ネットで検索してみました。
すると
『レタリングと書、ハンコと篆刻の違いは筆意にあり。
書の芸術が筆意である』とありました。
この表現でよく分かりました。
でもそれは、はんこ屋だからと思うのですが。
前々からはんこ作りはレタリングに近いと本当に思っていたのです。
良いはんこが彫れるのは
(男気くんからまた自分で誉めてるよと聞こえてきそうですが)
小学生の頃からレタリングが好きだったこともあると思います。
字の形を捕らえるのが好きなのです。
はんこの印稿書きは、正にレタリングのようで、
基本的には丸の中にどの様に文字をデザインするかで、
丸い枠があるので書道の字をそのまま持ってきても
曲がって見えたりしてダメなのです。
枠に接している場合は、枠の外にはみ出している部分も
見える(想像できる)ように作らなければなりません。
レタリングやはんこはどんな良いものでも、
デザインとしての評価で芸術ではありません。
一方、書や篆刻は芸術と評価されます。
先生が最初、上昇印相体のはんこを見て反応しなかったのは、
完全に分野が違ったからなのでしょう。
そして龍の印鑑を見た時には、ハンコに篆刻の要素が入っているので、
先生が反応したわけですね。
筆意というのは、広義では刻意もどうやら含まれるようです。
狭義では筆で書いた芸術、彫った刻んだ芸術と分かれるようです。
荒彫りの後、仕上げ刀を入れると文字が生き生きしてきます。
(それで機械彫りか手彫りかすぐに判断できるのですが)
その先に果たして刻意があるのでしょうか。
あるとすれば、そこに到達できるのでしょうか。
龍の印鑑が彫れてしまい、
日本一のはんこ職人になってしまったかもと思いました。
はんこを、もっと早く整えて彫れる職人さんはいても、
龍を中に彫って名前を印相体で彫ろうと思いつく職人さんが
他にいるとは思えないなどと考えてしまったのです。
サンク・カロさんには
「しぶちかで人に合わせて彫れる本当の職人さんに会えるとは
正直思いませんでした」とこっそり言われました。
篆刻ではなく、はんこで刻意を表せるか、
新たな目標であることは確かです。
5日間難しいはんこの話にお付き合いありがとうございます。
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