2007年03月22日

印相体の作り方2

禾へんを篆書から印相体にした場合、気をつける点があり、
勉強になります。
そこで禾へんの「利」を例にして考えてみましょう。

「利」名前の1文字目左上の位置にくる場合が多いです。
「利」を篆書にすると@のようになります。

これを単純に左上いっぱいに配置すると
禾へんの真ん中の縦棒が本来
左に曲がっていなければならないのですが、
その部分が枠の外に出てしまい木へんになってしまいますA

文字のことを知らずに機械彫りをするところが、
陥りやすい失敗です。
枠から文字がはみ出させ過ぎたたり、
文字を太くし過ぎて、本来空いていなければならない所が
埋まってしまったりして、文字として成立していない
はんこを見たことがあります。

では、どうするか。
真ん中棒の曲がりがわかるまで、下げてしまうのですB

Bでも良いのですが、空間が気になりますので、
禾へんの右側の上の棒をS字にすると、
空間が埋まり、より良い印相体になりますC

利200.jpg

先日、お客様から要望で、
山梨のはんこ屋さんのホームページを見たところ、
ウ冠の点が枠の外に行ってしまいワ冠になっていました。
手彫りなら、少しで良いのでウ冠の点をだそうよと思いました。

はみ出させ過ぎにご注意下さい。

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posted by 一日3本 at 12:42| Comment(0) | TrackBack(0) | はんこ屋職人養成講座 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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