作務衣を着たおじいさんが
「にんにく ちょうだい」と言っています。
えっ、なんだ???
「うち はんこ屋ですけど」
「にんにく ちょうだい」
「ありません」
「はんこ屋さんだよね。
いんにく ちょうだい」
「あっ、いんにく 印肉ですね。
すいませんでした。にんにくと思って。
先程、東急の生鮮売場はどこなの?というおばさんがいて、そこのパン屋さんを入ったところです。パン屋でなくて生鮮。ですからパン屋さんの所を入ったところですというようなことがあったところで、にんにくと思ってしまって(笑)
すいません。」
結局この作務衣おじいさんは、朱肉と既成のはんこを購入して頂いてから、買った朱肉を使って押してみてと言われて、押してみせると納得されていました。
買う前ではなく、買った後なのが、とてもちゃんとしています。
このおじいさんは90歳で20歳の時から渋谷に住んで70年だそうです。
しぶちかが今年60周年なので、しぶちかができる前からですね。
そして、おじいさんが
「こんなことを言ってはなんだけど、君は笑い顔がいいね」
「ありがとうございます。
でも、たくさんの人が来るので、笑い顔ばかりではいられないんです(笑)」
自分の空耳に呆れつつも、楽しいひと時でした(笑)