全国のデパートの催事コーナーに出展している大人気店です。
その出展者の仲間でリスペクトしている先輩に、
鴨居先生の漫画「君の天井は僕の床@」をプレゼントして、はんこ屋の営業をしてくれました。
その男性が、お手持ちの象牙をお持ちになり、、
特に強い思い入れはないようでしたので、
銀行印には、しぶちかはんこ屋でのオーソドックスな龍を入れてお彫りしました。
ご本人は、とても気に入って下さいました。
タッちゃんさんから、メールが来て、どんなはんこを彫ったのですかとありましたが、
オーソドックスな龍と返信すると、拍子抜けしたのか返信がありません(笑)
思えば、今までのサンク・カロさんご紹介の方には、
どの方にも、スペシャルなはんこをお彫りしてきました。
オーソドックスでも、他のお店ではできないものなんですが(笑)
数ヶ月が経ち、再び、その方がご来店
「どこでも、あの銀行印好評なんだよ」と、
ちょっと首を傾げて、納得し切れない感じを出して、言われました。
「家族用にと思っていたこの象牙に、認印として、いつも自分が持ち歩くものを作ってもらいたいんだ」
「何か、入れたいモチーフがありますか?」
「龍以外は思い付かないな」
「それでは、タッちゃんさんが羨ましくて、欲しくなるようなハンコを作りましょう(笑)」
ざっと書きながら
「普通は、龍を1匹?を入れるのですが、そうではなく、
龍の要素や関連する雲などを散りばめていく、というのはどうですか」
「そうきたか」
心の中で天才でしょと(笑)
普段なら、才能あるはんこ屋さんでしょなどと口にするのですが、
サンク・カロさんがリスペクトしている方なので、黙っておきました(笑)
彫る段になり、彫っても彫っても、モチーフだらけ、これは辛く、時間がかかります。
通常のモチーフ料金では、時間的に無理。
絶対額が必要なので、象牙と牛角白(オランダ水牛)限定で、特別モチーフ代はプラス8千円。
こんなものがあっても、イイでしょう。
龍印相体と名付けましょう。
高額にして、あまり、注文されたくない作戦です(笑)
そして、とうとう完成、引き渡しました。
さよならとちょっと寂しい感じです。
引き取った後、その日の内に電話が掛かってきました。
「スゴく気に入っているんだが、一匹の龍以外にも色々あって、どんなストーリーがあるのかな?と思って」
「今回は、一匹は龍になっていますが、全体に龍の要素を散りばめたものです」
「龍は、一匹だけでなく、他の龍もいるということだね」
「そうです。」
ストーリーを求められていたのに
うまく説明できませんでした。
心身共に充実している今ならできます。
「龍は上昇運をもたらすモチーフです。龍を構成するモチーフ、関連するモチーフをお名前全体に配置することで、昌運を願っています。色々な場面での龍的展開を期待して」
さて、これが龍印相体です。

タッちゃんさん欲しくなりましたか?(笑)
先日作っていただいた夫の実印ですが、川崎市で無事印鑑登録出来ました(^_^v
頂いて帰った「メモ」も必要なかったそうです。
夫もあんなに凝るなら、銀行印のときに凝っておけばいいのに…ねぇ(苦笑)
今度は私の銀行印をお願いしに行きますね〜ボーナスが出たらですが。
あ、普通に顔を出した方がいいですか?(笑)
ご注文の時は、正直、こだわりの多さにびっくりしました(笑)
ご注文でも、ただお話しでも、立ち寄って頂ければ、嬉しいです。
まるで、昔からの友達のような気がしています。