2012年05月16日

丸いフクロウと人生相談

はんこ屋「聞いちゃいましたね」
丸いフクロウちゃん「はい。私が聞いていいのかなと思いました」
は「衝撃の告白。一人では受け止められないところでした。いてくれて良かったです」

この方の前のお客様が、帰り際に衝撃の告白なされ、
順番待ちをしていた丸いフクロウちゃんも一緒に聞いてしまったわけです。

お互い気持ちを立て直し、はんこの注文を進めていきます。
実印銀行印の2本のご注文ですので、それなりに時間がかかります。

途中、シャチハタの着せ替えパーツを検討している女性が現れ、質問されましたが、
ご注文の方中心ですので、ちょっと答え、また丸いフクロウちゃんの接客に戻ります。
前の方の秘密を共有したことで、親密感が増し、銀行印には丸いフクロウを入れたいということでしたので、印材も丸いフクロウが描かれている黒水牛にサービスでランクアップしました。
楽しく、丸いフクロウちゃんとの接客を終えます。

先程のシャチハタの着せ替えパーツを検討されている方、まだ検討中で、
そんなに迷うなら、今日は買わずに出直しした方がいいと思いますよと言ってみます。
迷う理由もなんとなく聞いてしまいましたが、
「おしゃべりですけど、僕がしゃべるのは、ハンコをご注文頂いた方へのサービスです。
職人なので、時間がお金なんです」と彫る仕事を再開します。
でも帰らないので、イマイチ集中できません。

今度は男性が実印のご注文、楽しく接客が終わります。
シャチハタ着せ替えパーツの女性まだいます。
断片的にこの女性の話を聞いてしまい
「明日も仕事早いんでしょ。今日は帰った方がいいですよ」と繰り返し言ってみます。
彫る作業に戻ると、とうとう購入。
「これ、お客様から頂いた黒胡椒のお煎餅、良かったらどうぞ。三枚食べると飲物が絶対必要になります。
このお煎餅をあげると代わりにチョコとかアメとか頂くんですよね」などと言いながら、送り出します。
遅れている彫る作業に集中しなくてはと彫り始めると
シャチハタ着せ替えパーツさんがお茶を片手に戻って来ました。
はいとお茶を渡されます。
「ありがとう。そんな良かったのに」
お茶を頂いてしまったので、しょうがないなと話を聞きます。
「結論から言うと、そのアルバイト生活の年下の彼と直ぐに別れた方がいいと思います。
自分はお仕事がんばっているのに、目標もなく実家住まいのアルバイト生活で
ケータイも持てないようなギリギリ生活の人と付き合っていてはダメです。
直ぐに別れましょう」
「もうすぐ、彼の誕生日が」
「そんなこと言っていると、ズルズル延びていきますので、ホントに直ぐに別れた方がいいと思いますよ。別れたら、半年後にステキな彼が現れますから」と暗示をかけてあげます。

今日はあの衝撃の告白から人生相談モードなんだと心の中で思います。
「(はんこ屋は)28歳でショートカットの女性が好きなので、その条件を満たせば、
これからも相談にのりますけど」とわけのわからないことを言ってみます(笑)
「この前、誕生日が来て29歳になりました」
「惜しいね。28歳の時に、最初に会っていればね〜。お客様は顔立ちも整っているので、
ショートカットも似合うと思いますよ。でも29歳、惜しいな〜(笑)」
「小学生の頃、ショートカットにしていてボーイッシュで、子役もやっていました」
面白そうな話題の展開ですが、既にこの方に1時間くらい使ってしまっています。
そのまま、お帰りいただきました。

丸いフクロウちゃんが受け取りにご来店された時に、あの後大変だったと、この話をします。
「630円の売上とお茶で1時間は辛いなと思い、
ご相談30分5千円と弁護士さん並の料金を書いた看板を作って置いておけば、
サスガに相談してこないだろう作戦してみようかな(笑)」
それにしても、丸いフクロウちゃんとの親密感が、とても気持ちがイイです。
女性と親しくなるには、秘密を共有するといいわけですね。それも偶然がより効果的です。
結構難しい技です。

親しみを込めてお彫りしたのは、こちらです。まるいふくろう100.jpg


posted by 一日3本 at 09:29| Comment(0) | TrackBack(0) | モチーフ入り印鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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