社名とは関係がありませんので、昔の字の形で入れてはと、字林を見ながら、
岡の下の山の部分を富士山にするのはどうかとか、ホントに山の形にする仕方もありますなどと提案していました。
だいたい決まり
お客様が銀行に行っている間に、白川静先生の字源の辞書で、うっかり「剛」という字を調べてしまいました。
そこには衝撃的な事実がありました。
「岡」の字の上の部分は鋳型で下の山の部分は火を表しているそうです。
土で作った鋳型を火で炙って強度を出しているところだそうで
隣の「リ」は刀で、刀でも切れない鋳型で、「剛」が強いという意味になったそうです。
もちろん字源は一つの解釈で、他の考え方もあるとは思いますが、白川静先生は第一人者。
剛の字はもとより岡の字をよりたくさん彫ってきましたが
ずっと山部分は山と思って、彫って来てしまいました。
それは決して間違えではないのですが、時に山は炎🔥を意味していることがあるようです。
オカといっても丘の字もありますね。
と、はんこ職人に25年目に気付きました。
ただただビックリで、その時のお客様には炎風にしてお彫りしました。
剛という字がますます好きになったと言って頂きました。
字源は油断ならないです(笑)