2019年10月26日

白文も望むお客様

昨日、ご来店頂いた女性、「赤でなく白字で」
「はあ?何ですか?」
「認印が作りたいのですが、普通のはんこは赤い字じゃないですか。文字を白く」
「落款印には良くある白文ですね。銀行印にはなりませんが。乾きにくいし、扱いにくいですが」
「前、持っていて、落款印で白文字は持っているので。画数があるのですが、難しいですか?後、今、ヨコのはんこは作らないのでしょうか?」
「手で、彫るのに12ミリ丸あれば、ある程度画数があっても、お彫りできます。
はんこの横入れは、普通の横書きと逆、右から読むので、既製品で横入れのものはありません。
横入れの方が、漢字が縦長になり、バランスは良くなります。

ざっと篆書体で書き、白文で書くのは、手間なので、これが反転した感じ、そして、ハート部分も加えて、オリジナル感を出しました。

どうして、うちにご来店頂いたか聞いてみると、「通勤途中にうちのお店があり、作ろうと何度覗いても誰かいて、接客中なので、諦め、今日は誰もいないと注文しました。」

「おしゃべりなので(笑)しゃべっているか、作業しているかのどちらかです。
どちらにお勤めですか?」
「郵便局です」
「えっ、郵便局にも通販のはんこあるじゃないですか。どうしてうちに?」
「郵便局のは機械彫りじゃないですか。
例えば佐藤さんが何人も作ったらみんな同じになってしまうではないですか?と質問すると
最後に仕上げをするので、1本ずつ違うと回答がきたのですが」
「絶対、嘘ですね」
「それで、こちらに頼みました」

郵便局の通販のはんこが高いので、値段を上げた銀行印価格のはんこを郵便局にお勤めの方に
ご注文して頂けました。
達成、成功感が漂いました。
多分、感情が直ぐに顔に出るタイプなので、
ニヤリと笑っていたと思います(笑)
posted by 一日3本 at 11:00| ご来店頂いたお客様 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする