先日、お店に若い男性から電話があり、姓を言われて、それはあります。と答えましたが
「インクの付いている三文判(サンモンバン)で」「それはありません」と答えると電話は切られました。
インクの付いた三文判ってなんでしょう?シャチハタでもなく、100円ショップの浸透印のことでしょうか?
朱肉を付けて使う既製品のハンコを三文判というと思っていますが。
直ぐにその若い男性からまた電話があり、インクの付いた三文判は無く、インクの付いていない三文判はあると伝えました。
その男性は来店され、三文判を購入、会社名の領収証を書きました。
領収証がいると答えた時に、あ〜この人は、上司から三文判を買ってくるように指示され、三文判って良くわからないまま、ミッションを成功しようとしていたことが分かりました。
三文判を知らない世代が確実にいるわけです。
自分も三文判についてはよく知らないな。
ハンコは本来、オーダーで作ることによって、1本1本違い、そのはんこを押すことで本人が承認したことを意味します。
同じ印影のハンコがある既製品のハンコがはんこの本来の意味から外れ、はんこ文化自体に問題を起こしています。
三文判に興味ないものの、祖父はしぶちかができるまでの3年間くらい、三文判などの下請けではんこを彫ったそうで一日100本くらい彫っていたそうです。
字入れせずに縦横に1本ずつ線を引いて認印が彫れたそうです。
5分で1本、今の機械より速いです。
そんな中、山梨の印材屋さんのメルマガで三文判について書いてありました。
昔は既製品のはんこは無く、三文判と言えば、柘小判を職人さんが直ぐに彫ったものを言ったそうです。
やはり、字入れせずに認印を彫れる職人さんが何人もいたそうです。
直ぐに手に入るハンコを三文判と言っていたようで、三文の目安は床屋さんの散髪料金だったようです。
白丸の既製品ができ、職人さんは猛反対したそうですが、当時は職人さん達も忙しく、時代の流れに勝てなかったようです。
反対の声が上がっていたことを知り、少し嬉しいです。
白丸が三文判と呼ばれるようになりました。
その後、サイズ、書体違いなども発売され、はんこ屋さんの店頭にハンコタワーが3台くらい、並ぶようになりました。
100円ショップには彫らないでプラスチックを型に流し込んだはんこモドキが発売されました。
コロナ禍の河野元大臣のパフォーマンスのハンコレス政策により、東京での三文判の使用が極端に減りました。地方の方がまだハンコが使われているようです。
三文判にも歴史ありです。

