2016年10月04日

ハンコをキレイに押すのに裏ワザ無し

テレビ局からの電話取材で、ハンコをキレイ押す裏ワザについて聞かれました。
それは聞いたことのない方法でしたが、ハンコをキレイ押す裏ワザなど無く、キレイに押すためには3つの要素があり、その3つがあって初めてキレイに押せると講義しておきました(笑)

まず、ハンコ自体の印面が平らであること。
手で彫る場合は何度も表面をヤスリなどでこすり、平らにするのですが、機械彫りの人達には、その平らにする知識のない場合がありハンコ自体の印面が平らでなければ、キレイに押せません。
100円ショップのハンコは彫らずに型に樹脂を流し込んで作っている場合が多いので、印面が平らでありません。

次に、ちゃんとした朱肉を使うこと。
100円ショップの朱肉はインクの量も少なく、貼ってある布の目が粗いためにキレイに押せません。また、ケースの中の小さな朱肉を使っても、ギュッと押し付けて使うしかないため、キレイに押せません。

3番目に押し方です。
まず印章の後ろを人差し指の第3関節あたりにつけて持つ。
朱肉は5回くらい軽く叩くようにつける。この時、印面と朱肉が水平に接することを意識する。
印マットの上に置いた紙に印章を水平に接してから、丸く押し込む。

印マットは、うちではシャチハタ製の小さなもので(399円)を使っています。
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100円ショップの印マットでは、固くて押しづらいです。

裏ワザを聞かれたのは、2度目ですが、どちらも印マット代わりをどうするかという程度。

朱肉を付けてハンコを押す場合は、朱肉、印マットと環境を整えて、もう一度押して良いか考えてから押しましょう。

厳しいはんこ屋さんより(笑)

posted by 一日3本 at 14:23| はんこ屋職人養成講座 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする