お客様がたくさん来られたということは、はんこ屋への手土産もたくさん頂いたということでございます。
美味しそうなタルトを4つ頂いたところに、くまさんがやって来ます。
よお、はんこ屋、なんか美味しもの持ってるね。
まったく、くまさんは鼻がいい。鎧塚さんのところのタルトを頂いたところだよ。
一つ食べるかい。
食べるかいと言われて断る理由はありませんぜ。
心してお食べなさい。
なんかはんこ屋、偉そうだな。
お前が買ったものでもないのに。
これは、はんこ屋のためにお客様が時間を割いて買って来て頂いたもの、感謝の気持ち持って食べることが大切です。
お前さんは、相変わらずもっともらしい物言いだね。
このタルト、ほんとにうまいね。
今はインスタの時代、見た目の華やかさが望まれる中、素材にこだわり、丁寧に作るとこれだけ美味しものができる。まさに職人芸。
お前さん、この前も同じこと言ってなさったよ。
あー奈良の職人が作ったラムネを頂いた時だね。あのなめらかさ、他にはないものだったね。
前から疑問だったんだけど、なんではんこを注文する客の方が手土産を持って来るんだい。お金も払い、手土産まで用意して、おかしくないかい。
職人にものを頼むのは、人と人の付き合い。手土産一つで職人の機嫌が良くなり、お礼の意味での手土産もまた嬉しですよ。
職人との付き合い方を分かってもらうための手土産要求です。
もっともらしいこと言って、ほんとお前さんは、花より団子だな。
どんな誉め言葉より、一つのコージーコーナーのジャンボシューです(笑)
でもね。庭に咲いていた花を頂いた時は、それはそれで嬉しかったですよ。
そう言えば、この間、お店の前を通るとキレイな女性がいて、はんこ屋おめえ、ものすごく笑ってたよ。
お店には立ち寄るなオーラ出しまくりだったぜ。
あの人、また名前が、良くて苗字がこまち(小町)さんて言って、それがまたかわいい。
まったくお前さんは、花にも弱いね(笑)
ところでお前さんの名前は確か英樹。
英は、ハナブサ、花の意味。
はんこ屋は花を持っているから、団子が欲しいというわけか。
お後がよろしいようで。