2013年09月20日

1-2印相体は一日にして成らず

印章に使われる書体を印相体以外で列挙してみましょう。
1.篆書(てんしょ)<小篆、印篆、印章新体>
2.隷書(れいしょ)
3.楷書
4.行書
5.草書(行草)
6.古印体
FONT.JPG
(トレースで失礼します。画像クリックで大きくなります。)
これらの書体の違いをご存知でしょうか?

1.篆書
万里の長城を築いた秦の始皇帝が、文字の統一をはかり、
編纂されたのが小篆(しょうてん)です。
秦篆とも呼ぶようです。

その編纂のもととなったのがその前の時代の大篆(だいてん)十五篇という字典です。
この字典に記載されていた古文、籀文(ちゅうぶん)を大篆と呼ぶようになったようです。
大篆は象形文字の面影が残っており、おもむきがありますが、反面読みにくさもあります。
小篆は符号化され、大篆よりは読みやすさ、書きやすさがあります。

次に篆書は、印篆に移ります。
石に字を刻む際に、小篆では曲線が多く彫りにくいため、直線的になったものと想像できます。
印章にした場合空間をバランス良く埋めることを目的にしたと考えられる漢字のアレンジが
印篆にはあります。

篆書の増減法といい、主に横棒を増やしたり、減らしたり、
彫りやすさ、バランス重視で認められました。
屈曲法という線を畳む用にして空間を埋める仕方も編み出されています。
更にさらに、部首の位置を下から横に、横から下になど移動も許されています。
印章に使われている書体として印篆がもっとも多く使われてきました。

そして印章新体とは。
昭和21年の当用漢字制定以来、常用漢字に移行してかなりの文字が簡略化されました。
篆書としては出所のない漢字を篆書の偏やつくりの部分を生かしながら作ったのが印章新体です。
中国にはない漢字、国字も作ってあります。

余談ですが、昨日結婚を機に印鑑を注文しに来てくれた女性から「辻」は日本独自の漢字で
カッコイイと言っていました。
確かに国字の表記がありました。その隣にあった「込」も国字だそうです。

お札の中にある「総裁之印」は篆書でも印章新体と言っていいと思います。
posted by 一日3本 at 13:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 印相体職人養成講座 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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