3本 at 23:15| 無理を聞く | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月12日

枠が無いと難しいんです

以前、5センチ角のハンコをお作りしたことのあるお坊さんから、「南無阿弥陀佛」と彫って欲しいといわれ、それ自体は良いのですが、枠が必要ないとのことです。
ゴム印をすすめてみたのですが、ハンコを押した時に気持ちを込めたいので、木で彫ったものと言われました。

枠が無いというのは、デザイン的にも、彫る技術的にも難しいです。

はんこのデザインは、文字が太い時は枠を細く、文字の細い時は枠を太くして、そのコントラストで美しく見せるものです。

行書などで右肩上がりの文字にしてしまうと枠があると曲がって見えてしまいます。
ハンコの文字は極端に右肩上がりにはしません。
書家の先生が印稿を書いても、なかなか上手くいかないのは、このためのことが多いです。

ところが今回は枠無し、どんな文字にして良いか、わからなくなります。
ご本人が書いたものをベースにしたもの、辞林を見てはんこ屋がレタリングしたもの、ネットの画像検索で出てきて良いと思われるもの。
3つざっと書いて、ご本人に選んで頂くと、はんこ屋がレタリングしたものになりました。

彫るにあたっては、枠が無いと文字ではないところに朱肉が付いて汚してしまうことがあるので、なるべく深く彫る必要があります。

やっと完成。
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3重丸は後光の意味だそうです。
posted by 一日3本 at 09:13| 無理を聞く | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月27日

時間は無くても桜

メキシコ人カップルがニコニコしながら、お店に入って来ました。
当店のホームページを見て、来てくれたそうです。
手彫りですと2週間かかることを伝えると、時間がないので、機械彫りの当日でいいとのことです。
お二人の名前を漢字に当てはめます。
次に印材は柘の12ミリ丸で、ケースは東京の職人が作っている良いケースに決まりました。

男性が女性のはんこの方に、桜が入りますか?
と聞かれました。
機械に桜は入っていないし、どうする?
桜モチーフを書いて読み込んで、そこに機械の字を入れれば、できそうです。
3時間かかりますができます。と答えました。
まあ、はんこは素人のデザイナーさんにできて、はんこのプロができないわけありません。
でもモチーフパターンがあって作るのは簡単ですが、3時間のうちにパターンまで作らなければなりません。

そんなことを考えながら、ざっとイメージを書きました。

今度はその男性が、僕のはどうする?と嬉しそうに笑いながら聞いて来ます。
自分のものも何か入れるんですね。
もう出来ないとは言えないし(笑)

富士山はどうですかとざっとイメージを書き、決まりました。

後はこのあたりに文字を入れることを想定してモチーフパターンを2つ書きました。
そこに古印体で文字を入れ込みます。

機械に彫らせて、彫り切れてないところと枠を軽く整えます。
手彫りのはんこを100点がとすると、
まあ、65点くらいですが、まずまずのできです。
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外国人のお土産でも、うちでしかないものをと考えている中での出来事でした。
オリジナル感あるでしょ(笑)
新サービスの値段を考えよう。
posted by 一日3本 at 07:40| 無理を聞く | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月22日

キャンバスに押せるように

もう10年以上前に、日本画家さんにモチーフを入れた印相体で落款印をお作りしたことがあります。
当時は渋谷にお住まいで、お店の前を通る時に挨拶をして頂いたり、差し入れをして頂いたり、あるいは実用品のはんこのご注文を受けたりしていました。
その画家さんの絵が有名な天満宮さんに奉納することが決まり、その絵の中の落款印は自分が作ったものと思うと誇らしい気分になれました。

しばらくお見掛けしないなと思っていましたが、久々に現れると渋谷から引っ越されていて、今日は新たな落款印をお願いしに来たそうです。
最初に作った時は、この方がどんな絵を描くか知らずにいましたが、今回はとても実力のある方と分かっていて、また天満宮さんに奉納する絵に使うつもりと分かってしまっています。

これはプレッシャーだなと言いながら接客を始めてみると、意外なほど順調にデザインが決まっていきます。信頼しているのでおまかせでという雰囲気ですが、それは困るので方向性をラフで決めて欲しいとざっと書きます。
今回は四角を得意な朱文で篆書体系でモチーフを入れて、合わせて丸で白文(字が白抜き)でお彫りすることになりました。

四角と丸の落款印を並べて押す場合、丸を上に押すのが正式と初めて知りました。

丸に白文の篆書体は初めてで、印相体で学んだ空間を埋める技術を少し使うとまとまりました。
単純な篆書体では朱色で出る部分が多すぎて、押しづらいと思われたからです。

四角はモチーフの橘家紋を文字の気持ちで彫れたことがイイところです。
あれ、なんのプレッシャーもなく出来てしまいました(笑)
篆書系でもモチーフを入れたりして、独特な落款印が作れるようになってしまったかも。
意外と上手だ(笑)

自信を持ってお渡しして数日後に電話があり、四角はんこをキャンバスに押すと真ん中が出なくなってしまい、後ろから押さえることもできないので、端っこを落として真ん中を飛び出すとように凸状の印面にできますか?問い合わせです。

トクサで周りを削って、それによって太くなったところに印刀で細く整えればなんとかなるなと思い、キャンバスを持って来て欲しいことを伝えました。

お持ち頂いた小さなキャンバスの上ではんこを押すと、キャンバスの裏側のべニア板がしなって、凹んでしまい、やはり練り朱肉を使っても、真ん中が出ません。

真ん中が出るように、ひたすら調整です。
新トクサも手も赤くなっていきます。
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30分くらいでできますと言ったのですが、出来ず一旦帰って頂き、3時間掛けて試行錯誤の末なんとか出るようになりました。

もしかして、キャンバスの裏側に固いものを置けばしなりがなくなり、押せるのではとやってみましたが結局上手くいきませんでした。

キャンバスの押す位置によって、凹み具合が変わり、どの位置でも完璧に押せるのは不可能という結論に達しましたが、最初よりも出やすくなりました。

再びのお渡しの時に、
とてもこのはんこをデザイン的に気に入っていて、田のところが葉っぱになっていたり。
そこは僕が考えてしたのではないので、神さまが降りてきたのかな(笑)
こんな会話をしつつ、
上手く押せなかった場合の裏ワザをお教えして、終了です。

少しでも小さいサイズの方がキャンバスに押す場合は良いようです。
形も四角よりは、丸とか角丸の方が上手く押せる確率が高くなるようです。

とても勉強になりました。
いつかこの落款印が押されている絵を
観たいと強く思いました。
posted by 一日3本 at 11:41| 無理を聞く | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月21日

亀ホリタイ

会社のハンコが欠けているのに気付き、業績アップ願って会社印を作り直しに来た方がいました。
その方のお名前の中に「亀」部分があり、ミドリガメを飼っているので、亀好きで亀彫りたいな。と言ったところ。
ホントに業績アップしたら、今度は個人のハンコを作りに来てくれる約束をしました。

欠けているはんこを使用するのを止めて、新しい手作りのはんこを使って業績アップにつなげるというのは、作る側としては簡単です(笑)
はんこが欠けているというのは、壊れた状態です。
壊れた物を使っていて、良いことが起きないのは普通のこと。壊れたことが気になって、新しいものを注文するだけで気にかかっていたことが一つ減り、その空いた空間に良いものが入って来ます。

とはいっても、何か呪術的なことをするわけではなく(笑)、会社印はいつものように気持ち込めてお彫りしました。

そして何か月経ち、その方が個人のはんこを作りに来てくれました。

本当に業績アップしたそうです。会社の頑張り以外のところで、業績に影響する部分があり、それらが良い方向に向き業績がとても良くなったそうです。

ご本人も東京を離れ、本社に戻るそうでこの機会にと2本ご注文頂きました。

ざっと書いてみると1本目はとても良くまとまったのですが、2本目は何かが足りないです。
自分で亀が彫りたいと言ったくせに(苦笑)
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はんこの中に×バツを彫りたくないのですが、昔の篆書では×があります。


彫る段になり、×のところを亀の甲羅にするのはどうだろうと思いついてしまいました。
認印ですし、亀甲で縁起が良いし、ありだなと勝手に判断し(笑)、彫るのを自分で難しくして完成しました。
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お気に入りです。

今回はお客様に無理を聞いて頂き、自分が自分に課した無理をクリアした感じです(笑)

posted by 一日3本 at 15:45| 無理を聞く | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月05日

狛猫?

2度目のご注文の女性、モチーフ入りの銀行印のご注文です。
「モチーフは、狛犬ではなく狛猫をお願いします」「はあ」
猫の写真を2枚見せられます。
座って口を開けている猫と伸びをして口を閉じている猫です。
「これで阿吽で、ネコを狛犬風に。はんこ屋さん上手じゃないですか」

上手なのは絵を描くことではないんだけれど、無茶言うなと心の中で思います。
リピーターさんなのと、手土産を頂いているので、ノーガードです(笑)

本来絵の上手な人ならば、これで阿吽の猫のイラストを描けるはずですが、はんこ屋にはその能力はありませんので、写真の猫の形に渦巻きを加えてしっぽを狛犬風にするとそれらしくなることに気付き、ざっと書きました。

本番に臨み、やはり小さな丸の中にこれを収めるに、多少猫の形を変え、これで阿吽とわかるのかなという小ささですが、本人が阿吽を意識していると分かっているからいいでしょ(笑)

とにかく、完成しました。
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大変だったな。


受け取られた後に、とてもとても美味しいフルーツが送られて来ました。
ありがとうございます。
頑張った甲斐がありました(笑)
posted by 一日3本 at 10:14| 無理を聞く | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月19日

これがこうなる

ジョンレノンさんが使っていたギター、リッケンバッカーを銀行印に入れて、大変気に入って下さった方が、当店を勧めて下さいました。

その美容師さんが以前デザイナーに発注してできた家紋風のロゴがこちらです。
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「晴やか」さんなので、晴という漢字と矢と梅の花が用いられています。
名刺を見せて頂きましたが、白抜き部分が小さいのが気になりましたが、ここまでデザインできるということは、もっと大きなものが本来の大きさでそれに合った白抜き部分の大きさと考えられます。

今回のご注文は
この家紋風のロゴをベースに、領収証などに押すはんこです。

質問してみます。
はんこで、白抜きの細いラインは難しいので、花はラインで構成することになります。


左下のこれはなんですか?
矢です。
なるほどね。
でも矢には力があるので、
下向きではなく、
上向きにした方がいいですよ。
いちいち、うるさいでしょ(笑)

そうして出来上がったのがこちらです。
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元のデザインがなければ、こんな風に出来上がっていません。
最初のロゴデザインをしたデザイナーさんに拍手を。
posted by 一日3本 at 12:25| 無理を聞く | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月30日

稲荷神社

穏田神社(おんでんじんじゃ)さんは、近くの小さな神社で、昔、原宿のことを穏田と言っていたそうです。
2年前に御朱印用のハンコを頼んでくれました。
年末に、その宮司さんがご来店、併設の稲荷神社さんの御朱印用のハンコを作りたいということです。
前回は昔、他で作った見本がありましたので、それに準じてお作りしました。
今回は、見本がないので、比較的自由にできます。
柔らかい篆書と集める縁起物の渦巻きでアクセントを入れた篆書と2種類書き、選んで頂きました。
当然、はんこ屋は渦巻きアクセントをウチらしさがあると勧めました(笑)
オススメ通りとなりました。

いつまでに、欲しいですかと聞くと年内。
えっ年内に欲しい人を断って大分経つのに。
できたら年内にして頂き、もし、年内間に合わなかったら、ごめんなさいとして、お受けしました。
リピーターさんに優しくです(笑)
無事手書き版下の角ゴム印完成。
新年から使われるようです。
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では、皆さま、ありがとうがたくさん言える一年となりますよう、お祈り致します。

posted by 一日3本 at 16:43| 無理を聞く | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月09日

恵比寿さんと鯛

はんこ屋職人がお休みな日曜日、以前個人のはんこをご注文頂き、気に入って頂いた方々が、今度は仕事で使うはんこを注文したいと来店されました。
屋号が「えびす」なので、恵比寿さんとか鯛とかの入ったモチーフ入りで2本欲しく、日曜日しかなかなか来店できないので、後はメールで打ち合わせてと、いとこに言われてしまいました。

メールのやり取りでざっと書いたものを見せたりしないのだけど、リピーターさんだし、どうする?と思いつつ、外側に屋号内側に名刺に入っている恵比寿さまと、内側にえひすのひらがなと鯛の2種類思い付きました。

メールは面倒だなと思っている間に、1カ月経ち、さすがにメールしないとというタイミングで、ご注文したい2人が平日の夜にやって来てくれました。

メールしなければと思っていたところで、構想は出来上がっていますとざっと書き始めました。
意外と恵比寿さん、上手に描けちゃった(笑)

七福神にちなんだ名前で、仕事を展開していく構想があるそうで、次は大黒天の予定と言われたのですが、

「弁天さまは?」

「まだ構想にありませんが」
「えっ弁天さま、彫りたいな。」
神さまであっても、女性格希望です(笑)

はんこを彫るのは意外と上手なので(笑)
納得の出来上がりです。
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posted by 一日3本 at 21:54| 無理を聞く | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月03日

昔の職人さんのできたことは

男性が篆書の八方崩しで、はんこを作りたいと来店されました。
「八方崩し、聞いたことありますがなんでしたか?」
「以前こちらのブログで書かれていて、この記事ですが」
「これは印相体なら色々なアレンジができて、八方崩し風にも書けましたというものですね」
八方崩しで画像検索すると、その書いた画像まで出てきますが、本来の篆書の八方崩しとは違います。
「初めての八方崩しの注文です」
「できますか?」
「昔の職人さんができたことですから、できますよ」
「実は他でできないと断られていて」
一人の天才職人さんだけができたわけではなく、八方崩しでも作風の違いから何人もの人が作れた分かる書体ですので、自分ができないわけありません。

そして えん印相体を八方崩しに変えようとざっと書き始め、そのお客様の予定を変更してもらいながら、1時間以上書き、やっと近くなってきました。
目処が立ちましたので、後は出来上がりを楽しみにと接客終了。
なんだか迷路みたいで分からないけど、よくよく見ると文字になっているというのが、面白いとの注文です。

印稿を書くにあたり、まず昔の篆書の八方崩しの見本を見てざっと書いてみます。
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書いてみてわかったことは、篆書の屈曲法を用いて、線を折り曲げて空間を埋めているだけ。なので、何人もの職人さんができたのだなということです。
しかし、決して簡単ではなく、印稿を書くのも彫るにも時間がかかりました。

受け取りの時、大変気に入って頂き、わざと文字として分かる部分を2か所作ったことにも気が付いて頂きました。
「八方崩しで彫るには、どんな印材でも18ミリ丸以下なら10万円。
1日仕事になるのでと言っていいですよね。」
「いいと思います」

印稿の公開の許可を頂きました。
これが書いた印稿です。
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昔の職人さん、凄いな。
やったことのないことは、できないなどと諦めずに
今の職人さん達もがんばれ。
posted by 一日3本 at 16:13| 無理を聞く | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月21日

こんな はんこは 彫らない(笑)

長いお付き合いのお客様がいます。
最初にお会いしたのは
その方が会社で営業の仕事をしていた頃、仕事帰りの夜遅い時間でも
印刻作業のために開いているので、モチーフ入りの印鑑の存在に気付き、話かけてきた時です。
その後何回か話しているうちに、会社を辞めるタイミングで、鳳凰をメインにしたはんこをお彫りしました。

その方は東京を離れ、地方で恋におち、そしてその恋は終わり、東京に戻ってきて、資格を取る修行を始めました。

資格を取り独立をと考えている時に、その資格団体のはんこを注文して下さったり、
友人にプレゼントのはんこを注文して下さったりして、人生の節目節目で現れて、ちょっと話をするよく知っている人です。

とその団体のはんこを彫った時にとても彫りにくい、
知っている人からの注文でこんなに彫りにくいなんて?
余談ですが、赤ちゃんのためのはんこは、とても彫りやすいです。

その後その方は独立して、お師匠さんから離れて、新たなビジネスパートナーも現れて、また新たな組織の印鑑を注文してくれました。

モチーフをお聞きしても、はっきり決まってないと言うので、ここは鳳凰でしょうとこちらからうっかり提案してしまいました(笑)
会社の代表印の内側の丸を鳳凰にすることを思いつき、ザッと書くと
「ヤタガラスのように3本足になりますか?ヤタガラスは太陽を表すので、これで太陽と月になるので」
「足を3本付けるのは出来るよ」
すごく凝ったはんこになりましたが、難しい感はなく、大変でしたが、素直に集中して彫れました。
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次はどんなタイミングで現れるか楽しみです。

基本、知らない人にこんなはんこは彫りません。
甘いものが好きで、きれいな人に弱いですけど(笑)


posted by 一日3本 at 22:39| 無理を聞く | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月03日

鳥篆書をベースとした

ネットからご注文され、既に受け取られた方が東京出張の際に、お店に立ち寄ってくれました。
ただ、おしゃべりに来てくれたわけではなく、ネットからは注文できないモチーフ入り印鑑を注文されに来られたのです(笑)

それも、ご希望が以前お彫りした鳥篆書をベースにした印相体です。
辛かったことは、直ぐに忘れてしまうタイプなので、鳥篆書のことは、すっかり忘れていました。
鳥篆書で画像検索してみると自分が彫ったものが比較的上位に出て来ました。
こんな感じなんだとそれと、他にも書いたものでイイ感じのものがありましたので、それらを参考にして、ざっと書きます。

普段なら、しゃべりながら、ざっと書けるのですが、無口になって、集中しないと書けませんでした。
で、いとこにほら、しゃべってと言ってみたのですが、話を聞くタイプなので、空間が埋まりません(笑)

印相体が好きなのは、空間を埋めたい気持ちが強いからでしょうか?
縄文土器も空間を埋めたい願望から身近にあった紐で、模様を付けたのではないかというのを最近読みました。
鳥篆書も遊び心に溢れたものです。
昔の日本人をリスペクトしながら
無口で取り組んで、なんとかざっと書けました。

本番は、より真剣に自分が以前お彫りしたものをみると、あれ鳥ではない部分があるのに気付きました。
遊び心を強化し(笑)、龍部分も作っていました。
ということで、龍部分も作り完成。

はんこをお送りすると、思った以上の出来と喜んでもらえました。
印影公開をお願いしてみると、自分だけでなく、皆さんにも楽しんでもらいたいと、許可を頂きました。
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画像を保存する時に鳥篆書ベースなので「鳥てん」とすると、なんか美味しそうになりました(笑)
posted by 一日3本 at 10:04| 無理を聞く | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月27日

キャバリアのために

ディズニーアニメのわんわん物語が好きです。
子育てを終え、仕事もこれ程までに忙しくなくなくなりましたら、キャバリアを飼おうと思っていました。
ところが…

近くで働いていた綺麗な人が結婚し、しばらくしてから、ハンコを作りに来てくれました。
渋谷にほとんど来なくなり、なかなかはんこ屋に来れなかったそうです。

モチーフはお飼いのキャバリア。
ここで気付きました。
はんこは一色の世界。
キャバリアは茶色の毛の所に黒い目があります。
茶色と黒があって成り立つわんちゃんです。
白目にするのもヘンだしどうする?
白い毛と茶色の毛の位置を逆にして欲しいよ〜(笑)
仲良しの人でなければ、無理と言えば済むことですが、仲良しでかつ、綺麗。
なんとかやるしか、ありません(笑)

ということで、自分としては、たまたま上手く、彫れたという感じで出来上がりました。
もう、キャバリアを飼う夢は止めました。
飼えるようになった歳に、キャバリアを彫れるとは思えないからです。

出来上がってから受け取り来るまでに再び時間が経ちました。
そして、先日やっと取りに来てくれました。

いかにキャバリアの目を彫るのが大変で、それで将来キャバリアを飼うのを止めたと話そうとしたところで、
実は先月、このキャバリアが亡くなりまして。
えっ、…生きているうちに彫り上がっていたのに。。。
やっと少し気持ちが立ち直ってきて、
ですので、このはんこ、より宝物になりました。

もともと心臓が悪かったそうです。

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ほんと細かいですね。
ネットから頼める文字をネコにするのと、全然違いますね。

まあ、作っているものが違うので、いくら流行っていると聞いても気にならないですね。

それにしても、分からなくても、生きているうちに見てもらいたかったです。
そんなことを考えていると、
小さくて、綺麗なこの女性がキャバリアに見えて来ました。
わん︎
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2015年06月18日

職人は自分の時間を売っています

渋谷区観光協会さんにデザインした「渋谷」と「原宿」のシャチハタ記念スタンプを寄贈しました。
お金をいただいていませんので仕事ではありません。

今日紹介する印鑑はもちろんお金を頂いています。
一日で彫り上がりませんでした。
仕事としてした時と寄贈の違いをご覧ください。

集100.jpg
なんか見たことあるモチーフがいろいろとお思いの方、しぶちかはんこ屋通ですね(笑)
干支などのモチーフは以前お彫りしたことのあるもの、梵字を印相体風に彫るのも以前したことがあります。
で、100万円とは言えませんでした(笑)
お客様の名前を真ん中に入れ周りをモチーフで囲むのは初めてです。
どうです。みなさんもこんな印鑑、欲しくなってきましたか?

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2014年08月15日

ブーメラン

はんこ屋の特徴は、その印刻する文字にあると気付いていますので、こんな一見さんからの問い合わせの無理は聞きません。
年配の男性から手書きの(枠についていない)マークを彫って欲しいと言われ、あっさり出来ませんと答えました。
名前プラスマークならお受けしますが
マークだけなら、うちに注文しなくていいでしょう。

次に川か海に流す紙に押すようにお地蔵さまを彫って欲しいと言われました。
一日10万円の商品が作れる職人にイレギュラーなことをお願いすると、初めてすることには、練習が必要ですから、1日で1本で、小さいサイズでも10万円になります。
手彫りだからねと注文されずに帰っていかれました。

一方、仲良くなったお客様の無理は聞きます。
変わり彫りさんは、他店で昔作った横書き(左から右)2行の実印を持っています。
なぜ、横書きなのか、謎です。
はんこは右から左に読むものだからです。

たくさんのはんこをご注文いただきましたし、飲み友達なので、
会社で使う認印をご注文頂いた時に、他の人には、絶対しない横書きでお彫りしましょうと言いました。
そして、飲み会の時に付いた呼び名をこっそり入れ込みました。
何もかも特別なのに、普通っぽいはんこです(笑)

変わり100.jpg
posted by 一日3本 at 21:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 無理を聞く | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする