2025年03月24日

2025年はんこは必要か?前編

はんこは必要かという大きなテーマを論じる場合、まず「はんこ」とは何かを明らかにする必要があります。哲学の本を読んで、テーマに入る前に、前提となる言葉の意味を明確にする必要があることを知りました。

では、まず「はんこ」は何かについて書いてみます。


1.はんこの種類

はんこというと、とても広義な意味になります。

1.1朱肉につけて押すはんこ

1.2シャチハタ(浸透印)

1.3ゴム印

1.4消しゴムはんこ、芋ばんなど


所詮はんこ屋ですので、自分のお店で扱っているはんこについてだけ、論じることが出来ます。 

1.4消しゴムはんこなどについては取り扱っていませんので、詳しくなく

論じることはできません。

 

はんこの種類毎に必要かどうか考えでいけば、良いのだなと気付きました。 


1.3ゴム印は会社においては事務の効率化、正確性のために使用されていました。

パソコンの普及により、大幅にその役割が削られ、更に書類の電子化により、その役割を終えつつあります。

個人においても昔は、年賀状に使う雅印(ガイン)を作る人がたくさんいました。これもパソコンの普及により雅印を作る人がいなくなりました。そして今は年賀状自体出さなくなりつつありまず。

ゴム印はパソコンの普及、電子化の2段階で、必要性はかなり薄くなっています。

必要かどうかは、はんこ屋ではなく、ゴム印を使う側の状況次第というところです。

はんこ屋としては、ゴム印を使うのは意外と便利なんですよと薦めたいです。


1.2シャチハタ(浸透印)について

シャチハタ以外のメーカーでも

スタンプ台無しで押せる浸透印を作っています。

しかしシャチハタ製品だけが、裏側からインクの補充が出来ます。

他のメーカー品は表面からインク補充をするので、上手くインク補充できないことが多いです。

シャチハタはインクの技術が素晴らしいです。

当店では、領収証、納品書にシャチハタの住所印を使っています。

小規模のビジネスで紙の書類には、シャチハタの住所印は便利です。


シャチハタのネーム印は必要でしょうか?

シャチハタネームが新発売された当初、銀行側がその商品がどんなものか分からず、銀行印としてシャチハタネームを登録してしまった例があります。お客様にシャチハタネームが銀行印になっている通帳を見せてもらったことがあります。

直ぐにシャチハタネームは銀行印にならなくなりました。

シャチハタネームはなぜ正式な書類に使えないかを考える前に、はんこの本質的な意味を明確にする必要があります。


そこで、次は、はんこの歴史について書く予定です。


posted by 一日3本 at 07:24| はんこは必要か | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする