2008年01月19日

なぜ機械彫りと見抜けないのか

機械彫りを完全手彫り、手彫り、手仕上げと偽装しているところが
たくさんあるにもかかわらず、なぜ多くの人が出来上がった印鑑を
機械彫りと見抜けないのでしょうか。
ちょっと考えてみました。

1.本物の手彫りの印影を見たことがない
  統計的数値は知りませんが、世の中に出回っているのは
  完全機械彫りの印鑑の方が圧倒的多いでしょう。
  当店のお越しのお客様に、三代目が彫ったものと
  チェーン店のはんこを見比べて頂くと
  「こんなに違うのね。
   でもこちら(チェーン店のもの)だけ見たら
   わからないわ」
  「そうですよ。
   きちっと手で彫ったものを知らなければ
   こんなもんかで終わってしまうんですよ」

  良いものを知らなければ、気付かない。
  しかし良いものは少ない。
  これが一番大きな原因でしょう。

2.自分の選択を信じたい
  はんこを作るにあたって、自分で選んだお店、サイトを
  信じたいというのが人間の心理でしょう。
  やっぱりこのお店に頼んでよかったと誰もが思いたいはずです。
  なので、出来上がりの印鑑を見る目がゆるくなるのです。

  ホームページのもっともらしい記述や写真、ビデオ、
  実店舗での印刷された書体見本は
  嘘がつけることを認識しましょう。

  パソコンのフォントみたいと機械彫りに気付き
  他店に、本当に手彫りなら、彫った人の名前を明らかにして
  下さいとかけあった法学部の学生さんがいました。
  結局、名前は言わないままでした。
  でも、機械に皐月とか
  名前を付けている人もいるようですが(苦笑)

3.機械の字が好き
  パソコンのない、携帯のない世界は、もう考えられません。
  目にする文字は、画面や印刷された書体、機械の字です。
  一日手書きの文字を見ない日もあるでしょう。
  その結果、機械の整った文字が好きになっているのでしょう。
  はんこでも機械的に整った字に違和感を感じないのでしょう。

ということで、印鑑の見る目がある人が一人でも増えるよう
今日も3本だけ彫ります。スクナ(笑)
しぶちか寒くて午前中と夜遅くは彫れません。
 
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