2007年03月19日

印相体の作り方1

優しいはんこ屋さんが印相体のはんこのコツを伝授します。

印相体は篆書体を自然なかたちで
八方位に伸ばしていく書体です。
この為、八方篆書体とも呼ばれているのですが。

まず彫るお名前の篆書を辞書で調べます。
篆書にも色々な形がありますが、
特にお客様から指定がない場合は
なるべく現在に楷書に近い字の形を選びましょう。
複雑になる印相体ですので、少しでも読み易くしましょう。

但し、お客様さまによっては、
読めないくらい複雑な方が良いという方もいらっしゃいます。
その場合は、複雑な字の形を選ぶと共に、
字の伸ばすときにS字カーブのように曲げると良いでしょう。

篆書から印相体にする時の注意点としては
横棒は篆書の場合左右の端が下がり目にするのですが
印相体の場合多くは、左右の端を上がり目にします。
(これで、全ての横棒を強く上向きにするのが
 上昇印相体です)
縦棒、特に真ん中の棒は、真っ直ぐした方が、
曲がって見えません。

なるべく八方位につけるように印稿を考えましょう。
しかしどうしても字によって枠に付かない方位もあります。
その場合はその印鑑がどのように使われるものか考え、
銀行印なら、金運に必ずつける、
仕事用の認印なら出世運(成功運)につけるなどの
配慮が必要です。
うまく、付かない時は、字の形から考え直しましょう。

印相体の場合、
字の形は、篆書を必ずベースにしなければならない
というものではありません。
印影の調和こそ重要で、はんこ職人の技量が現れやすい、
自由度が高い書体なのです。
もちろん、うその字はだめですが、
楷書ベースでも、行書ベースでもなんでも
市区町村の担当者が読めればいいのです。
生き生き、枠の外へ広がっていくイメージこそが大切です。

さあ、篆書にこだわらず、オリジナリティの高い印相体で
はんこを彫りましょう。

東京渋谷のはんこ店の地図、判子のインターネット通販は東堂印章公式サイトへバナー かわいい英樹2g.gif

いつも投票ありがとうございます⇒banner_04.gif

posted by 一日3本 at 23:05| Comment(0) | TrackBack(0) | はんこ屋職人養成講座 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック