昨日うれしい事がありました。
はんこ職人を目指し、東京の印章組合の講座に参加している
美人さんが、ブログを読んで訪ねて来てくれたのです。
美人さんは、いつでも大歓迎なんですが、
しゃべり過ぎて危うく終電です(笑)
そのひよっこさんは、まだ講座に参加したばかりだそうです。
別に、家がはんこ屋というわけではなく、
はんこ屋になってみたいそうです。
こういう人がいると知っただけで、うれしくなります。
はんこ屋職人、本人は、そのような講座とかに行ったことがないので
どんなことを教わるか、興味がちょっとだけあります。
最初は、印刀研ぎ、粗彫り、字の勉強だそうです。
月に2回だったでしょうか、まあ3年で卒業だそうです。
粗彫りに1年かけるそうです。
昔は、粗彫り3年といったそうですが
今も昔も、粗彫りは彫刻機が主流なのに、
もっとその時間で他に学ぶことがあると思うのですが。
はんこ屋職人本人は、ほぼ我流で、自分でやってみて、
父のやり方を見て確認という学習法(笑)なので、
標準の彫り方とは、程遠いです。
「彫ってみたい」と父に言うと
柘小判「王」と字入れしてくれ
大野木式で粗彫りしたのが最初です。
字入れしてくれたのは、最初の1本だけで
あとは、字入れも自分でして練習でした。
東京のはんこ屋さんにとって、
手彫りは、印稿、字入れを手で書き、
粗彫りは、彫刻機(時代とともに彫刻機は変わっていますが)
そして、仕上げは手で彫ることです。
手書き文字を使うことこそが、重要なのです。
(やり方は知りませんが、
パソコンの字を印材に字入れできるようです。
転写用紙に印字すればいいのかな)
印稿書き、特に丸の中に字を書くのは、
丸い枠の影響は大きく、慣れなければ
例え、字を上手に書ける人でも
バランス悪くなってしまいます。
小判型(ダ円)のはんこは、
縦長なので、文字のバランスが取りやすいです。
ですから、昔は三文判といえば
ダ円形(小判型)でした。
昔の三文判は、パートさんたちの完全手彫りが普通でしたので
字入れが簡単な小判型が主流だったのです。
そういえば、どこにでもあるチェーン店、
機械で小判形彫れない、彫らないようです。
なぜでしょう。
小判形の印材は、1本ずつ縦横の長さが微妙に違い
設定が面倒くさいからでしょうか。
機械の種類によっては、
中心がズレて、小判形は、はさみにくいものもあるようです。
小判形のご注文自体、あまりないので、トラブル回避で
別に受けなくて良いというビジネス的判断でしょう。
小判形基本なのに。。。
ひよっこさんは美人さんでしたので
はんこ屋職人は、自分のしゃべりたいことを話し
ひよっこさんが帰ったあとで、
ひよっこさんの来店目的はなんだったのか、
聞き忘れていたことに気付きました(笑)
なので、今、はんこ職人になるために、良いはんこを彫るために
学ぶべきことを、
印章組合とは別の視点で次回から書いてみましょう。
良いはんこの定義は、
一般の人が機械彫りではなく、手で彫ったものと実感できる、
世界でひとつの印鑑とします。
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