長年はんこ屋をしていると、月毎に売上の増減イメージがあります。
1月は、お正月休みをして営業日が少ないにも関わらず、他の月以上に売れました。新年を機にはんこを新しくする人、お年玉用のお子様の銀行印、ハッピーマンデーになる前は成人の日にはんこをプレゼントする方々がいました。
2月は忙しいかったです。人が動く季節の始まりで、新生活を始める人ははんこが必要でした。^_^
3月は一年の中で一番売れました。4月から新生活を始める人達、決算月の会社も多く、とにかく忙しかったです。
4月も新入社員の方を中心に忙しかったです。
5月はゴールデンウィークで暇になり、売上も落ち着きました。
6月は不思議な月で、景気の良い時は売上が上がり、景気の悪い時には売上が上がりませんでした。
7月8月は通常のお店は暇なのですが、長年お取引のある企業の組織変更の月で、短納期でたくさんのハンコを作りました。
8月のお盆の時期に2,3日夏休みを取らないと体調を崩すので、休むのも仕事のうちと思っていました。
9月は一年の中で一番売れない月でした。
10月から少しずつ売上が増えていきました。
11月からは年賀状関連のものが始まり、忙しかったです。
12月は年賀状関連と新年に向けて年内に新しいはんこの欲しい人達で忙しく3月の次に売上が多かった月です。
こんな売上に対するイメージが染み付いていますがコロナに寄って、まったく流れが変わりました。
ペーパーレスと同時にハンコレスなら分かりますが政治家のパフォーマンスによるハンコレスは事務の非効率化とはんこ屋イジメです。
知らない所ですが山梨の大手の印鑑とケースの製造の山印社が昨年末に倒産したそうです。
当店の昨年を思い起こすと
1月はコロナが治ってきて、この程度の売上では、はんこ屋をやめるべきかもと思いました。
2月後半から売上が上がり始め、
ゴールデンウィークをあえて営業してみると、外国人旅行者などで普段の日より売れました。
そこに味をしめて、8月のお盆も営業してみるとやっぱり売れました。
昨年一番売れたのが10月でした。
旅行者からの手彫りはんこの注文が重なった結果です。
ここで当店のメインターゲットは外国人と認識しました。
ハンコレスの日本より、もともとハンコなどない色々な国の人達がアート作品として、ものすごく喜びを表現してくれます。
なので、過去の売上記憶は忘れて、いかにしたら外国人手彫り注文が増えるかを考えています。
2024年の1月は二組の外国人から手彫りはんこの注文がありました。
機械彫りですが、知り合いがハンコをここで頼んだからとニュージーランドの人が来店されました。
手を抜かずにどれだけ納期を短縮できるかが勝負どころで、常に外国人旅行者が来店された場合、最短でいつ渡せるか考えています。
2月1日にご注文のリトアニアの人は、2月3日が妹さんの誕生日でプレゼントとして手彫りはんこを注文して頂きました。2月3日お渡し予定がお店に戻って来て、2月2日の夜受け取りたいと言われました。
2月1日はここの商店会の新年会でしたが、アルコールは取らずに食べるだけ食べて、そうそうに切り上げました。その後彫ってなんとか完成。こんな短納期でできるんだと自分もびっくりです(笑)
こうなると日本のハンコレス政策が気にならなくなるのが良い点です。
ハンコレスの中ですが
印材屋さんが今年は卒業印の注文が多いと言っていました。
当店はゼロですが(笑)
印材屋さんは利益が薄いので、やりたくないなと思いながら卒業印の見積もりを出すと、ほとんど決まってしまったそうです。
ライバル店が減っていること、2,3千円で記念品と言ってもなかなか良いものが無い点が卒業印が今年増えている理由だそうです。
どんなに利益が少なくても仕事があった方が良いですよね。
I stay out of season.