2005年09月29日

はんこ職人養成講座3

<行書>
 印鑑における行書は、書道における行書と違うことがあります。
 行書は本来、文字が右肩上がりです。
 はんこの丸の中に右肩上がりに彫ってしまうと印影は曲がって見えます。
 そこで印鑑では、行書でも極端な右肩上がりせず、
 ほんの少しだけ右肩上がりして、縦の線は真っ直ぐにします。
 そして縦の線を横の線より細くします。
 こうすると、丸の中でも曲がって見えない優しい行書になります。
 枠に文字は付けません。

 数年前にお客様からの希望で、
 お客様が書いた行書をもとに彫ったことがあります。
 お客様には、非常に納得して頂きましたが、はんこ屋としては。。。

 時々、自分の書いたように彫ってくれるかという方がいます。
 「それが上手だと思えば彫りますよ。でもわざとヘタには彫れません。」
 と言うとたいてい書いたものを持ってくる人はいません。
 本当は持ってくる勇気があれば、多少直して彫るんですけど(笑)


<行草>
 行書と草書の中間の書体。
 文字によっては非常に読みにくい字になりますので、
 お客様に必ず、どのような文字になるか
 説明してから注文を受けましょう。
 枠に文字は付けません。

お店の地図、インターネット通販は東堂印章公式サイトへ

 
posted by 一日3本 at 16:39| Comment(0) | TrackBack(0) | はんこ屋職人養成講座 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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