はんこは必要かという大きなテーマを論じる場合、まず「はんこ」とは何かを明らかにする必要があります。哲学の本を読んで、テーマに入る前に、前提となる言葉の意味を明確にする必要があることを知りました。
では、まず「はんこ」は何かについて書いてみます。
1.はんこの種類
はんこというと、とても広義な意味になります。
1.1朱肉につけて押すはんこ
1.2シャチハタ(浸透印)
1.3ゴム印
1.4消しゴムはんこ、芋ばんなど
所詮はんこ屋ですので、自分のお店で扱っているはんこについてだけ、論じることが出来ます。
1.4消しゴムはんこなどについては取り扱っていませんので、詳しくなく
論じることはできません。
はんこの種類毎に必要かどうか考えでいけば、良いのだなと気付きました。
1.3ゴム印は会社においては事務の効率化、正確性のために使用されていました。
パソコンの普及により、大幅にその役割が削られ、更に書類の電子化により、その役割を終えつつあります。
個人においても昔は、年賀状に使う雅印(ガイン)を作る人がたくさんいました。これもパソコンの普及により雅印を作る人がいなくなりました。そして今は年賀状自体出さなくなりつつありまず。
ゴム印はパソコンの普及、電子化の2段階で、必要性はかなり薄くなっています。
必要かどうかは、はんこ屋ではなく、ゴム印を使う側の状況次第というところです。
はんこ屋としては、ゴム印を使うのは意外と便利なんですよと薦めたいです。
1.2シャチハタ(浸透印)について
シャチハタ以外のメーカーでも
スタンプ台無しで押せる浸透印を作っています。
しかしシャチハタ製品だけが、裏側からインクの補充が出来ます。
他のメーカー品は表面からインク補充をするので、上手くインク補充できないことが多いです。
シャチハタはインクの技術が素晴らしいです。
当店では、領収証、納品書にシャチハタの住所印を使っています。
小規模のビジネスで紙の書類には、シャチハタの住所印は便利です。
シャチハタのネーム印は必要でしょうか?
シャチハタネームが新発売された当初、銀行側がその商品がどんなものか分からず、銀行印としてシャチハタネームを登録してしまった例があります。お客様にシャチハタネームが銀行印になっている通帳を見せてもらったことがあります。
直ぐにシャチハタネームは銀行印にならなくなりました。
シャチハタネームはなぜ正式な書類に使えないかを考える前に、はんこの本質的な意味を明確にする必要があります。
そこで、次は、はんこの歴史について書く予定です。