リニューアルされたホームページにある100万円印鑑、実は主要ターゲットは海外セレブの方々です。
日本語版では、印材に関係なく、10日間に相当する作業料が100万円となると説明しています。
材料費はかかっても、彫って気持ちの良い象牙でのご注文を頂けないかなと願っています。
海外には象牙を送ることはワシントン条約で出来ませんし、
牛角白の個体差を理解してもらえるか不安です。
更には、アラブの富豪は金が好きと何人もの人に言われます。
エジプトに旅行に行った際、1人のアラブ人女性が笑うと、全部金歯だったという、お客様から聞いた話が印象的です。
金は手で彫ることはできず、機械彫りになってしまいますので、使えません。
ちなみに、18金までが実用的で、24金ですと柔らかすぎるそうです。
彫り屋さんに金の印材を渡すと、彫る時に出た
金の削りかすも返してくれるそうです。
義父の漆塗り職人さんに本柘の印章を漆加工してもらったお客様がいました。
彫り上がったはんこを扱うのは、かなりイヤだったそうです。
順番が逆で漆が塗ってある印材に彫ってと希望されても、自分なら、やらない、できない
と言いそうです(笑)
福井の職人さんだそうで、そのお客様を通して、印材に金箔加工できるものなのか、
それは実用的に使えるのか、聞いてもらいました。
すると石川県金沢だけに、ガラス瓶(日本酒)に金箔加工する技術があり、
印材の金箔加工なら金沢がイイと思いますとアドバイスを頂きました。
金沢なら数少ない友達がいますので、金箔加工について聞いてみると、
まずは金箔工芸館に行くと良いと思いますと返ってきました。
なかなか、金沢には行けそうもないので、どうしようと思っているうちに、金沢の方から東京に来てくれました(笑)
3月頃、東京ドームプリズムホールで、石川県伝統工芸フェアみたいなものがあり、
金箔貼り体験が500円でできるという新聞広告を発見しました。
日曜日しか自由時間はありませんので、家族の了解を得て、金箔貼り体験を予約しました。
会場入口に向かう途中で、中が見えると、うわっ、キレイな人がいる、こんなイベントだったの(笑)
会場に入り、まず金箔貼り体験コーナーの場所を確認し、キレイな人がいた場所に行ってみます。
あれ、キレイな人いない。
それは加賀友禅のブースで、石川県出身の人気モデルさんが来ていて、この会場で加賀友禅ファッションショーがあるそうです。
基本的には、どこも販売目的のブースで、金箔加工されているものを見ていても、話し掛けてきません。買わないと見破られているのでしょう。
日本人ってまだまだ器用なんだなと実感できるイベントです。
金沢新幹線のキャンペーンガールがいて、一緒に写真はいかがですかと書いてあったので、早速お願いしてみました。
そして、金箔貼り体験。
ステージでは同時刻にファッションショーが行なわれており、近くいるのにキレイな人が見れない不条理感を味わいます(笑)
金箔貼り体験なので、何かに金箔を貼るだけと考えていました。
行ってみると、小さい四角いお盆?にまずはカッターでデザインした白いビニールテープを貼り、その上に金箔を貼ります。
そして、ビニールテープをはがします。
つまりビニールテープ部分が金箔でなくなることによるデザインをするわけです。
しかし、今回のはんこ屋の目的は、デザインではなく、金箔のことを知ることです。
なんでもいいけど、桜の季節なので、桜の花びらで「印」の字を作れば、お店で使えるかもと
適当にデザインし、とっとと、ビニールテープを貼り付けます。
そして金箔を貼るための接着剤を塗ってもらいます。
この接着剤、一般の人でも購入できるそうですが、大きいサイズしかなく、個人で購入するのには、不向きだそうです。
ホワイトガソリンで薄めて使います。
そして、金箔を貼りますが、「一回で上手く貼れる人は稀です」と言われつつ、えいっと貼るとほぼ貼れてしまいました。
1箇所貼れなかったところだけ、小さく金箔を切ってはります。
ビニールテープを剥がし
これで自分の作業終了。
他の参加者の方は、デザイン工程で時間をかけていましたので、3工程くらい早く1番に終わりました。
金箔加工は、仏壇にも使われるくらいですから、実用として使えますよと教えて頂きました。
バーバラさんに落款を押すと現代アートみたい見えるはずとアドバイスを受け押してみると、なんか確かにイイ。
結局、自分が作った判子を押すと格が上がるほど素晴らしいことがあらためてわかりました。
百万円印鑑とか言ってないで、こっちを売った方が簡単に売れそうです。
でも、ゴムの落款印は営業品目にしないです。
2013年05月15日
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現在長野新幹線として走ってるのが石川県まで延長されます。
開通しても長野新幹線の名前を残してほしいと長野の知事さんがいろいろなところに陳情なさってますよ。
でも、テンションが上がるので、
このブログでも、飲み会でも
金沢新幹線で、いきます(笑)