「富山の実家の雪降ろしの帰りだよ」と言われました。
「富山なんですか。僕のおじいちゃんも、もともとは富山だったそうで、富山から北海道に渡ったそうです。
おじいちゃんも亡くなっていますし、富山に親戚がいるのかどうかも分からないのですが、
荒見という珍しい姓、富山には何軒かあるようです」
「富山(嬉しそうに)。海側なの山側なの?」
「そういうのがあるんですね。一度も行ったことがなく、分かりません」
「調べたほうがいいよ」
と、富山のお土産まで頂いてしまいました。
荒見という名前は、魚、海に関係するので、まあ海側でしょう。
そこから、明らかに可愛がって頂き、名刺以外のご注文を頂いたり、後輩を紹介して頂いたりしました。
いつか、うちでモチーフ入りの印鑑を作りたいと言われていたのですが、
頼みにこられた時に、他のお客様がいたり、なかなかご注文とならなかったのですが、
やっとご注文となりました。
モチーフはフリージャーナリストさんなのでペンと
富山にちなんで日本酒から枡と日本海から波にしました。
話変わって、女性が「ちょっと質問してもいいでしょうか?」
「はあ」
「私の苗字は東堂というのですが、ここは東堂印章さんですよね」
「そうなんですが、苗字は違って荒見といいます。
おじいちゃんが東堂印章と付けたのですが、なぜ東堂なのかわからないのです。
コワイ職人でしたので、父は屋号の由来を聞けず、わからないまま
東に堂々たるかなと言っていました」
この方の姓にまつわる話をされ、東堂がお寺に関係する名前であることを教わりました。
「いまの話を聞いて思い出したのは、おじいちゃんが宗教の修行か何かで、
1年間お店を留守にしたことがあり、その間大変だったと聞いたことです」
ネットで東堂を調べてみると、禅寺の引退された前のご住職を指すというようなことが書いてありました。
東に堂々たるではありませんでした(苦笑)
おじいちゃんは頭の良い印象がありますから、意味を分かった上でつけた名前でしょう。
でも、なぜ?
そうだ。富山に東堂というところがあるのかも知れないと「東堂 富山」で検索しても何もありません。
富山に東堂という姓の人がいますので
もしかしたらおじいちゃんのお母さんの旧姓が東堂だったのではとも考えられます。
「東堂 北海道」「荒見 富山」「荒見 北海道」でもこれといったものに行き当たらず、
京都には、荒見という地名も、東堂という地名もあることがわかりました。
結局、東堂印章、屋号の謎は謎のままです。
話は戻り、富山ご出身のフリージャナリストさんのはんこ、
仲良くなってからのご注文ですから、枡、
ざっと書いた時にはなかった木が組んでいる感じを出してみました。
大変でした。

そして、お渡しすると、ちょうどその時にいた、いとこに自慢し
更に「富山だから、今度はホタルイカを入れてもらおう」
次の構想に入っています。
「ホタルイカ、入れるんでしたら、ホタルイカのお土産を頂いてからですよ(笑)」
「そうだね(笑)」
富山の人と縁のあることは、確かなようです。
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と、言えば〜ウチの夫の両親。
二人とも「富山県人」ですよ〜♪
とても良い所で
私も何度も行っています。
やはり、縁があるんですね。
今年もあまりお会いできず、残念です。
しぶちかにいらした時から、お互い遠くまで
来てしまいましたね。