50代と思われる男性がいとこに、最初はキレイに押せたのが、ムラが出来てキレイに押せなくなった。朱肉を変えた方がいいのか?と尋ねています。
うちで作ったはんこのことでしたら、責任持って原因を追求しますが、他店で作ったはんこについて、色々言われてもなと、いとこに任せておきます。
柔らかく粘り、なかなか、帰らないので、
仕方なく対応して、
はんこをキレイに押すためには、はんこの表面が平らに出来ていること、朱肉の質、押し方と3つ揃う必要があることを伝えました。
どこで作ったどんなはんこかお聞きすると、お寺用の6センチの角印で、お寺のグッズ専門のインターネットサイトで注文したそうです。
ここで俄然、興味が湧いてきました。
はんこ屋さんの専門誌で、神社、仏閣を相手にはんこのチラシを作り、商売しているところがあると読んだことがあります。
インターネットでお寺グッズ専門店があるとは。
朱肉やはんこを見てみないと原因は分かりません。ついでの時に持って来てみて下さいと言ってみます。
普段は、はんこよろず相談所じゃないからと、絶対言わないことです(笑)
というのも、御朱印などに使われている印鑑が欠けていたり、印刷の印鑑がデザイナーさんが考えたはんこ風のものだったり、
まともなはんこを使っているところが、あまりにも少ないです。
もう生活費を稼ぐ必要がなくなった時には、有名神社仏閣を訪ね、はんこのダメ出しをして、作り直させるという野望があります。
しばらく経ち、朱肉と6センチ角印を持って、その方が現れました。
結局、押し方の問題でした。
その角印は一応手書き印稿と思われますが、仕上げ無しの機械で、彫りっぱなしで、印相体なのに枠が細く無く、のっぺりしています。
機械彫りなことを伝え、
普通、篆書じゃないんですか?と手彫りの篆書の見本を見せると迷われた末、
51ミリ角の篆書体で作ると注文を受けました。
自分史上最大のはんこをお彫りしました。
大きな篆書体のはんこを彫ることは、新鮮で、とても勉強になりました。
時間もたくさんかかりました。
より良いものをもっと短時間で彫るためには、数を彫る必要があります。
これは、神社、仏閣用のはんこのインターネットサイトを現在のとは別に作る必要があることに気付きました。
となると見本を彫る時間を作れるのでしょうか?(笑)
見本を彫る自身が出来たら、ケロティさんに相談してみよう。
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