2023年01月24日

はんこ本来の意味

しぶちか時代に知り合い、何かとアドバイスを頂ける方がいます。
その人は
ある出来事からそれが起こった原因を考え、そして未来を推察することができます。
こんなに頭の良い人っているんですねと話していると思います。

神宮前に移転する時には、もう渋谷は買物する街ではないから、原宿方面はクリエーティブで買物はそちらに移っていくんだよ。
そして、名店は一本路地に入った所にあるものなんだよと移転に賛成してくれました。

移転してからはコロナのこともあり、年賀状だけのお付き合いでした。
今年の頂いた年賀状に、会いたい、話したいとあり、電話してみました。

大丈夫だと思うけどどうしているか、心配してたんだよと言って下さいました。
現状を話していると、
ハンコレスで認印が無くなり、そのことにより
はんこ本来の意味が復活して発展するんだよ。チャンスと思わないとアドバイスを頂きました。
相変わらず頭がいいなと思うと共に
はんこ本来の意味ってなんだ?
これは聞いちゃいけないのは、分かります(笑)
はんこ屋なんだから当然分かっているでしょう前提の会話です。
この人と話していると良く、分かっていて当然なことは説明を省略されます。
それは、話相手にも頭を使わせる様にするためでしょう。自分で考えさせた方が真の理解につながるからでしょう。

はんこ本来の意味とはなんでしょう。
これは、はんこ屋のブログですので、答えを出してしまいます(笑)
自分で考えたい人はここで読むのをやめて下さい。
ヒントは認印が無くなる反動としてのはんこ本来の意味です。
今、多くの日本人は認印として、既製品やシャチハタを使用しています。それは何が問題かと言うと同じものが世の中にあり、簡単に手に入ることです。
そうです。
はんこの本来の意味は、他にない1本だけのものであることです。
更には印影をスキャナーで読み込む偽造の手段に対抗出来ることも、現在のオーダーのはんこを作る意味合いでしょう。

日本のはんこシステムが成立しているのは、他に同じものが無いことが第一条件です。
しかし、それが崩れて、はんこだけでなく、他のものも合わせて認証することもあります。

はんこ本来の意味は、やはりこの世界に1本だけのものであることでしょう。

絵や書に押す落款印は、その落款印でも真偽を見極め、作成した時代を推測できます。
朱肉で押したものは100年以上印影が残ります。

つまりは唯一無二なはんこを本当に作れるところは、方向を間違え無ければ発展すると励ましてくれたのでした。
頑張ります。
posted by 一日3本 at 07:15| 神宮前の新店舗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする