2007年06月05日

中心線からはみ出してみよう

印稿を書く時、あるいは直接印材に字入れする場合、
まず中心線を書きます。
篆書の場合などは中心線だけでなく、
四角く文字を入れるガイドラインも書きます。
印相体は丸いっぱいに書くので中心線だけで充分です。

ところが、この中心線があると、まるで垣根のように感じ、
中心線をはみ出してはいけないよう思えてきます。
しかし印影全体を考えた時、中心線を文字全体ではみ出したり、
(以前ブログでも書いた様に)
文字の一部を入り込ませた方がよい場合が多々あります。

例えば2文字を印相体の横入れで彫る場合で字画が
1文字目と2文字目でかなり違いがある場合は、
画数の多い字を中心線からはみ出して書いてみましょう。
半分で分けたものと比べるとその差は歴然です。
例『裕子』さん横入れ
『子裕』と並んでいます。
chuushinn.JPG
歴然と思って書いたのですが、はんこ屋職人さんが上手なので
あまり違いがわかりませんか?
この違いこそが重要なので、よく研究しましょう(笑)

自分では結構大胆に中心を越えて、ワイルドだなと思っても(笑)
印鑑になる時には印稿で書くサイズより小さく、
もちろん中心線はありませんので、
ごく自然な出来上がりとなります。

きちんとした性格で、何事も等分に分けることが好きな人でも、
たまには中心線をはみ出してみましょう。
そこには新しい世界が…

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posted by 一日3本 at 10:33| Comment(0) | TrackBack(0) | はんこ屋職人養成講座 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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