長いお付き合いのお客様がいます。
最初にお会いしたのは
その方が会社で営業の仕事をしていた頃、仕事帰りの夜遅い時間でも
印刻作業のために開いているので、モチーフ入りの印鑑の存在に気付き、話かけてきた時です。
その後何回か話しているうちに、会社を辞めるタイミングで、鳳凰をメインにしたはんこをお彫りしました。
その方は東京を離れ、地方で恋におち、そしてその恋は終わり、東京に戻ってきて、資格を取る修行を始めました。
資格を取り独立をと考えている時に、その資格団体のはんこを注文して下さったり、
友人にプレゼントのはんこを注文して下さったりして、人生の節目節目で現れて、ちょっと話をするよく知っている人です。
とその団体のはんこを彫った時にとても彫りにくい、
知っている人からの注文でこんなに彫りにくいなんて?
余談ですが、赤ちゃんのためのはんこは、とても彫りやすいです。
その後その方は独立して、お師匠さんから離れて、新たなビジネスパートナーも現れて、また新たな組織の印鑑を注文してくれました。
モチーフをお聞きしても、はっきり決まってないと言うので、ここは鳳凰でしょうとこちらからうっかり提案してしまいました(笑)
会社の代表印の内側の丸を鳳凰にすることを思いつき、ザッと書くと
「ヤタガラスのように3本足になりますか?ヤタガラスは太陽を表すので、これで太陽と月になるので」
「足を3本付けるのは出来るよ」
すごく凝ったはんこになりましたが、難しい感はなく、大変でしたが、素直に集中して彫れました。
次はどんなタイミングで現れるか楽しみです。
基本、知らない人にこんなはんこは彫りません。
甘いものが好きで、きれいな人に弱いですけど(笑)