仲良しの国際建築家の先生に、有名法人に内装を頼まれそうになって、
相手が大きいので、とりあえず断ったなどと言っているので、叱ります。
「相手が有名であるとか、有名企業・団体であるとかは関係ないんです。
先生のデザイン、設計を理解して良いものであると分かって下さる人かどうかが重要なんです」
「このところ、師匠と話していると、まるでお坊さんと話しているようだよ」
「さすが先生、よく気付きましたね。
去年アインシュタインの相対性理論について、勉強していたじゃないですか。
今、論語特集の雑誌を買って、論語に興味ありますからね」
「良かったよ。原因がわかって」
「相対性理論についての本を読んだからといって、直ぐに何か成果が上がるわけではありません。
論語についても同じこと。
自分の知らないことに興味を持ち、それについて本を読んだりして、理解していく、
その好奇心、探究心が人を成長させるんです。
そうやって人としてのレベルを上げると、それに見合った人たちが周りに現れるんです」
「やっぱり、お坊さんと話しているようだよ」
「先生に捧げる論語は『徳は弧ならず、必ず隣(となり)有り』この言葉を送ります」
「徳って何?おトク(得)とは違うよね」
「徳については、このページを見て」
がっかりです(笑)
この言葉の解説は志に向かって努力している時には、孤独を感じることがありますが、
必ず寄り添ってくれる人が現れますという意です。
建築のことだけを考えて、生きてきた先生。
50代で独身、一人の事務所。
人生の、仕事上の真のパートナーが必ず現れますよという意味で伝えたのですが、
通じません。先生、まだまだ修行が足りません。
仕方がないので、より具体的なアドバイス。
「30代の女性が50代の男性に求めていることは、
今よりちょっと上な世界を教えてくれること。
自分では、食事でも、なかなか行けない所に誘わないとダメですよ。
居酒屋ではなく、まずは有名店にお連れして、
この人となら、こんな生活が待っているんだと思わせないと」
世俗的アドバイスの方が通じるようです。
さて、はんこ屋自身は、こんな言葉に引かれて、その雑誌を購入することにしました。
「どんな事柄についても
それをよく理解している人よりも
それを愛している人のほうがすぐれている
その人よりもさらにすぐれている人は
事柄とすっかり一体になって楽しんでいる人だ」
ドラマ(まんが)JIN〜仁も論語の思想や言葉がちりばめられていることに気付きました。
三省堂、有隣堂は論語から名前をとってそうです。
いま、論語なのですが、まだまだかなり浅いです(笑)
2011年10月04日
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