2006年12月31日

手仕上げコンテスト

今年初めて、印章組合主催の手仕上げ印鑑のコンテストがありました。
今までのコンテストは完全手彫りだけでしたが、
やっと印章組合も時代の変化に気付いたのでしょうか。
しかも応募要項を見ると篆書禁止。
いいじゃないですか。
大多数のお客様が望んでいるのは印相体。
そうだ行印相体で、
コンテストに出品してみようかなとちょっと思いました。

しかし、入選して余計な仕事が増えても嫌だし、
入選しなかったらショックだし、
なにより彫る名前が決まってますから
コンテスト用で実際には使わないはんこを出品するわけです。
はんこ屋の欠点は、使わないはんこに気持ちが入らないことです(笑)
そんなこんなで出品するのはやめました。

数カ月が立ち、コンテストの事などすっかり忘れていました。
業界誌にグランプリ、準グランプリの印影が載っていました。
えっ古印体と行草体、上手に彫れてますけど古めかしいです。
わざわざ篆書を禁止にしたのにそんなんでいいの。
新しいものを求めたコンテストと思っていたのに、
これじゃ篆書を禁止にしたのは
完全手彫りと同等かそれ以上のものが応募されてしまうのを
畏れてじゃないのとウガッタ見方をしてしまいます。
実際コンテスト審査した人達でさえ、
印影だけを見て完全手彫りと手仕上げの違いがわかるとは思えません。

ちょっと前に、はんこ屋の先輩と話した時に
「うち(先輩の所)今、手彫り状態だよ」
「どうしたんですか」
「彫刻機が壊れて修理中で、その間、
昔の光電式を使ってるから印稿手書きしているよ」
「じゃあ今頼むとお得ですね。
うちはいつも手書きだから本数彫れなくて。
注文内容は高度になっていくし。
光電式は倍寸に書けばいいんですよね。
今直径10センチくらいで書いているから、
小さい方が早くかけるかな。
中古の光電式捜してみようかな」

はんこ屋の仲間うちでは、印稿を手書きして彫れば手彫り、
機械(パソコン)のフォントを使っていれば手仕上げ
というのが常識的なのに。
東京で完全手彫りなんてどんな暇なお店と先輩とはよく言い合います。

そうでした。手仕上げという言葉自体が嫌いなのに、
コンテストに応募する訳にはいきませんでした。

違う業種の職人である尊敬する義父は、
若い頃は毎年コンテストに応募し、
毎年上位入選、知事賞などをもらっていたそうです。
しかしある年を境に
まったくコンテストに応募するのを止めてしまったそうです。
仕事が忙しくそれどころじゃなくなったからです。

その義父が、うちは高いよと言って仕事を断っている話を聞いて、
若きはんこ屋はそんな高いと言って断るなんて考えられないと
言ったそうです。言った本人はすっかり忘れていました(笑)

ところが今では、はんこ屋で来店した人が一言「高い」と言った途端に
「手で彫るんですよ。高いと思うならどうぞ他のお店へ」とすぐ言います。
やっとその域まで達したということか、寝不足だからかどっちかです(笑)

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