「チーズケーキです。どうぞ。」
「ありがとうございます。要冷蔵ですか?」
「はい。ここ冷蔵庫は?」
「ないよ」
「全部食べるには、ちょっと大きいんですけど」
手土産を頂いた分、余計に話ます。
現在、得意なコワイ話、簡略版を話し
「コワイ話できる?してみて」
「コワイというか」
と話してくれました。
はんこ屋が呆然としているので、
「えっ、どうかしましたか」
「そんな面白いネタをどうして、こんなにつまらなく話すのかなと思って」
その話をし直してあげました(笑)
心の動きを言葉にした方が面白くなりますよ。
羊羹といえば虎屋、チーズケーキと言えばしろたえということを後から知りました。
はんこで言えば小篆のはんこのイメージ、オーソドックスだけど洒落ているチーズケーキでした。

長野県からお越しの女性、注文の時も受け取りにもお土産を頂きました。

交通費とお土産分、多くお話します(笑)
「昨日女子から聞いたコワイ話なんですが。
高校生の頃、家からバス停まで同じルートを自転車で通っていたそうです。
するとよく自転車ですれ違うおじいさんがいて、なんとなく顔見知りになり、
挨拶を交わすようになったそうです。
ある日、家の近くでそのおじいさんとすれ違い、軽く会釈を交わし、
バス停の近くで、またそのおじいさんとすれ違い、えっなんで?
ドッペルゲンガー、なに?なんで?
別のルートをダッシュで回ってきてもう一度すれ違うようにしたの?
ストーカー?コワイよ〜
次の日に、すれ違ってもおじいさんは、普通にしていて。
そしてある日、向こうから自転車が2台やってきて、
見るとあのおじいさん、その横を見ると同じ顔が」
「双子ですか(笑)」
「そう。こんな面白い話をつまらなく話すんですよ。
びっくりしました」
「じゃあ。もう2度会わないと思うけど、元気でね長野の人」
「私が心開けるところなんて、そうはないんですから、
簡単に手放しませんよ」
うち、はんこ屋なんですけど(笑)