モチーフは、福島の起き上がり小法師、古印体で苗字。
福島出身の人なの?福島から来られたの?と
いとこに聞いても答えがありません。
納期まで数日に迫った時に、注文された方が
「もしかして、少し早く出来ているかと思って」と来店されました。
「出来てません。
でも。来てもらって良かったです。聞きたいことがあって。福島ご出身ですか」
「そうではなく、主人が今度福島転勤になって、以前は秋田の灯篭を彫ってもらったんですが、
今度は福島なので起き上がり小法師にしたんです。桜も考えたのですが」
「思い出しました。灯篭さんでしたか」
「転勤毎にそこにちなんだモチーフを入れたハンコを作っていこうと決めまして」
「それは新しいアイデアですね」
頭の中、各地の象徴的なモチーフが入った印鑑のコレクションが浮かびました。
自分が彫らなくて良ければ、なんとステキなコレクションでしょう(笑)
モチーフ入り印鑑とともに家族の歴史があるわけです。
「あと、起き上がり小法師は、きれいの整っているのと、ゆがんでいるのとどちらがイイですか」
「ゆがんでいる方で」
「夫婦になりますよ。桜も入ります」
お引渡しの時
「夫婦と言ったばかりに大変でした」
「ちゃんとゆがんだ感じになっていますね」
「東北中心に転勤なんですか」
「全国で海外もあります」
「わぁ、海外も、次は単純なモチーフでありますように(笑)」

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