丸の直径も9ミリ、10.5ミリ、12ミリ、13.5ミリ、
15ミリ、16.5ミリ、18ミリ丸を
3分(ブ)、3.5分、4分、4.5分、
5分、5.5分、6分丸と呼びます。
それで日本の丸の印鑑のサイズは1.5ミリ刻みなのです。
なぜか、既成の認印は10ミリ丸で、
どうしてそうなったかわかりません。
コストの問題でしょうか?
印鑑の長さ(丈)も尺貫法の影響で
一般的な60ミリ丈(タケ)、
ちょっと短い45ミリ丈、さらに短い36ミリ丈があります。
薩摩ロングという印材は75ミリ丈、
事務でたくさん印鑑を押す人が使う90ミリ丈
という長さもあります。
それぞれ2寸丈、寸5(すんご)、
36ミリは、なぜか中丈(ちゅうたけ)と呼び
75ミリは、昔はないサイズなので呼んだことないです。
90ミリは3寸丈とたまに呼びますが、
間違えないようの90ミリ丈という方が普通です。
丈が長いものはテコの原理で押し易いです。
これは、印材屋さんからの受け売りで
テコの原理がどんなものだったかは忘れてしまいました(笑)
長いと押し易いのは事実で、昔は信用金庫のお得意様が
よく90ミリ丈の黒水牛の印鑑を作ってくれました。
たくさん押すにはこれでないとと、
持っていない信金マンを見つけると紹介してくれました。
しかし、その信金がシャチハタを使用するようになってからは、
もうほとんど90ミリ丈の印鑑をご注文される方はなく
2年に一人くらいです。
昨年、有名大企業の渋谷支店から、
この90ミリ丈の印鑑用の皮袋がないかと
問い合わせの電話があり、
当時あった在庫4つくらい全て買われてしまいました。
30代の男性が
「長さが90ミリの印鑑ありますか」
「黒水牛の90ミリ丈ですね。在庫はありませんができますよ。
仕事で使うですよね」
「一日100回以上押すのであれでないと」
「今だにシャチハタじゃなく、印鑑なんですね」
「社内的にうちは、シャチハタじゃダメなんです」
「銀行員さんも仕事でシャチハタになって以来
もう在庫で印材も置かなくなりました。
確か去年○○○○の方が90ミリ用の皮袋残っていた分
すべて、買われていきました。
それを作っていた浅草の皮袋屋さんが廃業してしまい、
もう90ミリ丈サイズ皮袋ないんです。
今だに90ミリ丈の印鑑を使っているところがあると知って、
嬉しかったです」
「実はぼくもそこの会社で、
勤務している支店は遠いのですが。
職場の近くで聞いたら印鑑の長さは
60ミリのものしかないと言われてしまい
探していたんです」
「そんな、知らないんじゃないの。
別にすごく特殊のものではないのに」

右が60ミリ丈
左が90ミリ丈です。後ろが少し太くなっています。
たくさん仕事で押す方にはオススメなのですが
使う人も、知っているはんこ屋も少なくなっている
絶滅種です(笑)
とうきょうしぶやのはんこのお店の地図、ハンコのインターネット通販は東堂印章公式サイト

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