そして、その方の番、実印ご注文の際に、
モチーフ入り印鑑の受取りの方と重なり、今度は自分が銀行印のご注文に来てくれたわけです。
「経子で洋風になりますか?」
「洋風?」
「カリグラフィーみたいに」
漢字をカリグラフィーみたいするのは、誰が考えるのでしょう(笑)
iPhoneでカリグラフィーを画像検索して、
えん印相体のバリエーションで、できそうかなと、ざっと書きます。
「こんな感じで、もう少し研究して作りますね」
さて、作る段になり、カリグラフィーをネットで研究、親切な人がその書き方を教えてくれます。
”O”が1番特徴があるそうです。
幸い、糸偏は、”O”が二つと解釈できる部分があります。
印原稿を書いてみると、あれナイトメアビフォークリスマスぽくなってしまった。
ちょっとおどろおどろしい、これでいいのか(笑)
彫って整えると、おどろおどろしさが薄まりました。
新しい書体ができてしまったようです。
カルとかつけてみて、書体名はカリグラフィーカルなんてどうでしょう(笑)

もし、デザイナーさんが漢字をカリグラフィー風にすることを考えた時、
しぶちかはんこ屋と絶対違うのは、糸偏の縦棒をこのように、
真っ直ぐしないだろうということです。
はんこの中では、どんなに曲線的な文字で構成しても、1本真っ直ぐな線があると、しまります。