仲良しのお客様にメールしました。
そして、手土産と共に鍼灸さんが来店されました。
「結婚お祝いスペシャルバージョンってなんですか?とか聞かないんですね(笑)」
「なんでしょう」
「はい、これ。御結婚おめでとうございます」
「ありがとうございます。わぁここまで」
「もう大変でしたよ」
「これは大変でしょう。
ところで、はんこ屋さん、スッキリしてますね」
「そうでしょう。あれ、この間も元気だったでしょう。ご注文の時は、ボロボロでしたけど」
「あの時は顔が黒かったですよ」
「接客で疲れ果てていました。
お客様を知るのにどこまですべきか分からなくなって、どうして良いのやらと思ってました」
「どうして、元気になったんですか?」
「ある土曜日に、ものすごくお客様が来られ、すごくしゃべり、
日曜日の夜、ぐっすり長く眠ったら、元気になりました。良くしゃべり良く寝る単純です(笑)」
「それなら良かった。もらってばかりでなく、自分も出さないと、まいってしまいますよ」
「もうもらわないかな。
新しい能力をコントロールできるようになった気がしてます。
しゃべっているうちにお客様が悩みがあると話し出し、
それに対して、しがらみなしに正論を言ってあげる。そこから先はお客様次第。」
一応という感じに鍼灸さんも悩みを話していきました。
はんこ屋が仮説を立てて話すと鍼灸さんがその通りですと肯定してくれます。
「最近私、電話が鳴る前に掛かってくるのがわかるんです。でも誰かからは分からないのですが」
「わぁ、便利。それを極めて、誰からか分かるようにして、伝授して下さいよ。
お店にはどうでもいい電話と真剣な問い合わせがあるので、それが分かると良いのですが(笑)」

「はい、これ。デメルと言えばチョコレートが有名ですが、
クッキーでヘイゼルナッツクリームを…私が自分へのご褒美に買うものです。癒やされて下さい」
「いつもありがとうございます」
ネコの舌のチョコレートを頂いたことがあります。
ステキなパッケージでしたが、美味しいけど凄く好みというのではありませんでした。
ところが頂いてみると、スゴイよ、またまためちゃくちゃ美味しいよ。
看板でない方のお菓子がこれほどまで、美味しいとは。
こんなことがあると看板メニュー以外も試さないといけないと思ってしまいます。
どうやって、とても美味しいものを見付けるのか、その方法を今度教えてもらいましょう。
あれ、もらってばっかりです(笑)
もう一つの新しい能力、その人のことを強く思うと8割の確率でお店にやって来てくれるを試してみましょう。
気になっている女性がやって来たのですが、他のお客様がいる時で、あまり話せずに終ってしまいました。
心配なことを言っていましたので、昨晩の夜9時その人のことを2分ほど考えてみました。
全然来る気配がありません。
夜11時過ぎにはんこを彫っていると
「私のこと覚えていますか?」と女性に言われました。
やましい点はないので(笑)
「覚えていません」とはっきり言います。
「1年くらい前に2〜3時間ここで話したんですが」
「それはご注文ですか?」
「いいえ。最後にお茶を差し入れたのですが」
「あっ思い出した。仕事のことで悩んでいた人、会社辞めましたか?」
「あれから半年後に辞めました」
「それは良かった。お金を稼がない彼とは別れましたか?」
「別れました」
「それは良かった」
「よく覚えていますね。どうしてですか?」
「頭がいいから」夜11時過ぎにはんこを彫りながら答えていますので、短く直接的表現です(笑)
「はんこ彫るのに失敗しないんですか?」
「失敗するよ」
「そんな時どう思うんですか?」
「特になく納期に間に合うようにもう一度彫るだけだよ」
「そうなんですか」
「プロだからね。あっはんこ屋と誰かを比較したらダメだよ」
「なんですか?」
「今の彼と比較して、彼に、はんこ屋さん的何かを求めてたらダメということだよ」
「これで完成ですか?」
「完成です。もう0時近いよ。帰れなくなるよ。」
「大丈夫です」
「はんこ屋さんのことが好きなんでしょ。飲みに行く?ここから飲みに行ったら帰れなくなるけど」
「帰ります」
「はんこ屋さんと飲みに行くのも新人さんは3ヶ月待ちかな(笑)」
「私だって」
「私の名刺です」
「いらないよ。」
「えっ、受け取ってもらえないんですか?」
「そう」
「なんで。今日一番のショックです」
「半年後に違う仕事してそうだから」
「それは絶対ありません」
「ならば、その時に受け取るよ」
やっと帰っていきました。
悩みのある人を思い浮かべたら、呼んだ人ではなく違う悩みのある人が来てしまいました。
まだまだです:D