2007年01月15日

枠にそって

『口』『田』のように一番下が横棒の漢字で終わる苗字は、
たくさんあります。
例えば青田さん秋田さん井口さん池田さんあげるときりがありません。

その方達から印相体の縦入れでご注文頂いた場合、
枠の1番下、住居運にどのように付けるか問題です。

下に田.JPG

@読み安さを追究するなら付けない普通の印相体もありです。
その場合は、印鑑における画数(苗字の画数プラス接点数)を
考慮してあげれば良いでしょう。

A摘む様に下に付ける方法もあります。
ひそかに噴水型と呼んでいます。

数年前はんこ屋の先輩の所に遊びに行った時に、
B枠にベッタリ付けてある「田」を見ました。
「こんなにつけちゃうんですか」
「お客さんの希望で(下にも)つけて欲しいと言われると
 よくこんな風にするよ」

父がまったくこの様に彫らなかったので、なにか違和感があり
噴水型を自分で編み出したのですが。

しかし、デザイン的に枠にそって付けた方が良いなと思う
印鑑がありました。
そこで、先輩に枠に付けるコツを聞いてみました。
「枠にそってぺったり付ける時のコツとかありますか」
「特にないよ。ただ普通に枠に沿って太くすれば」
「荒彫りの時は、枠の太さを考慮して、他の所より若干細くしますか」
「そうだね。やや細くするけど、仕上げで、整えるので、
 そんなに細くしなくといいよ」
「じゃあ別に普通にすればいいんですね。やってみます」

実は象牙のご注文でしたので、1度柘で練習で彫ってみました。
思っていたより、簡単で、自分にとって目新しく、けっこういいです。

下の曲線に合わせて、他の横棒も同じような(平行な)曲線にすると
デザイン的にも面白い、上昇印相体系になります。
なにごとも、実際に自分でやってみないとわからないもんですね。

いまちょっと、自分の中で枠に沿わせるのがブームなので
カタカナでも試してみました。
上昇印相体のカタカナのはんこは、
見たことのない書体と気に入ってもらえました。

またひとつ腕を上げてしまったような(笑)

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posted by 一日3本 at 23:03| Comment(0) | TrackBack(0) | はんこ屋職人養成講座 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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