テレワークだけど、はんこのために出社というようなインタビューがきっかけだったのでしょうか?
はんこ不要と見たり聞いたりした途端に、細かく記事を見ない自己防衛機能が働いています。
平たく言えば、現実逃避です(笑)
逆に、はんこをもらいに行くが、上司の決裁、承認を得ると同意義になるほど、はんこの文化が根付いているとも言えます。
細かく記事を読みませんので、はんこを廃止するといっている企業が具体的に何をするか知りません。
はんこと言う表現は、とても広く、木や角などに名前が彫ってあり朱肉を使って押す印章。既成品も手彫りも機械彫りも印章です。
ゴム印もはんこと言います。住所、社名、代表者名、電話番号の社版と言われるゴム印、小中学校で良く使われている氏名のゴム印、氏名印など色々あります。
そして、シャチハタと言われる浸透印もやはり、はんこと言われます。
緊急事態宣伝下、シャチハタでは、電子印鑑のシステムで使う印影を無料で作れるキャンペーンを展開しました。
その宣伝の中にあった印影。はんこはいつも縦書きで押した印影を右からレイアウトします。ところがその見本角印の縦書きなのに、左側からレイアウトされ、機械の字にしても酷いバランス。
電子印鑑が主流になっても、付け入る隙間はあるなと思いました。
緊急事態宣言から1週間くらい経ってから、シャチハタの工場の稼働を半分にするので、別注品の納期が通常、1週間ですが、2日間多くかかるということで、納期10日間で別注の注文を受けることにしました。
ところが、スティホームウィークも開けた、5月中旬に別注をシャチハタに発注すると、あれ、1週間より早い。
通常早い時でも間に3営業日必要ないところ間に2営業日で出来てきます。シャチハタさん暇なんですね。
ここで、やっと気付きました。
はんこ不要論のはんことは、主にシャチハタ、社内で使用する浸透印のことを言っているようです。
そもそも、はんこは大切なモノと考えている方々がうちのお客様なので、ただ形式的に押すのなら、うちでなくてもと思っていました。
朱肉で押すはんこは、本来は1本ずつ印影が異なることに意味があり、そのことによって、欧米のサイン文化に対抗できるのです。
アメリカでは、重要なサインは交渉人の前でしたり、ネットでは、登録してあるサインを貼り付けると聞いたことがありますが、良くは知りません。
マイナンバーカードの信頼性も、大きく下がりました。ITの会社の人にマイナンバーカードのセキュリティについて聞くと、人の作ったものは、必ず破れる、破られて、多少変えてもまた直ぐに破れると何人もの人達が言っていました。
印鑑からサインに変更するにしても、その信頼性を高めるために、印鑑と同等な制度が必要になると思われます。
そうそう、サインのデザイン制作会社も必要でしょう。
はんこを作る場合、日本人より自分の考えたデザインで彫って欲しいという外国人の方が多いです。
思えば、それはサインを自分で考えているからかも知れません。
どこで買っても同じ印影のシャチハタネーム9を、手書き版下で作ることにより、唯一のモノとする注文を5月には、値段を下げて、多くのご注文を受けました。
それは細やかな抵抗です。