2023年07月28日

3本目の認印、ご注文のお客様

しぶちか時代に2本認印を頼んで頂いた方が、3本目の認印ご注文のために、神宮前の新店舗にご来店頂きました。
いづれも黒水牛でのご注文ですので、欠けたとは思えません。なぜ3本も認印を頼んでくれるのでしょう?
普段でしたら、直ぐに聞くところですが、3本目の認印のデザインをどうするか?
以前お作りした認印の印影は分からないまま、
明らかに違うものが作りたいので、好みを探ることに集中しました。

崩してと言われたので、行草ベースに書いて見ると認印なので、読めないのはちょっとと言われました。
今度は行書をベースに書くとここを上にカーブできますか?
印相体のアレンジですね。できますけれど、そうすると八方位が網羅できなくなるので、ここを伸ばしていいですか?
そんなやりとりをして、印相体と行書をミックスしたラフデザインになりました。
他の話で盛り上がり、3本目を作る理由は聞けないままでした。

受け渡しの時、上手く出来ました。僕一人ではこのようなデザインをできませんでした。
行書と印相体のいいとこ取りですね。
どうして、3本目の認印をご注文して頂いたのですか?
ここで、はんこを作ると直ぐにいい事が起こるので。
はんこ屋さんは、ここに移って正解だと思いますと暖かい言葉も頂きました。

何にでも詳しいお客様なので試しに、マイナンバーについて聞いてみました。
マイナンバーシステムが上手く稼働すると、公務員が減って、人件費が減るとかありますか?
ないです。コロナ前に公務員を減らして、コロナ禍で保健関係で人がいるのに、人が足りないので、例えば土木などまったく関係のない人に担当させたり、アルバイトを雇ったりしてましたから、公務員を減らすはありません。

そもそも、e-ガバメントe-Govのシステムがへっぽこだから。印紙代を紙より50円安くしたけど、役所の方で上手く対応出来ず、紙で申請して下さいとか言っていたらしくハンコの方が簡単です。
はんこは復権すると思うし、無くなることは無いと思います。
では、僕が現役の職人のうちは大丈夫だね。

色々と博学の人に言われると安心しますし、認印を作るのは神社のお札感覚なのでしょうか。
世間の人にはあまり知られていない招運のアイテムとして認印。
日本的で良い感じです。
posted by 一日3本 at 10:58| 無理を聞く | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする