2017年03月02日

うずまきで世界を制す

草間彌生さんが水玉で世界を制したように、はんこ屋は うずまきで世界を制すと言い出したのは、何年前からのことでしたでしょうか。

篆書の屈曲法のアレンジとして、文字を折り曲げて空間を埋めるのではなく、うずまきで空間を埋める方法を思い付きました。

最初は、丸を意識した えん印相体で。

@うずまきは、集める縁起物です。
A更にうずまきを二つくっつけると唐草風になり、唐草は続く縁起物です。

Bうずまきの先を丸くして、そのうずまきから小さいうずまきを出すと波模様になり、波も続く縁起物です。

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うずまきって素敵でしょ(笑)
海外でもうずまき模様があり、
もう、うずまきで世界を制してしまうかもと妄想が始まりました。

今では、しぶちか印相体でも空間があると、くるっとします。
外国人のカタカナのはんこは、空間があるので、くるっとします。
今年になって来店頂いたお客様には、くるっとしているのがカワイイので、私もそのようなはんこが欲しく来ましたと言って頂いた方が二人以上います。
更には、書類の中にうちで作ったと思われる印影を見て、いったいどこでこんな感じはんこを作ってくれるのだろう?と頭の中にある印影だけをもとにネット検索でたどり着いた方がいました。
まずは手彫りから検索を始めてかなり、大変だったようです。

うずまきの印影から、うちではんこを作りたいと思う人達が、現れて来ました。
これって、うずまきで世界を制す始まりでしょうか(笑)

すっかり自分がうずまき好きなので、お財布も唐草のがま口タイプを使っています。E132D9BD-38BE-4839-A46C-A478A05996AE.jpg
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2016年10月14日

当店のはんこの使い方

やっとイイはんこ屋さんを見付けたからと言って、既に4組くらいお客様を紹介して下さっている方がいます。
3人目の人で、その方のいる店舗名が分かり、
4組目でその方の名前が分かりました。

紹介して下さるのに、うちで自分用のはんこを作っていない可能性が高いです。
お店の前を通ったことがあるようです。
なのにね(笑)

当店での2本目のはんこを注文に来られたキレイな女性に、この話をすると、興味を持ち、ネットで検索して予約をして、その方に会いに行ってみたそうです。

来店きっかけが、しぶちかはんこ屋さんとの話で出てと伝えたそうです。
すると、そこで、うちのはんこの使い方を教わったとおしえてくれました。

願い事を紙に書いて横にうちで作ったはんこを押すといいそうです。

あれ、最近願い事を書いたぞ。
新しい招き猫ダルマに「千客万来」と自分で篆書体で書き、ダルマの中に入れました。
職人が書いた字なので、高いぜ(笑)と自己満足していました。
それに、はんこを押せば、より良かったようです。

次の機会には、押したいと思います。
でも、忘れっぽいのですが(笑)

うちではんこを作って下さった皆さん、願いがあれば、是非試してみて下さい。
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2016年06月21日

未完の完成

篆書系のひらがなをデザインしてみようと、50音書き始め、とりあえず書き終えました。
濁点の位置が難しく、あえて、枠の外にしました。
はんこにする場合は、周りとのバランスを見て、濁点の位置を決めていきます。

本来は、鉛筆書きの後、水性ペンで仕上げようと思っていたのですが、書くたびに、修正ポイントが出てきますので、
あえて鉛筆書きで終えます。

これを見て、はんこ職人さん達が、手彫りで、ひらがなのはんこを作る時に、参考にしてくれると嬉しいです。
「荒見かな」
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2016年06月01日

荒見かな2

オリジナルなハンコ用のひらがなの書体を作ってみようと始めた、ひらごな50音書き、大分進みました。
ルールは3つ、篆書系で文字の太さを均一にする。
正方形を意識して、四角をなるべく埋めるようにする。
ひらがなとして、読めるようにする。

この3つを意識しながら、書いていると、ひらがなって、意外と似た形があることに気付きました。
例えば「け」「は」「ほ」
「し」「つ」
似た形の部分は、同じようにした方が書体としての統一感がでますね。

書き進めていくうちに、前に書いたものを少し直したくなります。
鉛筆書きなのでできますが、水性ペンで書いたら、直せなくなります。
自分としては、形として分かれば良いので、鉛筆書きで十分。
参考にしようとした職人さんも同じはず。
もう、鉛筆書き止まりにしよう。
書体作りの時間短縮のためでもあります(笑)
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2016年05月21日

荒見かな?

篆刻作家さんが作った角印の中にあった伝統的なアレンジでデザイン化された ひらがなを見て、はんこ用のひらがなの書体を作ってみようと思いました。

朝6時に起きて、朝食前に自宅で印稿書きをしているのですが、印稿書きが早く済んだ時に、少しずつ、篆書系のひらがな50音を書き始めました。
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まずは鉛筆書きです。
作業的には、思いのほか楽しいのですが、ご注文頂いている仕事優先ですので、一気に書く訳にはいきません(笑)
いつ完成するのやら。
でも、
ホントところ、完成はなく、
どこをどのようにどのくらい曲げるかは、他の字とのバランスで決めるべきことですから、完成形ではなく、基本ベースとしての ひらがなの形となります。

書体なので、名前を付けなければと考えました。
あの角印を彫った方の名前が分かっていれば、敬意を表してお名前の一部を使わせてもらって付けられるのですが、名前も分かりません。
今回、自分なりに、読めるようにアレンジしてと書き始めたので、角印を彫った方のアレンジとは違います。

自分の姓をとって、荒見かなでいいな。
荒見かな?と疑問符付きが、1番イメージです(笑)

ひらがなの次は、このアレンジの仕方で、カタカナ、アラミカタを書いてみようかな。
posted by 一日3本 at 09:32| はんこ屋職人養成講座G | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月19日

はんこ用のひらがなの書体を作ってみよう

ちょっと前のこと、
角印を見せられ、このように彫れますか?と聞かれました。
ちらっと印影を見て、文字を太めにした篆書系の書体でデザイン的に彫ってあります。ひらがなの会社名のアレンジが独特ですが、この感じで、他のひらがなと言われてもできるなと高速で判断し(笑)、できますとだけ答えました。

正直、頼まれないと思っていたのですが、ご注文に来られ、長年使って傷んできているので、同じ感じで作り直したいということでした。

あらためて、そのひらがなを研究すると
漢字に用いる、文字の先を曲げたり折り畳んだりする手法をひらがなにも適用しているだけなことが、分かりました。
「つ」が、こんな風になっていました。
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そうかと、目からウロコです。

これは篆刻作家さんが彫ったものですねと確認したところ、その会社の社長さんの知り合いの多分篆刻作家さんに彫ってもらったとのことでした。

こんな風に文字をアレンジできるのに、会社名の一文字目だけ小さく見えるのが、前の角印のダメなことなので、そこは直してお彫りしました。

ひらがなを折り畳んだりして、ある程度空間埋める篆書系のひらがな書体を50音書いておけば、それを印相体にするのが簡単になるかも。

そうだ、はんこ用のひらがな書体作りを始めてみましょう。
posted by 一日3本 at 09:46| はんこ屋職人養成講座G | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月01日

3.屈伸法

屈伸法の言葉から、文字を構成する線を折り畳んだり、
伸ばしたりして、他の文字とのバランスを整え、空間を埋めたりすることと想像できます。
印相体では、ごく普通のことです。

一つトレースしてみましょう。
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「荘功子印」

子の形が面白く、今日から印相体で使えます。
解説を読むと点画を折り畳むことで、増画の効果をあげ、
また文字を引き伸ばして、印面のバランスを保つもの。

伸ばすというのは、たとえば、3文字を右に2文字、左に1文字彫る場合、
左の1文字を縦に伸ばすことを言うそうです。

あまりに普通なことなので、印相体ではざっとも書きません。

このブログで紹介した土地家屋調査士さんの職印の規定が書かれた紙にあった例、
文字数が少ない時に伸ばすことを知らないものでした。
はんこ職人の皆さん、
機械フォントのハンコについておかしいことは、おかしいと言っていきましょう。
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2011年11月07日

2.増減法

篆書の増減法については、確かこのブログでふれたことがあります。
篆書を石に彫ることによって、生まれた
印篆では、石に彫る時のバランス、彫りやすさから、
1,2本増やしたり、減らしたりするのが、ありというものです。

実際のところ、現在、実印銀行印でそれをしてしまいますと、
間違った字に思われてしまうことも、考えられますので、あまりしません。

1本減らすことで、バランスが明らかに良くなり、
違和感なく読める場合は、くっつけて減らすことがあります。
印相体の場合は、増やすには、伸ばして曲げるが基本です。
さて、見本を一つトレースしてみましょう。
下官.JPG
「下官買字自給」
『字、自』を金文、大篆形を生かして、画数を多くしています。
朱文なので、上手にトレースできてしまいました。

さて、増減法は文字同士の画数を近くするために
@異体字を選択する。
A文字の画数を増やすしたり、減らしたりするだけでなく、
 伸ばして曲げる(屈伸法)もその一つとあります。

色々な方法で、文字同士の画数のバランスをとるのが増減法といえるようです。
増やすことより、減らすことに興味があります。

見本に載っていた省略された、字義にかなった処理のされた字を書いてみましょう。
省略された字.JPG
まったく読めません。
まだまだ、修業が足りません。
皆さんは、読めましたか?
左から『壽 齋 審 藝』です。

「橋一」さんを篆書と印相体で書いてみましょう。
なぜバランスの難しい名前を例にするかというと、難しいものほど、職人の実力が現れるからです。

橋一.JPG

左:篆書では「一」を字林に載っていた一番画数のある文字を選択してみました。
右:印相体では、だいたんにレイアウトも変えて書いてみました。
これは、難しいです。
Gなので出しおしみせずに書いてみました(笑)



posted by 一日3本 at 23:07| Comment(0) | TrackBack(0) | はんこ屋職人養成講座G | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月25日

1.均布法

均布法、言葉から想像すると、均等にすることかなと思います。
例に載っていた篆刻作品をまず、トレースしてみましょう。
均布法100.jpg
(本物はもっと上手です)

解説を読んでみると、画数の多少を考えて、筆画の間隔を平均に分布させる章法の基本とあります。
横棒は水平、縦棒は垂直、直角、斜めのラインは45度くらい。
この解説の最後にあまり、方形にし過ぎると機械的に見え、味わいが無くなりますので、
注意しましょうというようなことが書いてありました。親切な解説です。

さて、どんな字ならば、均布法が分かり易いでしょうか。
「里見」さんなんてどうでしょう。
まずは、篆書で書いてみましょう。
里見てん書100.JPG

ポイントは、「見」の「目」の下の部分、
ここまでは、ほとんどの場合、均等にした方が美しいです。

直線的な印相体、当店では構(かまえ)印相体と読んでいます。
枠の八方位に文字を付けるため、あるいは空間を埋めるためには、
斜めのラインが必要な場合が多いです。
その時に45度には、しませんが、
斜めのラインの角度を揃えた方が美しくなることは、経験則として、気付いていました。
里見構印相体100.jpg

均布法、基本だけに、プロのはんこ職人さんならば、気付いていたことかも知れません。
篆書が得意な職人さんなら、篆書でも、手仕事ならば、
色々なバリエーションを付けれることを説明し
同じ名前で彫った見本を用意するといいと思います。
そしてご注文時にその場でざっと書いてあげましょう。
印相体の得意な人は、もちろんですよ。

均布法は、基本ですが、
実際に彫る時には均布法部分と、あえてバランスが違う部分があった方が
個人的には好きです。
posted by 一日3本 at 08:27| Comment(0) | TrackBack(0) | はんこ屋職人養成講座G | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月17日

はんこ屋職人養成講座G

全国のはんこ職人の皆さん、
今、日本の印章制度が危機的状況なことは、なんとなくお感じでしょう。
震災後、アナログなものを見直す傾向があり、なんとか寿命が伸びた感はあります。
しかし、一番の問題点は、
安売り店で注文しても、専門店で注文しても、
はんこの出来上がりが、一般的な人にとって、あまり変わらないことにあります。
将来この時代のはんこ職人が手を抜いたから、日本の印章制度が無くなったと言われかねません。

お客さんが持っているはんこは、卒業記念の機械彫りのはんこだったり、
ネットで頼んだ素人が作ったようなハンコだったり、
専門店で頼んだものの、良くて機械の字を少しいじってあるだけ、
手書きの字を使っていても、バランスが悪かったり、仕上げが甘かったりします。
東京のデパートで作ったはんこは、値段が高くて、チェーン店並の機械彫り、
費用対効果が一番悪いです。
合格点の与えられるはんこに、なかなか出合えません。

稀に、これはイイはんこですねと言うのは、30年以上前に作ったはんこの事が多いです。

全国のはんこ職人の皆さん、一般の人が見ても、これは機械の字、パソコンのフォントではないと
感じられるはんこを作っていきましょう。

制作方法より、どのような印影のはんこを作るかが重要です。
印稿のデザインの仕方を一緒に学んでいきましょう。

とはいっても、注文が無ければ、どうにもならないよとお思いかも知れません。
まずは、お客様を増やす努力をすべきです。
<はんこ屋職人養成講座G>スタートとしてエピーソード0
お客様を増やす努力編です。

1.営業時間、営業日を見直す。
  当店にご注文に来店されるお客様から、
  地元に、はんこ屋さんがあるのは、知っている。
  でも朝、通勤で通る時は閉まっていて、夜、帰って来た時も閉まっている。
  休みの日曜日に行っても閉まっている。
  頼みようがありません。
  こんな声を聞きます。
  当店でも、1週間で土曜日の売上が一番良い週が、1ヶ月のうち1回以上はあります。
  思い切って、早い時間から営業する、夜遅くまで営業する、日曜日を営業する。
  これを継続することによって、必ず効果が現れます。
  まずは注文がなくても、通る人たちは、見ているのです。

  営業時間の参考に是非、比較的新しく開業された歯医者さんの診療時間を調べてみてください。
  地元の人たちにとって、どのような時間なら来られるのか、大変参考になると思います。

2.安売り店にはんこを注文する
  ばからしいと思うかも知れませんが、数千円で、絶大の効果があります。
  自分の一番得意な書体で、できれば15ミリ丸以上のフルネームの個人の実印を
  安売り店に頼んでみましょう。
  それと同じ書体、同じサイズで、自分でも見本として彫りましょう。
  出来上がった2本を比較することで、お客様に、機械彫り店との違いが簡単に説明できます。

3.お店に入らなくても、価格がわかるようにする
  お客様にとって、はんこ屋さんに入るのは、コワイこと。
  個人の実印など代表的なものの、金額を大きめに、店頭に表示しましょう。
  価格の載ったちらしなどあるとより良いです。

4.ホームページで自店の印影、自店の特徴を載せよう
  お客様から、そこで作るとどんなハンコになるか調べても
  ほとんど分るホームページがあるはんこ屋がなかったと、あきれて言われたことがあります。
  本格的ホームページがない場合は
  2.でオススメした機械彫り店との印影比較だけでも
  ホームページに載せるすることをオススメします。

それほど、お金のかかることでは、ありませんので、是非試してみて下さい。
うまく、行かなかったら、それでおしまいではなく、
自分で思考した次のアイデアを実施しましょう。

いよいよ、次回のはんこ屋職人養成講座Gから
篆刻の基本二十八法を学びながら、それを印相体や篆書体の実印、銀行印に生かしていくことを
学んでいきます。

故きを温ねて新しきを知れば、以て師為るべし


   
posted by 一日3本 at 09:52| Comment(0) | TrackBack(0) | はんこ屋職人養成講座G | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする