店内に外国人の男性が入って来ました。
しばらく黙って店内を見た後に英語で
ここでハンコが作れるか?と聞いてきました。
いとこの店主がすかさずイエスと答えています。
iPhoneで漢字3文字を見せられ、これで作れるか聞いているようです。
いとこがわたしに接客するよう合図してきますが無視(笑)
いつも外国人担当と言ってるじゃないの。
コミュニケーション能力が高いから英語しゃべれなくても大丈夫とも言ってるし。
いとこのはんこ職人が再びイエスと言って、接客開始。
どこの国から来たのか?
はんこをどのように使うのか?
など、いとこは英語、英単語(笑)で質問しながら、
漢字3文字のレイアウトを書きつつ接客していきます。
なぜ外国人さんには、機械彫りでもいとこが感じ良く接客できるのか。
日本人の機械彫りや既成のはんこのお客さんにも優しく接してちょうだいと心の声です(笑)
特に年配の方が既製品のはんこで色々注文をつけると冷たいようです。あなた達世代がはんこは大切なもの、自分のために気持ちを込めて作られたはんこを大事に使っていくべきであると次の世代に伝えていかなければならないのにと思っているようです。
わたしハンコの成長としては、いとこが接客していた英語の内容が分かったことです。
デンマークから日本語の勉強のために来た男性で、もうすぐデンマークに帰えるそうです。日本で使う実用的なものではなく、
お土産用のハンコです。
作るのはわたし。
パソコンに古印体の文字を呼び出し、漢字3文字を1文字2文字の2行にレイアウトしたものをいとこに見せると
右側の1文字が太く、左側の2文字が細く見えるので、まずは太さが同じように見えるよう、左側を太くする。
線と線の間が細く、多分機械では彫れないところがあるので、文字の線の間隔を開ける。
ブツブツ言われながら、やっとokをもらい彫刻。あっと言う間に彫り上がり、彫刻よりブツブツ言われていた時間の方が長いです(笑)
引渡しの時に、いとこは、手で印刻中でしたので、わたしが押し方などを、日本語と手振り身振りでレクチャーしました。
あれ、注文の時と違い日本語を話してくれています。
帰られた後、いとこにポーランド人さん日本語を話していたことを伝えると、喜んでいいのかなんだかわからないと言っていました。
ハンコには、みんな優しいもん(笑)
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