まず前回のはんこ屋職人養成講座の解答から
1行目「株式会」
2行目「社アイウ」
3行目「之印」と入れます。
いろいろ試してみましたがカタカナ3文字、
またはアルファベット大文字3文字は、
このような字割りが美しいです。

大文字、小文字あるのアルファベットの会社名の角印は、
横書きで印相体で彫ると、まとまります。
はんこ屋さんにとって横書きに角印を作る事は、
ものすごく邪道で思い切った事です。
角印に限らず、すべての印鑑は縦書きなのです。
2文字の個人のはんこで、横に並んでいても、右から読みます。
なぜなら縦書きで右から1文字ずつ2行になっているのです。
例えば押した印影が「木鈴」が鈴木さんの横入れになります。
アルファベットの会社が登記できる以上
横書きの方が自然です。
小文字の上の部分に空間ができてしまうので、
文字を入り込ませられる印相体がオススメです。
またどこまでアルファベットをくっつけても良い(読める)か、
jgyのような基準線より下にいくものを
どのようにデザインするか等、
まだまだ、考えていて面白いです。
何週間か前、アルファベットに社名変更してWebで角印を注文して、
あまりにひどいので作り直しに来た方がいました。
見せてもらった印影は、
四角い枠の中にパラパラと新聞の活字のような文字が並んでいました。
「ゴム印ではなく、木に彫ってあるものですか?」
うちの使っている本柘を見せて聞くと
「こんないい木ではないですけど、一応木に彫ってあります」
印相体で最後に印を入れ、ちょっと文字を入り込ませれば、
いいはんこになりますよと説明し、
ざっと印影のイメージを書くと納得して頂きました。

Inc.は株式会社に変え、最後に印を入れ、
結局支店分と合わせて2本ご注文頂きました。
ありがとうございます。
ケロティさんが、
どんな言語でも彫れることをもっとアピールした方が良いと
アドバイスされていたことを思い出しました。
この彫り方が、
アルファベットの角印の新しいスタンダードになれば、
良いと思っています。
でも、こんな風に彫れる職人さんがあまりいないか。
アルファベットの角印どんどん彫りますよ。
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