2021年06月02日

「子」についてあらためて考える

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「子」の入ったお名前のはんこのご注文の時には、子はもともとは子供の形からきています。とざっとEを書くと納得して頂けます。

本当にそうだったのか、
自分で話を作っていないか(笑)と、
あらためて字源を調べてみました。

やはり子は子供の形からきていてA、生まれたての毛の生えた赤ちゃんの顔Cというのもあったようです。
Bは秦始皇帝が編纂した小篆
Dは象形文字で多分頭の上は髪の毛でしょう。

Fの篆書をアレンジして、Eの印相体になります。
Gの篆書をアレンジしてH、Iの印相体になります。右側の字によっては、この形も面白いと思います。

その字源を見ると子はもともと男の子を表していたようで、王子を表す字もあったとのことです。

あれ、どうして、子の付く名前は女の子になっているのでしょう?
仕方なく、軽くネットを調べてみました。

日本でも、もともとは男性に付け、聖徳太子さんがその代表のようです。
明治に入り、高貴な女性にも付けるようになり、それが一般的になったようです。
今は逆にありふれ感が出てしまうので、子を付ける人は少ないそうです。

大正生まれのはんこ屋の祖母はキヨという名前でしたが、きよ子を通常使っていました。
野心的だった祖母は、高貴さを出したいと思ったのでしょうか(笑)

posted by 一日3本 at 06:53| はんこ屋職人養成講座G | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする