その時計の皮ベルトに付ける予定の象牙の飾りが、まったくできず、時間だけが経っていました。
母は、頭の中の3つの病気によって有料老人ホームに入所してからも、
ずっとサンク・カロさんの時計をし続けています。
金属アレルギーのある母が、これなら大丈夫と真っ先に、サンク・カロさんに時計を発注し、
サンク・カロさんとしぶちかはんこ屋との縁を結びました。
ずーと、サンク・カロさんの時計をお手入れなしでし続けていますので、とうとう壊れてしまい、
母から修理を依頼されました。
その際、渋谷で買ったことを覚えていました。
サンク・カロさんにお願いすると、特別に早く仕上げてくれました。
母はとても喜び、お礼を言っておいて頂戴と言いました。
このやりとりで、サンク・カロさんご夫妻それぞれとお会いし、
虎時計の飾りは、どのなっていますか、先行して、縞から作業を進めておきますかなどと言われ
やっと、作り気になり、作り始めれば、思ったよりも早く完成しました。
彫りあがったものを、印面から1センチのところで、カットしてもらうよう、印材屋さんに依頼しました。
その印材屋さんが、これ逆に彫ってありますが、大丈夫ですかと質問が来ましたが、
もちろん大丈夫です。
はんこ屋にとっては、逆で違和感たっぷりです。

母が再びサンク・カロさんとの縁を固く結んでくれました。
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