通常お見せする書体見本(メニュー)にない書体、
上昇印相体、行印相体を彫れるようになった頃のお話。
30代男性お客さまに実印の説明をして、
「どの書体でも印鑑登録できますが、
偽造防止や縁起の面からも印相体がオススメです。」
と言っても反応が悪い。上昇印相体、行印相体を見せてもダメ。
好みを聞くと角張った感じが好きだという。
そこで、二代目の父が通常丸みのある印相体を
角ばらせて彫っていた事を思い出し、
ススメてみるとその感じが良いという。
四角い篆書体で伸ばしていく感じに彫ると、気にいって頂けました。
その後も印相体はちょっとという男性のお客様にススメてみると、
この書体でというお客様が多い。
ホームページを作る際に、
門構えの「構」をとって「構印相体(かまえいんそうたい)」と
名づけ公開しました。
このようにお客様に鍛えられ、新しい書体が生まれて行きます。
これがはんこ屋さんの裏メニューです。
日展の篆刻の審査員をされていた方に昔、彫ってもらったという
個人の実印を見せて頂き思いついた、
裏の書体(仮称)三角篆書というのもあるのですが、
公開予定はありません。
お店の地図、インターネット通販は東堂印章公式サイトへ
2005年10月28日
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