そんなことを思っていると電話で会社印の納期を聞かれて来週にするより今週と特別に短い納期を答えました。ところが一本3万円かかると知るとやめてしまいました。
その後、別の人が電話で、女性の個人の実印1万5千円と聞いて、やめました。主に金額を聞いてくる人は、うちには来ません。
でも、こんなふうに、問合せだけで注文しない人が続くと、その反動で同じくらいの金額、あるいは前の問合せの仕事を受けていたらできない注文が不思議と来るものです。
そんなことを考えていると、日本に3年間いて、後10日で日本を離れる外国人が来店されました。
時間がないと思われるので、機械彫りで当日渡し2本の注文を受けました。
そこで、Google翻訳を見せられ、もう一つお願いがあるとの事です。
1000個のプレゼントに押すはんこをデザインして欲しいとのことです。
まず、はんこのデザインはただではないことを伝えました。
はんこのデザインデータとゴム印の両方が欲しいとことです。
アルファベットを丸は印相体で、四角は篆書体風落款印イメージでざっと書きました。
更に文字数を増やして、もう一つ書きました。
すると3つ共欲しいと言ってくださいました。
私はとても幸せだ。日本人がはんこのデザインをタダと思っているのに、あなたは、はんこのデザインは難しく価値のあるものと分かっている。
アイムハッピー。
と言うと
私もハッピーだ。
私はグラフィックデザイナーで3日間このハンコのデザインを考えて、全部ダメで、そうだはんこ屋さんだとここに来ました。
新規の日本人には伝わらず、アメリカ人に伝わるとは、大丈夫か日本人(笑)
この人のスゴイところは、プラチナカードだったことではなく、まず、機械彫りのはんこを頼んでうちのお客様になってから、イレギュラーなお願いをしたことです。
これこそ昔の日本人は姿で、まず朱肉を購入してお客様になり、実は亡くなった夫のはんこがなんて彫ってあるか分からなくてと見せられ、読んであげると、甘いものを差し入れてくれました。
こんな感じのことが8年くらい前までは、普通にありました。その後は知識をただと思う人が大半となってしまいました。
今回のお客様は
正に職人との付き合い方がわかっていらしゃる方でした。
翌日にはカナダ人が手彫りのはんこを頼んで下さり、完璧な反動となりました。
この間に、かわいいメキシコ人大学生に、スペイン語であなたはキレイと言ってみたりしてます(笑)この反動でキレイな日本人が来て、まるで月食のように綺麗ですねと言いたい(笑)
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