こちらからオマカセなら彫りますと言った以上、
お客様の想像以上のものを作らねばなりません。
ご注文頂いてから約2週間の間、
常にどこかでこのはんこのことを考え、
彫れるけど時間がどれくらいかかるかがコワイです(笑)
印材はこのかわいいロゴには、
角が丸い印相体用のものが合うとすぐに決め、
ただしロゴマークに空間がたくさんあるので
他を完全に印相体にしてしまうと
ロゴマークとの調和がとれないので篆書系が良いでしょう。
角印を美しく作るには、不自然なアキを作らない事が重要です。
有限会社は*の横に入れれば良いでしょう。
後はcolor companyをどのように入れるかです。
pとyは下に長いので、また難しいです。
ひとつ気が楽なのは、アキができたら
*を入れれば良いと思えることです。
印稿を書く前のイメージではcolor companyを
一行でカーブをつけて入れ、下のアキには左下に『*』
右下に『印』と考えていました。
印稿を書く段階で、文字数があるのでカブをつけても
一行でいれるのはだめとすぐわかりました。
color companyを2行とするとなるとcolorのあとのアキを
どうするかですが、とのかく書いてみるとあら不思議。
companyのp辺りから上に上がっていきました。
右下に『印』といれ
真ん中に生まれたアキには『*』を入れ、
ロゴにfとlは大きくして位置を変え印稿完成。
次に柘でざっと彫ってみると彫れる感じです。
本番は黒水牛で。完成。
オフ会参加のために訪れたサンクカロさんに見せると
さすがアーチスト的確に批評してくれました。
「失礼ですけど、はんこ屋さん上手ですね。
最初にうける全体の印象が『かわいい』で
これはスゴイな」
「受け取った人は感動して涙が出たそうですよ」
「そうでしょう」
「また、芸域ひろげっちゃったんですけど
商売に生かす気持ちがないんですよね(笑)」
「ぼくにプロデュースさせて下さいよ」
「(はんこ屋は)ひとりしかいないんだから、
たくさん仕事があっても無理ですから(笑)」
*にも実は意味があって
これはお客様からのメールの引用ですがご参考に。
『頭にある*は、心理学の父であるヴントさんの感情を
表す概念図から取り入れました。
快適の感情の反対には不快があり、
落ち着くの感情の反対には、テンションがありと
いうようなことです。
そこから、
人生色々、いいこともあれば、そうでないこともあるし
賛成してくれる人もいれば、反対する人もいる。
うれしい事もあれば、悲しい事もある。
というように、アーチタイプが存在します。
人の幸せは、どっちかに傾くのではなく、
真ん中が一番いいんだと、いう事をこの仕事に関わり学び
その気持ちをこのロゴ*に取り入れています。』
colorful color companyさん
楽しいお仕事ありがとうございました。
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