が、ふと、このタイトルでは偽造の事が書いてあると
思って読んでくれたのではと。
お店には、1ヵ月に4人以上の方が無くしたはんこを捜しに来ます。
「例え機械彫りの既製品であっても、
その時作るロット(何万だか何十万本だか)は同じでも、
次に作る時は必ず太さや文字の形など設定を変えて作っているそうです。
なので、いざなくしたものを捜そうとしても、まず見付かりませんよ。
逆にだから既製品でも銀行印になるのです。
はんこをなくした時の手続きを進めた方がいいですよ」
と説明してもたいてい納得してくれません(笑)
また印影からはんこを彫って欲しいと言われる事もあります。
「例え御本人のものであっても、
同じ印鑑を作ってしまうと彫ったはんこ屋さんも
偽造ということで罰せられます。」
昨年、知能犯課の美人デカさんがお店に来た時に上の説明で正しいか
と尋ねたところ
「まったくもって正しいです。」とタイコバンを押してくれました。
当店では、初代の祖父がお客さんがはんこをなくしてしまったというので
好意で印影から印鑑を彫ってあげたところ、実は犯罪に使われたそうで、
祖父も留置場に1週間泊められたことがあったそうです。
それ以来当店では決して同じに彫りません。
では技術的にはどうかというと。
機械彫りの印鑑は、同じ機械なら簡単にコピーでき、
違う機械でもスキャナーで印影を読み込み機械の操作に長けている人なら、
素人でもコピー出来てしまう。
何年か前、実際この方法で、印鑑を偽造し、預金の不正引き出しが横行。
預金通帳から印影が消えました。
印鑑の彫刻機のメーカーは、身元がはっきりしない所には
販売しないという自主規制ができたような記憶があります。
では、手彫りの印鑑はどうでしょう?
機械だけでコピーする事はできません。
特に枠と文字が接している所は機械では上手く彫れません。
しかし完全手彫りで、まねて彫ることはできます。
ガンピという紙に印影をトレースし、印材に転写して、
彫ればかなり近いものが出来上がるでしょう。
既に何年も使った印鑑と新しい印鑑では感じが違います。
これを似せる技術は、興味がないのでわかりません。
昔は、ハンコ屋さんは半年に1回くらいの割合で警察に
研修会に呼び出され、同じ印鑑を彫らないように指導されたそうです。
どんなに似たハンコでも必ず1箇所以上違うところを作るのが
はんこ屋さんの良心です。
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