その方のお名前の中に「亀」部分があり、ミドリガメを飼っているので、亀好きで亀彫りたいな。と言ったところ。
ホントに業績アップしたら、今度は個人のハンコを作りに来てくれる約束をしました。
欠けているはんこを使用するのを止めて、新しい手作りのはんこを使って業績アップにつなげるというのは、作る側としては簡単です(笑)
はんこが欠けているというのは、壊れた状態です。
壊れた物を使っていて、良いことが起きないのは普通のこと。壊れたことが気になって、新しいものを注文するだけで気にかかっていたことが一つ減り、その空いた空間に良いものが入って来ます。
とはいっても、何か呪術的なことをするわけではなく(笑)、会社印はいつものように気持ち込めてお彫りしました。
そして何か月経ち、その方が個人のはんこを作りに来てくれました。
本当に業績アップしたそうです。会社の頑張り以外のところで、業績に影響する部分があり、それらが良い方向に向き業績がとても良くなったそうです。
ご本人も東京を離れ、本社に戻るそうでこの機会にと2本ご注文頂きました。
ざっと書いてみると1本目はとても良くまとまったのですが、2本目は何かが足りないです。
自分で亀が彫りたいと言ったくせに(苦笑)

はんこの中に×バツを彫りたくないのですが、昔の篆書では×があります。
彫る段になり、×のところを亀の甲羅にするのはどうだろうと思いついてしまいました。
認印ですし、亀甲で縁起が良いし、ありだなと勝手に判断し(笑)、彫るのを自分で難しくして完成しました。
お気に入りです。
今回はお客様に無理を聞いて頂き、自分が自分に課した無理をクリアした感じです(笑)