2020年10月08日

オープンの日に想うこと

く2020年10月8日渋谷荒見ハンコ、オープンです。
かなり珍しい3階のはんこ屋さんです。

さて、オープンで浮かれるのではなく、今、はんこの置かれている状況、それに対する考えを明らかにしておきましょう。

というのも、神宮前3丁目に移り、お客様にGoogleの情報を更新すべきであることを教えて頂き、更新した途端に、テレビ局の知らない人から、取材の電話が来ました。初めての新店舗での取材の打診なので、優しく対処しようと思いましたが無理でした(笑)
ハンコレスのことで、河野大臣に恨み言を取りたいようでしたが、うちは手彫りのはんこがメインで、河野大臣は個人を認証をするはんこは別で、慣例的に押しているものを省略なので、大臣に対して何も思っていないと言うと、取材対象外になったようでした。

日本のはんこ社会、その大前提は、はんこは一本ずつ違う唯一無二な存在であることと思います。
しかし、既成の認印、シャチハタ、100円ショップのハンコなど、簡単に同じ印影が手に入るものまで、はんこと呼ばれ、使われているのが現状です。
1番良くないのは100円ショップのハンコで
プラスチックを型に流し込んで作っていると思われるので、表面が平らではなく、押しにくく、100円ショップのチェーンが同じであれば、他の支店で買っても印影が同じなので、朱肉を使うはんことは言い難いです。
実印、銀行印まで、既成のはんこを使用してしまう方も普通にいます。

オーダーで作ったはんこでも、機械彫りのハンコはスキャナーで印影を読み込んで、機械に彫らせればかなり近いものができてしまうようです。

そう、はんこの大前提、唯一無二は、もう随分前に崩れてしまっているのです。

印章業に関わる人達がすべきだったことは
1.実印、印鑑登録に既成のはんこは登録できなくすること。
2.100円ショップのはんこの意味の無さの啓蒙
はんこ屋さんに置いてある既成の認印は、大型機械で彫ったもので、そのロットの印影は同じでも、次のロットは少し印影が異なるように作ることがはんこメーカーの良心です。既成の認印を無くしても、なかなか同じ印影は見つからない理由がそこにあります。100円ショップのはんこは、大切なことに使うには印影が同じものが簡単に手に入るので、適しません。こんな風に啓蒙活動が必要でした。
3.印章業に関わる人達のデザイン力のアップ
機械彫りと手彫りと大きく違うのは、印影のデザイン力です。
業界誌のカレンダーの印影見本が思いっきり機械彫りの印影でしたので、びっくりしました。
はんこ職人さんは、ライバルは機械彫りと思い、どのようなことで、明らかな違いが出るか追求すべきでした。

実用品としてのはんこの衰退は、印章業に関わる人達の怠慢と言っても良いのではと思ってしまいます。

つづく
posted by 一日3本 at 09:29| ハンコレスの時代に | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする